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更新日:2024年12月18日

【窓の断熱リフォームで室内を快適に!】その効果と施工方法などをご紹介 NEW

掲載日:2022年11月11日

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夏の猛暑や冬の凍えるような寒さを住宅の室内で感じると、窓の断熱リフォームを検討する方は多いのではないでしょうか。窓を二重にしたり、ペアガラスに変更したりと、ほんの少し手を加えるだけで、窓にまつわる以下の悩みから解放されます。

  • 窓の近くから冷たい空気が流れてくる
  • 冷房をしてもなかなか室内が冷えない
  • 暖房でも冷房でも、熱ロスが多く光熱費がかさむ

この記事では、上記のような窓周りに関するお悩みを解消する、窓の断熱リフォームの効果などをご紹介します。
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窓の断熱対策で得られる効果

「家の熱は窓から一番逃げている」といわれるほど熱ロスの多いのが住宅の窓です。
だからこそ、窓の断熱対策をしっかりすれば、以下のようなメリットが見込めます。

  • 省エネ効果が高まり光熱費の節約になる
  • 冷暖房の効きがよくなり健康的に過ごせる
  • 窓辺にいてもひんやりしない

家の断熱性を高めるための大きなポイントである、窓の断熱のメリットなどを確認していきましょう。
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断熱性が高くなり、省エネ効果がアップする

窓を断熱リフォームする大きなメリットといえるのが、省エネ性の向上と、それにともなう光熱費の節約です。
断熱対策をおこなうことで夏は暑さが室内に侵入するのを防ぎ、冬は室内の暖かさが外へ逃げるのを防ぐことができるため、住宅全体としての省エネ性がアップします。
冬の暖房時に室内の各部位から外へ熱が逃げるなかで、窓から逃げる割合は58%、夏の冷房時に外気の熱が窓を通じて室内に入り込む割合は73%といわれていることから、窓の断熱リフォームは家の断熱性を改善するうえで最重要項目といっても過言ではありません。
【参考】日本建材・住宅設備産業協会 省エネルギー建材普及促進センター「省エネ建材で、快適な家、健康な家

省エネ性の向上は毎日の暮らしぶりと密接に関りがあるので、毎日の省エネの積み重ねから一年間に換算するとかなりの節約につながるはずです。
お家で過ごす時間の長いご年配の方や、子育て中の方など、在宅時間が長い方は特に大きな節約効果が期待できます。

冷暖房効果がアップし、健康的で快適に過ごせる

エアコンをはじめ空調の効きがよくなるなど冷暖房効果がアップし、健康的で快適に過ごせるようになることも窓の断熱リフォームの効果です。
快適な生活とは以下のような内容が挙げられます。

  • 室内熱中症のリスクを減らせる
  • 窓辺にいてもひんやりしない

夏期には40度近くの猛暑日が当たり前となった昨今、窓の断熱性向上によって室内熱中症のリスク低減に効果が期待できるというメリットは大きいでしょう。
東京消防庁の調べによると、熱中症の6割は室内で起きていることが分かっています。
窓の断熱リフォームは健康を守るうえで欠かせません。
冬期では、窓の断熱リフォームをすれば窓辺にいてもひんやりしないなど、住み心地の改善に直結するメリットもあります。

結露を抑制し、毎日の掃除が楽になる

結露を最小限に抑えられることも、窓の断熱リフォームの効果です。
たとえば、窓ガラスを単板ガラスからペアガラスに変更すると結露の発生が軽減します。
一箇所の窓ふきで雑巾がびっしょり濡れることはほぼなくなるので、掃除が圧倒的に楽になります。
また、湿度を適度に保つことでカビやダニの繁殖を抑えられることも窓の断熱リフォームのメリットです。
カビやダニは湿度70%を超えると活発に繁殖するといわれています。
窓の断熱リフォームは、住宅の断熱性・省エネ性を高めるだけでなく、健康を損ねるカビやダニの抑制効果もあることを知っておきましょう。

窓の劣化を防ぎ、耐久性が高まる

窓の断熱リフォームは、窓の劣化を防ぎ、耐久性が高まる効果もあります。
窓の断熱リフォームで結露が軽減されると、以下のような劣化の原因を回避できます。

  • カビの発生
  • 窓枠のシミ
  • 窓枠の腐食や劣化

結露をそのままにしておくと、窓枠の木材の劣化や腐食につながりかねません。
窓を断熱リフォームすることで美観を長くキープし、後々のリフォーム代を節約できるのもメリットといってよいでしょう。

防音効果も高まるのでテレワークにも最適

二重窓(内窓設置)や厚みのあるガラスに変えることで室内の音が漏れにくくなったり、外からの騒音が軽減されたりと、防音効果が高まることも見逃せないメリットです。
快適に暮らすための音の指標としてdB(デシベル)という音量レベルがありますが、環境省の騒音に係る環境基準では、住居用の地域において昼間は55dB以下、夜間は45dB以下が基準値となっています。
人がうるさいと感じる繁華街は60~70dB程度ですが、内窓を設置すると夜並みに静かな音量レベルになることも期待できます。
静かなテレワーク環境をお望みの方は、防音効果もかねて窓リフォームを検討しましょう。
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窓の断熱リフォームの種類

窓の断熱リフォームの方法には主に以下の4通りがあります。

  • 二重窓
  • ペアガラス
  • 窓全体
  • カバー工法

それぞれの工法の特徴やどのような人におすすめなのかを具体的に解説します。
ご自身の希望や状況と照らしあわせ、最適なリフォーム選びの参考にしてください。
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二重窓

二重窓とは既存の窓の内側にもう一枚設置する窓のことです。
ガラス戸を2列(サッシ枠が2列)配置することになるため、断熱性が格段に高くなります。
窓の凍結対策としても、北海道や東北地方といった寒冷地で採用されているので、断熱性の高さは実証済みです。
よく間違われるものにペアガラス(複層ガラス)がありますが、二重窓はガラスが2列、ペアガラスはガラスが2枚で構成されているという違いを知っておきましょう。
二重窓の特徴を以下にまとめました。

  • 施工は1日で工期が短い
  • 既存の窓に後付けできる
  • 断熱・防音・結露抑制効果が高い
状況により違いはありますが、二重窓を設置するだけで年間の冷暖房費を大きく節約できた例もあります。窓の断熱リフォームの極めて現実的な手段として覚えておきましょう。

ペアガラス

ペアガラス(複層ガラス)とは、ガラスが二重になっている窓のことです。
2枚のガラスの間に空間を設けることで、断熱性を飛躍的に高める仕組みになっています。
ちなみに3枚、トリプルガラスにすると断熱性はさらに高くなります。
施工には以下の3パターンがあります。

  • サッシごと交換
  • 障子だけ交換
  • ガラスだけ交換

ガラスだけを交換する場合、所要時間は短時間で済み、費用も安く抑えることが可能
です。
反対にサッシごと交換する場合は費用が高くなります。
窓周りの劣化状況を見ながら最適な工法を選びましょう。

窓全体

窓全体リフォームは、サッシ・ガラス・外枠をまとめて交換したい場合におすすめの工法です。
ただし、比較的大がかりな工事となるため、他の工法に比べ費用が高額になる面は否めません。
築年数が20年以上経過している場合や、窓のデザインをはじめ窓周りの印象をガラリと変えたい方におすすめの工法といえます。
サッシだけを交換する、その数年後にペアガラスにリフォームするなどバラバラに手を加えるより、窓全体をリフォームしたほうが最終的にお得になるケースもあるようです。

カバー工法

カバー工法とは、既存の窓枠の上に新しい窓を取り付けるという窓リフォームです。
窓枠ごと樹脂製にすれば、窓全体の断熱性がアップし、結露の抑制にもなります。
白・黒・ブラウンとカラーバリエーションが豊富に用意されていることも多く、インテリア性を損ねる心配もありません。
リビングはもちろん、キッチンや浴室といった小窓にも対応しているので、家中の窓をリフォームした場合、室内に統一感が生まれるのもカバー工法の特徴です。
二重窓と同じく室内側から施工可能ですが、二重窓はサッシが2列になるのに対し、カバー工法の場合はサッシが1列で見た目がスッキリするという違いがあります。
費用に関しては、二重窓よりカバー工法のほうが高い傾向があります。

遮熱と断熱の違い

窓ガラスを選ぶ際に遮熱ガラスと断熱ガラスのどちらにすべきか悩む場合があります。
遮熱ガラスとは日射熱(太陽光によって生じる熱)の室内へ侵入を防ぐ効果があります。
そのため遮熱ガラスを設置することで夏場、日当たりの良い部屋でも室内の温度を適温に保てます。
一方、断熱ガラスは熱の移動を抑えるガラスのことです。
夏も冬も外気の影響を受けにくくなるため空調の効きがよくなり、室内の温度を快適に保てます。
また、遮熱ガラスと断熱ガラスでは、仕組みが異なることも知っておきましょう。
遮熱ガラスは屋外側のガラスの中間空気層側にコーティング層があり、外からの日射熱が室内に入るのを防ぐ働きがあります。
反対に断熱ガラスは室内側のガラスの中間空気層側にコーティング層があり、室内の熱を外に逃がしにくくする性質があります。
これらの仕組みの違いにより、遮熱ガラスは夏の強い日差しをカットしたい場合や西日が気になる窓におすすめです。
断熱タイプは空調を効かせた室内の空気を逃がしにくいため、日当たりの悪い窓や寒冷地に向いています。
設置場所や目的に合わせて遮熱ガラスと断熱ガラスを使い分けましょう。

まとめ

窓は家の中と外をつなぐ大切な箇所です。
住宅全体の省エネ性・断熱性の良し悪しにも深く関わってくるため、「窓の近くにいるとひんやりと寒い」など窓周りの居心地に不満をお持ちの場合は、リフォームを検討するタイミングといえます。短期間で完了する施工も多く、仮住まいなどの手間も比較的かかりません。
リフォーム内容やスケジュールは、住まいづくりのプロであるリフォーム会社に相談しながら進めましょう。
光熱費の節約のためにも、また、環境やエネルギーのためにも、窓の断熱リフォームを積極的に検討することをおすすめします。

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