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更新日:2024年11月18日
花粉症で箱ティッシュが手放せない! そんな悩みをリフォームで対策
掲載日:2024年1月26日
花粉症の症状に悩まされている方は、日本に推定3,000万人以上いるといわれています。国もスギの伐採や植え替えなどの花粉対策を進めているほど、花粉症は社会的・経済的に大きな影響を与えています。
私も花粉症のひとりですが、毎年春になると、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状に悩まされてきました。そんな私にとって、部屋の花粉対策は欠かせません。
花粉症の原因となる花粉を部屋に入れないことで、症状を軽減することができます。
本記事では、花粉症で悩む方々のために部屋の花粉対策の重要性と、花粉を防ぐ・除去する方法、さらに花粉対策に有効なリフォームアイデアをご紹介していきます。
1. 花粉症対策は部屋から!部屋の花粉を防ぐ・除去する方法
部屋の花粉を防ぐ方法
花粉が室内に入るのを防ぐためには、以下の方法が効果的です。
部屋の花粉対策は、花粉症の症状を軽減する上で、とても重要な対策です。
玄関で花粉を落とす
玄関に入る前に、服や髪の毛についた花粉を落としましょう。ブラシやコロコロを使って、衣服についた花粉を落としましょう。外出時に使用した小物も見逃さず、帽子やマフラーだけでなく、手袋や眼鏡も花粉がつきやすいので注意しましょう。
【POINT】
- ブラシやコロコロは、静電気を抑える機能が付いたものを選ぶと、花粉を落としやすくなります。
- 帽子やマフラーは、玄関に専用の収納スペースを設けておくと、脱ぎ忘れを防ぐことができます。
洗濯物を部屋干しする
洗濯物を外に干すと、花粉が付着しやすくなります。花粉症の人は、洗濯物を部屋干しすると良いでしょう。
換気を花粉の少ない時間帯に行う
花粉症の方は、窓を開けて換気をすることに抵抗があるかもしれません。
しかし、換気は室内の空気環境を改善し、カビやダニなどの繁殖を抑える効果があります。換気をするということは、とても大切なことなのです。
そこでおすすめしたいのが、花粉の少ない時間帯に換気することです。花粉の飛散量は、昼間と夕方に多くなります。そのため、早朝や深夜、または雨の日に換気をすると良いでしょう。
【POINT】
- 換気をするときは、窓やドアを全開にするのではなく、レースカーテンをしたまま10cmほど開けるだけでも十分です。カーテンの洗濯は細目にしましょう。
換気扇のフィルターを清掃する
換気扇のフィルターに花粉が付着していると、室内に花粉が再び舞い上がってしまいます。そのため、換気扇のフィルターは、2ヶ月に1回程度を目安に清掃するようにしましょう。
部屋の花粉を除去する方法
上記で外から花粉を入れない対策ができ、部屋の中の花粉は少なくなります。
ですが、これだけ取り組んでも室内の花粉はなくなりません。
室内の花粉を除去する以下の方法も組み合わせて、花粉症対策を行っていくことが大切です。
掃除機や拭き掃除で清掃する
カーペットや畳、床、棚の上など、花粉が付着しやすい場所は、掃除機でしっかりと吸い取るようにしましょう。掃除機をかけるときには、HEPAフィルター(花粉やほこり、ウイルスなど、空気中のごく小さな粒子を捕集することができる高性能エアフィルター)付きの掃除機を使うと、より効率的に花粉を除去できます。
【POINT】
- 掃除機をかける前に、カーペットや畳、床などの表面についた花粉を拭き取ると、より効果的です。
- 花粉を舞い上がらせないように、掃除機はゆっくりと動かしましょう。
空気清浄機を使う
花粉を取り除くためには、空気清浄機の活用も効果的です。花粉の種類や量に応じて、適切な性能の空気清浄機を選びましょう。
【POINT】
- 人が長時間過ごす場所(リビングや寝室など)や、花粉の侵入経路(玄関や窓際など)への設置がおすすめです。
- 空気清浄機のフィルターは、細目に交換しましょう。
2. 花粉症対策にリフォームは有効?おすすめのアイデアを紹介
花粉症の人は、室内でも花粉対策をすることで、症状を軽減することができます。その中でも、リフォームによって花粉対策を強化することも可能です。
以下では、リフォームアイデアをいくつか紹介いたします。
花粉対策に有効なリフォームアイデア
玄関に収納を設置する
玄関は、外から持ち込んだ花粉が室内に入る入り口です。そのため、玄関に収納スペースを設けることで、外出時に使った上着やマフラーなどを収納しておくことができます。これにより、花粉を室内に持ち込むのを防ぐことができます。
壁材・床材を交換する
壁材や床材は、花粉が付着しやすい場所です。そのため、花粉症対策のために、壁材や床材を交換することも効果的です。壁紙や床材は、凸凹が少ないものを選ぶと、花粉が付着しにくいと言われています。
また、近年では、アレルギーの働きを抑える壁紙や床材も販売されています。ただし、これらの壁紙や床材は、高価なものが多いため、予算や効果などを考慮して、選ぶようにしましょう。
室内干しができるようにサンルームなどを設置する
サンルームの設置や、洗面所や浴室に室内干しスペースを増設するなど、部屋干しのスペースを確保できると良いでしょう。または部屋干し用のパイプの設置もおすすめです。部屋干し用のパイプは、天井や壁に固定するタイプのものなど、さまざまな種類があります。設置する部屋の使用頻度などに合わせて選ぶと良いですね。
和室を洋室へリフォームする
和室の畳は、隙間や目に花粉が入り込みやすく、掃除しても完全に取り除くのは難しいです。そのため、花粉症の原因となることがあります。その点、洋室のフローリングは畳と比べて掃除が簡単です。ホコリや花粉を掃除機で吸い取るだけで、簡単に清潔に保つことができます。
このように、リフォームでできる花粉対策にはさまざまな方法があります。
花粉症で悩んでいる方は、このようなリフォームも検討してみてはいかがでしょうか。ただし、リフォームには費用がかかるため、予算や効果などを考慮して、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。
3.さいごに
ここまで、部屋の花粉対策の重要性と、花粉を防ぐ・除去する方法、さらに花粉対策に有効なリフォームアイデアをご紹介してきました。
これらの対策をしっかりと行うことで、花粉症の症状を軽減することができるでしょう。しかし、花粉症の症状を完全になくすことは難しいため、予防や治療も併せて行うことが大切です。
政府広報オンラインでは花粉症の原因や対策について情報を提供していますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、冒頭でもお伝えしたように今や花粉症は国民病と言われているほどであり、政府も花粉症対策に力を入れています。2023年10月には、花粉症の発生源対策や飛散対策、発症・曝露対策の3本柱から構成されて取り組む「花粉症 初期集中対応パッケージ」を公表しました。
これらの対策が進むことで、花粉症の症状に悩む方々が少しでも快適に生活できるようになることが期待されます。
政府の取り組みと、私たち一人ひとりが日常生活の中でできる対策を組み合わせることで、花粉症の症状を軽減し、心地よく生活を送れる社会を実現していきたいものです。
◆執筆者
一般財団法人住まいづくりナビセンター リフォーム評価ナビ 事務局K
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