啓蟄(けいちつ)3/6〜3/20
春の訪れを感じ、冬眠していた虫が穴からはい出してきます。
今回のテーマ:フィルター・給気口の掃除・お手入れ方法
冬眠していた虫も、そろそろ土の中から出てくる頃です。
間もなく春。気持ちよく外気を取り入れる準備をしましょう。
冬の間は冷たい風が入らないようにしっかり閉じていた窓も、これからは少し開いて外気を取り入れる機会も増えてきます。でも春先特有の強風に舞い上がる土ぼこりや花粉は室内に入れたくありません。室内の空気をきれいに保つために換気のことを考えておきましょう。
給気口についているフィルターは定期的な清掃が必要です。
住宅の空気は、外から入ってくる土ぼこりや花粉、室内で発生するハウスダストやホルムアルデヒドなどの有害な化学物質、たばこの煙、火の使用や人の呼吸によるCO2などでいつのまにか汚れてしまいます。
そこで、窓を閉め切っていても換気ができるように、多くの住宅では、数カ所の自然給気口と排気用の換気扇を備えています。給気口にはフィルターが設けられているので、2~3カ月に1度くらいは掃除機などできれいにしましょう。汚れがひどい時は薄めた中性洗剤で洗い、よく乾かしてから取り付けます。※
※フィルターにはいろいろなタイプがあるので、備え付けの説明書にしたがって掃除をしてください。
フィルターを強化すれば、花粉や微粒子もキャッチできます。
空気の汚れといえば、最近中国で発生し健康被害が問題になっている「PM2.5(微小粒子物質)」も気になる存在です。この粒子は名前の通り微小なもので、粒の直径が2.5㎛(マイクロメートル。1㎛は千分の1mm)以下のものを指します。
これは髪の毛の太さの約30分の1。スギ花粉に比べても約10分の1という小さなもの。肺の奥まで入り込むので、空気中の量が増えると健康被害を引き起こします。ところが、通常のフィルターでPM2.5をカットすることはできません。特別に目の細かいフィルターが必要です。※
※フィルターを専用のものから独自のものに替えることによって給気能力が低下することがあります。注意してください。
目の細かいフィルターでスギ花粉をカットする便利ツール。
フィルタレット空気清浄フィルター 給気口交換用(住友スリーエム)
空気清浄フィルター取り付けイメージ
パッと貼るだけ通気口フィルター屋外用(東洋アルミエコープロダクツ)
静電ホコリとりフィルター通気口用(東洋アルミエコープロダクツ)
※ご紹介している便利ツールについては2014年1月時点のもので、変更になる場合がございます。
気密性の高い今の住宅では、計画的な換気が欠かせません。
住宅の換気については、改正建築基準法が2003年7月に施行となり、それ以降に新築またはリフォームした住宅については、室内の空気が2時間に1回以上のペースで入れ換わる24時間機械換気設備の設置が義務づけられています。
「運転音が気になる」「電気代がもったいない」といったことから換気扇を止めたり、冷たい風が入るからと、給気口を閉じてしまう人もいます。しかし、最近の住宅は気密性が高く、昔の家のように“すきま風”で空気が入れ換わることはありません。換気には十分配慮してください。
熱交換型換気扇にすれば、熱のロスを抑えながら換気ができます。
2003年7月以前に建築された住宅には、24時間機械換気設備が付いていない場合も多くみられます。空気の汚れを感じたら、適宜窓を開けて空気を入れ換えるようにしますが、夏は熱気、冬は冷気が流れ込み、適温に戻すためにエアコンなどに負担をかけてしまいます。
そこでおすすめが「熱交換型換気扇」。給気と排気を2つのファンで強制的に行なうものですが、「熱交換機」で外気を室温に近づけて取り入れます。つまり、冬は排気する室内空気の熱を取り入れる外気に乗せ、夏は排気する室内空気の冷熱を外気に乗せるのです。このため換気によって大きく室温が変化することがありません。外気清浄フィルターでホコリや花粉もカット。効率よく24時間換気が実現します。
熱交換型換気扇の取り付け(器具代込み)
:費用相場 70,000円~
二十四時間機械換気設備※1の設置(器具代込み)
:費用相場 200,000円~
※1 第三種換気(住宅で最もよく使われている換気方式で、排気は機械設備で行い、給気は給気口から機械設備を使わずに行うもの)
※ 条件などによって金額が異なることがございます
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