第2回リフォームの第一歩、プランニングのコツとは?
リフォームのプランニングは
どうやって進めればいいですか?
相談者
東京都 Aさん(主婦)
中古住宅を購入し、初めてのリフォームを計画中。
早速リフォームプランを検討したいけれど、何から手をつけたらいいのか分かりません。
理想の住まいをイメージしながら
必要な情報を集めていきましょう。
答える人
三坂ゆう子(一級建築士)
設計事務所主宰。建築士などの資格を持つ住まいづくりのプロがお客様の相談にのる施設「住まいづくりナビセンター」の立ち上げにおいて中心的な役割を果たした。5人家族で趣味は読書。
Key word未来の暮らしをイメージする
リフォームのファーストステップは、今の暮らしやすさ、将来の暮らしやすさ、好きなデザインなどを家族でよく相談し、
“理想の住まい像”を明確にしておくことです。
目指す住まいのカタチがはっきりしていれば、自分に合った依頼先をきちんと見極めることができます。
また、リフォームの過程でさまざまな判断を求められたときにも、より良い方向に進むことができるでしょう。
納得の住まいづくりを実現するために、まずは家族みんなで“新しい住まいのイメージ”をしっかり考えてみてください。
STEP.1今の暮らしを振り返る
まず、今の住まいや暮らしを振り返りましょう。そうすることで、新しい住まいに求めるものが見えてきます。
家族それぞれが考える、「気に入っているところ」「変えたいところ」「新しく取り入れたいこと」を具体的に挙げていきましょう。
STEP.2将来像を描く
長く快適に暮らしていくためには、将来の家族の変化に住まいも柔軟に対応できるよう計画しておくことが大切です。
子どもが成長したとき、子どもが独立したとき、老後の生活など、ライフステージと共に変化する家族のカタチと暮らし方を考えてみましょう。
STEP.3理想の住まい”イメージファイルをつくる”
STEP 1. 2 で考えたことを整理して、“理想の住まい像”を1冊のファイルにしてみましょう。
文章にまとめることはもちろん、雑誌やカタログから気に入った家やインテリア、設備などの写真を切り抜いて貼り、新しい住まいのイメージをふくらませてください。リフォームの打合せの過程で判断に迷うようなことがあれば、このファイルを見直してみましょう。
求めているものが明確に見えることで、より的確な判断につながります。
Key word情報収集する
資金計画や依頼先・設備の選定など、リフォームではさまざまな場面で判断が必要となります。
その時々で的確な判断を下すためにも、自分にとって必要な情報を収集することが大切です。
情報収集にはさまざまな方法、情報源があります。目的に応じて使い分け、上手に情報を集めましょう。
住宅雑誌
雑誌には、さまざまな住まいづくりの事例や素敵なインテリアの写真など、「理想の住まいのイメージづくり」に役立つ情報がたくさん掲載されています。まずは気軽に手に取って、家族で楽しむところから始めてみましょう。
インターネット
「幅広い情報」を気軽に集めることができるインターネット。住まいづくりのポータルサイトなどを利用すれば、効率よく知識を得ることができます。また、リフォーム事業者や設計事務所などのサイトをチェックすれば、得意とするデザインや実績、会社の規模なども分かります。「依頼先選び」の際にも、ぜひ有効活用してください。
カタログ
「どんな建材や設備システムがあるのか」、「最近のデザイン傾向やトピックスは?」など、「基礎知識」や「最新技術」の情報を集められるのがカタログ。数社のカタログを見ていくうちに、本当に自分に必要なもの、こだわりたいところなどがはっきりしてきます。
ショールーム
ショールームの最大のメリットは、最新の商品を見たり体験したりと「実物に触れられる」こと。カタログの写真では分からないことも、しっかり確認することができます。また、ショールームにはアドバイザーがいるので、「専門的な情報」を収集したり相談したりすることもできます。
専門家に相談
リフォームは、多くの人にとって一生にそう何度も経験するものではありません。安心してリフォームを進めていくためには、今抱えている疑問や不安をきちんと解消することが大切。リフォーム事業者などに依頼をする前に、「第三者の立場からアドバイス」をしている「専門家などに相談」してみるのもおすすめです。納得のリフォームに向けて、自信を持って第一歩を踏み出しましょう。
安心、納得の住まいづくりに、公正中立なプロのアドバイスを
公正中立な立場から快適な暮らしと納得の住まいの実現をお手伝いしています。一級建築士の資格を持つ「住まいのナビゲーター」が丁寧にお話しを伺い、必要に応じて専門家相談やセミナーなどでサポート、一人ひとりに最適なアドバイスを行っています。