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更新日:2021年10月13日

「ハーフユニットバス」でこだわりを実現する浴室リフォーム!

「ユニットバスの防水性や機能性、メンテナンスのしやすさは確かに魅力。でももっとデザインや窓の形などにこだわりたい」という人は少なくありません。確かに、温泉地の浴室のような、香りがよい檜(ヒノキ)の壁などは試してみたいもの。そこでおすすめしたいのが「ハーフユニットバス」です。文字通り、半分はユニット、半分は造作、というもの。メンテナンス性に配慮しながら、しかも価格を抑えて、造作バスならではのオリジナルデザインを楽しむことができます。

「ハーフユニットバス」とはどんなもの?

写真:「ハーフユニットバス」とはどんなもの?
日本人にとって、お風呂は単に体を清潔にするためだけの場所ではありません。温泉が多いということもあるでしょう。乾燥したヨーロッパなどでは、そもそもお湯に浸かるという入浴スタイルはなく、今でもシャワーが主流という生活をしている人が多いのですが、日本では、肩までゆっくりお湯に浸かることこそ入浴と考えられています。そのため、入浴の贅沢は浴室の贅沢でもありました。香りがよく、表面のなめらかな肌触りが心地よい檜(ヒノキ)を使ったり、御影石、十和田石といった、色や表情の美しい石を使ったり、天井の仕上げにこだわったり、自然の眺めを取り入れたり……。

その伝統は今でもあります。浴室をリフォームするにあたり、ユニットバスの機能性・快適性を評価する一方で、内装にもこだわりたいという人は多く、そんな人のために考案されたのがハーフユニットバスです。床と浴槽、および浴槽の高さまではユニット、そこから上の壁、天井、窓、ドアなどは自由に設計できるというものです。ユニット部分は一体で工場生産されますから防水性能が高く、現場造作の浴室に比べて信頼性・メンテナンス性が高くなっています。

デザインの自由度が高いハーフユニットバス

写真:デザインの自由度が高いハーフユニットバス
ハーフユニットバスの魅力は、高い防水性と自由なデザイン性の「いいところ取り」ができること。住まいの耐久性にとっても、その防水性能は大きなメリットになります。

その上で、壁や天井の素材、デザインは自由。総檜(ヒノキ)張りも夢ではありません。色の美しい輸入タイルを張ったり、重厚感のあるタイルや天然石で仕上げることもできます。照明も自由にデザインできるので、お気に入りの壁の質感を強調するような仕掛けもできるでしょう。

窓も自由です。外に坪庭をつくり、その眺めを楽しめるような大きな窓にすることもできます。出窓にすれば浴室内にグリーンなどを飾る楽しみも増えますし、壁の一部をくぼませた飾り棚(ニッチ)をつくることもできます。

さらにハーフユニットバスの利点は、腰から上の形状が自由になることです。住宅密集地の2階などでは斜線制限を受け、屋根を低くしなければならないケースもありますが、ハーフユニットバスなら、そうした対応も自由です。マンションの浴室リフォームで、導入できるユニットバスの大きさに制約が大きい場合でも、ハーフユニットバスなら設置できるケースがあります。

バリエーションはまだ少ない

写真:バリエーションはまだ少ない
デザインの自由度の高いハーフユニットバスですが、ベースとなるハーフユニットを扱っているメーカーはまだ少なく、バリエーションも限られています。その点は今後の普及の課題として残っており、ぜひハーフユニットで、と思い立っても、希望するサイズやデザインのユニットが見つかるかどうかがまず問題です。

さらに、工事店がまだこのスタイルになれていません。ユニット部分と現場造作部分とが接するところの納まりや、壁や天井の施工は、一から造作する場合とは異なる注意が必要になります。メーカーと現場の工事担当者のスムーズな連携が必要になり、現場でのチェックもよりしっかりと行う必要があります。

それに関連したことですが、ユニットバスの取り付けに比べて当然現場の施工費はアップしてしまいます。選択する材料次第ではさらに高額になることもあり、その点も事前に見積もりをよく確認しておくことが必要です。
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