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更新日:2021年10月04日
ユニットバスとは?特徴やおすすめの選び方、リフォーム事例を解説
「ユニットバス」といっても、お風呂や洗面台、トイレが同じ室内で一緒になっているものもあれば、トイレや洗面台が一体化していないユニットバスもあります。
そのため、リフォームなどの際にどのようなユニットバスにすればよいのか、どのようなお風呂をユニットバスと呼べば良いのか戸惑う方もいるでしょう。
では、そもそもユニットバスとは具体的にどういうお風呂のことを指すのでしょうか。
今回は、ユニットバスの定義と種類、ユニットバスのメリット・デメリットやユニットバスとその他のお風呂との違いについて解説します。
ユニットバスとはどういったお風呂?
ユニットバスとは、浴槽や浴室の壁、天井といった浴室のパーツをあらかじめ工場で作り、施工現場となるお家で組み立てるお風呂のことを指します。
ユニットバスはお風呂と洗面台とトイレが一緒になった浴室のことと勘違いされることも多いですが、実際は洗面台やトイレが付いていない場合も、ユニットバスに当てはまります。
ユニットバスにトイレや洗面台が付いているかどうかは、それぞれ以下のような名称で区別されます。
それぞれのユニットバスについて、どのようなものなのか解説していきます。
1点ユニットバス
1点ユニットバスとは、浴室に浴槽と洗い場のみがあるユニットバスです。
トイレや洗面台はセットになっていませんが、その分浴室内を広く使うことができるメリットがあります。
いわゆる一戸建ての住宅や家族向けのマンションなどでよくみられる「お風呂」の設計になっていることが多く、実際にそれらの住宅に採用されることが多いユニットバスとなっています。
2点ユニットバス
2点ユニットバスとは、浴室に洗面台とお風呂がセットになっているユニットバスです。
一人暮らし用のアパートやマンションで採用されていることが多く、洗面台とお風呂が併設されているので、スペースをコンパクトに活用できます。
また、浴室に設置しているシャワーを使って、浴槽と洗い場、洗面台のすべてを洗い流すことができるメリットがあります。
そのため、他の浴室やユニットバスと比べて、お風呂掃除やメンテナンスの負担と手間がかかりにくい特徴があるでしょう。
3点ユニットバス
3点ユニットバスとは、浴室にお風呂と洗面台とトイレがセットになっているユニットバスです。
3点ユニットバスは、単身者向けの賃貸住宅や、ビジネスホテルなどで採用されていることが多いです。
お風呂、トイレ、洗面台の3つをセットで設置することで、部屋に余分なスペースをつくることなく、コンパクトに納めることができます。
そのため、3点ユニットバスを採用してスペースを節約した分、部屋の中のスペースを広くしている賃貸住宅も多く見られます。
2点ユニットバスよりもさらに掃除が簡単な特徴があり、お風呂、洗面台、トイレの3か所を一度に掃除をすることができます。
ユニットバスのメリット
ユニットバスを導入するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、浴室をユニットバスにするメリットについて解説していきます。
掃除やメンテナンスがしやすい
ユニットバスを採用する大きなメリットとしては、掃除がしやすいことが挙げられます。
その理由は、ユニットバスは浴室のパーツを工場で生産し浴室で組み立てる一体型のお風呂であるため、汚れがたまりやすいパーツのつなぎ目や段差などを少なく設計できるからです。
また、在来工法のお風呂に比べて水はけや防水性が優れているものが多いのも特徴的といえるでしょう。
これにより、カビや汚れの対策、毎日のメンテナンスなどの負担が比較的少なく済むメリットがあります。
バリアフリー化させやすい
お風呂のバリアフリー化を考えている場合は、在来工法のお風呂よりもユニットバスを採用することをおすすめします。
ユニットバスはバリアフリーを考えて設計されているデザインのものが多いため、段差を極力減らした浴室などが標準仕様になっているからです。
また、在来工法と比較して、滑りにくく転倒のリスクが少ない床材を採用することや、手すりを設置して浴槽の出入りを楽にするなどの方法もとりやすくなります。
そのため、小さな子どもからお年寄り、身体的な障がいを抱えた人に至るまで、誰にとっても使いやすいデザインのお風呂を実現させやすくなるでしょう。
水漏れの心配が少ない
ユニットバスは浴室一体型の設計になっているため、つなぎ目が少ない特徴があります。そのためユニットバスは防水加工に強く、水漏れの心配が少ないです。
本来、お風呂の水漏れは床の経年劣化によって破損し、その破損箇所に水が入り込んでしまうことによって起こることが多いです。
しかし、ユニットバスは床部分のパーツが経年劣化によって破損しづらい構造になっているので、水漏れの原因となるパーツの破損が起こりづらくなっています。
浴室全体が温かくなりやすい
ユニットバスの壁や床、浴槽の裏面には断熱材が張り付けられていることが多く、お風呂が暖かくなりやすい特徴があります。
浴室はリビングなど他の居住室と離れて設計されやすく、外壁から屋外の寒い空気が伝わってしまうことが多くあります。そのため、浴室は他の部屋との温度差が大きくなりやすい特徴があります。
浴室と他の部屋の温度差が激しくなると、それだけ体温への影響や身体への負荷がかかりやすくなります。ヒートショックにもつながるので注意が必要です。
工期が短く済むケースが多い
実際に必要となる作業によりますが、ユニットバスのリフォームの工期は比較的短期間で完了することも少なくありません。
そのため、在来工法の場合よりもお風呂が使えない期間を短縮しやすいメリットがあります。
工期が短くなる理由は、ユニットバスの工事は組み立て作業が主になるケースが多い点にあります。
使用するパーツは工場での設計段階であらかじめ作られているため、それを搬入して組み立てるだけで作業が完了する場合、短い工期でユニットバスへのリフォームが可能になるでしょう。
※リフォーム作業の工期は住宅の状況などによって変動します。具体的な工期は必ず担当のリフォーム会社に確認をとってください。
ユニットバスのデメリット
ここまでユニットバスのメリットについて紹介しましたが、ユニットバスにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
ここからは、ユニットバスのデメリットや注意点、導入にあたって注意しなければならないポイントを紹介していきます。
決められた規格サイズの中から選ぶ必要がある
住宅の天井、柱、傾斜など様々な仕様や状況によって、希望する規格サイズのものが選べない場合もあります。その場合はオーダーメイド対応が可能なユニットバスを選ぶか、より自由度の高い設計ができる在来工法に変更する必要があるので、注意が必要です。
ユニットバスは箱形の規格サイズがあらかじめ決められており、その住宅の浴室に合ったサイズの中から適切なものを選択するのが一般的です。
大まかな規格サイズはどのメーカーも同様である場合がほとんどですが、メーカーにより規格やサイズ表記が細かに異なる場合があります。
そのため、どのメーカーがどのようなユニットバスを製作・販売しているのかをリフォーム検討の際に調べておくと、実際にリフォームを計画する際に流れがスムーズになるでしょう。
後付けの設備追加が難しい
ユニットバスはあらかじめ設計したパーツを現場で組み立てることでひとつの浴室として完成します。
そのため、現場で組み立て終わった後で「設備を後付けで追加したい」というケースに対応できない場合があります。
後付けで設備を追加することを考える場合、どの機能を追加するかにもよりますが、たいていは一度ユニットバスを分解して新しい設備追加の工事を行う必要があります。
場合によっては天井や柱、外壁にも工事が必要となる可能性もあり、工事の追加料金がかかる、工事期間が延びるなどの問題が考えられるでしょう。
また、後付けで追加したい設備がユニットバスの設計上追加できないというケースも起こりうるため、どのような設備が必要なのかは工事の前にすべて把握しておけると良いでしょう。
ユニットバスと在来工法の違い
ユニットバスと在来工法には、工事方法やそれぞれの強みに関して違いがみられます。
工事方法の違いとしては、在来工法では浴室にモルタルを塗り、タイルを貼ることで浴室が完成します。対してユニットバスは、工場で作った規格の床や壁を家の中で組み立てることで浴室が完成します。
ユニットバスの方がお手入れがしやすい、工期が比較的短く済むなどのメリットが多いため、現在は在来工法を浴室に採用するリフォームよりも、在来工法からユニットバスに変更するリフォームや、ユニットバスからユニットバスにリフォームするケースが多くなっています。
一方、在来工法にはユニットバスよりも自由度の高い設計やデザインにできる特徴があるため、ユニットバスを設置できない住宅の場合や、より制約の少ない状態で浴室のオーダーメイドを行いたい場合は、在来工法の方が適しているでしょう。
ユニットバスとシステムバスの違い
ユニットバスとシステムバスには明確な違いはないと考えられることがほとんどです。
強いて言えば、追い焚き機能や浴室乾燥機能、ミスト機能などの便利な機能が搭載された高性能なユニットバスのことを「システムバス」と呼んで区別するケースがあります。
ただし、システムバスの仕様や設計は在来工法よりもユニットバスに近いものになっているため、システムバス自体は機能性に優れていても、在来工法レベルの自由度の高い浴室設計は難しいケースが多いでしょう。
ユニットバスのリフォーム事例
ユニットバスのリフォームは、実際の所どのように変わるのでしょうか?ここからは、ユニットバスの具体的なリフォーム事例を紹介します。
リンク先の詳細ページでは、住居タイプや築年数、実際の施工費用も紹介していますので、リフォーム計画の参考にしてみてください。
築25年マンションのユニットバスリフォーム
ユニットバスのリフォーム【施工前】
築25年程度のマンションに設置された古いユニットバスを、新規のユニットバスに取り替えた施工事例です。
ユニットバスのリフォーム【施工後】
こちらの施工期間は2~3日、施工費用は1,080,000円となりました。
築25年マンションのユニットバスリフォーム事例(アイケンホーム(愛知県))の詳細はこちら >>
まとめ
今回は、ユニットバスがどんなものか、メリット・デメリット、在来工法との違いやシステムバスとの違いについて解説しました。
自分に合った機能や設備があるユニットバスを導入することで、より快適な毎日を過ごすことができます。
どのような機能が搭載されたユニットバスがおすすめなのかは、ユニットバスの施工実績が豊富なリフォーム会社とも相談してみてください。
*全国の登録事業者が表示されますので、お住まいのエリアに絞って検索ください。
(2021年10月4日掲載)
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