リフォームを学ぶ | カーポート・ガレージ
カーポート・ガレージ
更新日:2024年11月11日
車好きのあなたにおすすめの車スペースの作り方
カーポートは屋根材にこだわりたい
まず駐車スペースの広さですが、道路に対して直角に停める場合は、駐車スペースの幅は3mが基本。中型乗用車の場合、助手席を30㎝ほどあけて停めれば、ドライバー側は1mあるので余裕を持ってドアを開け閉めできます。自転車で車の横を通るのもラクラク。前面道路の幅が狭い場合は、入口だけ50㎝ほど広めにしておくと切り返しがスムーズにできます。奥行きは、最低でも5m必要です。2台を並列に置く場合は、幅を約5.5mにしましょう。
駐車スペースの床の仕上げ方には、コンクリートのほかレンガや枕木・石などがあります。全面に敷き詰めるのではなく、土を入れた目地で分割して、目地にはタマリュウなど草丈5~7㎝ほどの常緑宿根草を植栽しましょう。車を停めていないときにも美しい景色を見せてくれます。
カーポートには、片側の柱と梁で屋根を支える「片側支持タイプ」と、両側の柱で屋根を支える「両側支持タイプ」があります。片側支持タイプは乗り降りの際に柱が気にならず、両側支持タイプは安定感のあるデザインになっています。カーポートで重要なのが屋根材。主にポリカーボーネート板が使用されていますが、そのほかスチール折板、アルミ型材、FRP板などがあります。ポリカーボーネート板は衝撃に強く、耐久性があり、狂いも少ない素材。紫外線をほぼ全面的にカットするので、車の塗装の劣化やシートの色あせを起こす心配もありません。さらに夏の車内温度の上昇を軽減する熱線遮断ポリカーボネート板もあります。スチール折板は、耐荷重性に優れているので雪国のカーポートにおすすめ。アルミ形材は強い日差しを遮り、さびに強いのが特徴。ガラス繊維や炭素繊維をプラスチックに入れて強化したFRPは、強度に優れています。
さまざまな種類があるカーゲート
車の出入口となるカーゲートにはさまざまなタイプがあり、リフォームをする際には家全体のデザインやライフスタイルによって選ぶようにしましょう。まず考えておきたいのが、車専用の出入口なのか、人もそこから出入りするのか、という点。人も出入りするなら、どのように出入りできるのかを確かめましょう。また、電動で動くカーゲートもありますが、作動音が大きいと、夜遅い場合に近所に迷惑がかかる場合があります。導入前に確認しておきましょう。
シャッターはグレード感があり、どのカーゲートよりも防犯性に優れています。レンガやタイルで作った塀と同じ素材・デザインでガレージを作ると、外構に一体感が生まれます。また、建物と同じ素材・デザインで揃えると建物全体として美しく見えます。シャッターの開閉をリモコンで行う電動タイプもあり、車の中から開閉することも可能。防犯性には優れていますが、敷地内が暗くなり、敷地の中から外が見えなくなる欠点も。少しでも明るく見通しを良くしたければ、隙間があいたグリルシャッターを選びましょう。電気自動車用に充電設備がついたシャッターもあります。
引き戸タイプは、開けたときに門扉を収納するスペースが必要になるので、十分な広さを確保できる場合におすすめ。収納スペースがあまり取れないと間口が狭くなり、駐車するのが大変になります。このような場合は人が出入りしやすいように開き戸を併設したタイプや電動で動くタイプもあります。
はね上げ門扉は上の方に90度はね上げるタイプで、フライングゲートとも呼ばれています。グレード感があり防犯性に優れているほか、使い方も簡単。開閉操作をリモコンで行う電動タイプもあります。人の出入りが多い家には折れ戸タイプがおすすめ。人も車も自由に出入りすることができます。門扉を兼ねることができるので、外構のデザインに合ったものを選びましょう。伸縮門扉は、アコーディオンのように門扉がのび縮みするタイプ。収納スペースが小さくて済み、狭い場所でも設置がしやすいのが特徴。簡単な工事で済み、変形地にも対応できるのがスペースガード。ポールを立て、チェーンを渡して敷地と道路を仕切ります。
車好きにうれしいビルトインガレージ
今、車好きの間でブームになっているのが、家の中に車庫を作る「ビルトインガレージ」。専門誌も出版されているくらい人気を集めています。なかには、リビングと車庫の仕切りをガラスの壁にして、リビングでくつろぎながらいつも愛車を眺めて楽しむ方もいるほど。
ビルトインガレージの良さは、いつでもすぐに車を走らせることができることです。急病人が出たときにもすぐに出動が可能。居室に出入りできるドアをつければ、車で買い物をしたものをそのまま家の中に持っていけますし、雨の日にもぬれることがありません。車庫の出入り口にシャッターを取り付けることで、車を傷つけられたりいたずらをされることもなく、防犯面でも安心です。
しかし、ビルトインガレージには注意することも。エンジン音などの騒音が居室にも響きます。冬の朝の暖気運転は特に注意が必要です。その他、排気ガスが出るため、強力な換気扇の設置などが必要になってきます。また、ビルトインガレージが1階で広い面積を取ってしまうので、リビングなどの居室が狭くなってしまうのが悩ましいところ。リビングやダイニングキッチンを2階に持っていき、浴室や書斎などを1階にするもの良いでしょう。
もうひとつ注意しなければならないのは、建築費がかかること。ガレージ内部に耐力壁を配置できないので、1階の構造を強化してければならないからです。なお、ビルトインガレージの場合は、延べ床面積の5分の1を上限に車庫を除外して計算する容積率の緩和規定があります。
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