リフォームを学ぶ | ノウハウ
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更新日:2021年10月14日
住宅の性能向上リフォームに関する消費者アンケート結果
当財団では、安心・快適な住まいを実現する性能向上リフォーム(耐震・省エネ・バリアフリー)をしやすい環境を整備するため、リフォーム評価ナビ利用者でリフォーム検討経験のある方を対象に、性能向上リフォームの実施実態やニーズ、またリフォーム評価ナビの利用満足度等に関するアンケート調査を実施しました。(調査実施時期:2019年9月27日~10月28日)
<目次>
1.実施したリフォーム
2.リフォームの満足度
3.性能向上リフォームを実施した理由
4.性能向上リフォームを行わなかった理由
5-1.性能向上リフォームの実施意向
5-1.性能向上リフォームの実施意向
5-2.興味関心が高まる情報
1.実施したリフォーム
実施したリフォームで最も多いのは「老朽化した設備の機器交換」(65%)。
一方で、性能向上リフォーム(耐震改修、省エネ、バリアフリー)は26%が実施。
実際に行ったリフォームを質問したところ、最も多いのは「老朽化している設備や機器の交換、グレードアップ」で65%を占め、次いで「間取りや水回りなど、住まいの使い勝手の改善」が43%を占めています。
年代別に見ると、 「老朽化している設備や機器の交換、グレードアップ」は、年代が上がるほど上昇し、一方、「中古住宅の購入など、住み替えに伴うリフォーム」は若い年代ほど上昇しています。
性能向上リフォームの実施状況を見ると、バリアフリーリフォームは13%、省エネリフォームは12%、耐震改修は7%を占めています。性能向上リフォームのいずれかを行った方は全体の26%となっています。
2.リフォームの満足度
リフォームの満足度(とても満足+やや満足)は92%となっている。特に、
リフォーム経験のない人や、若い年代ほど「とても満足」と回答する割合が高まる。
実際に行ったリフォームに対する満足度を質問したところ、「とても満足」と「やや満足」を合わせると、92%を占めています。
年代別に見ると、 「とても満足」は若い年代ほど上昇し、30代以下では61%を占めています。
また、リフォームの実施経験別に見ると、「とても満足」と回答する割合は、実施経験ありが48%であるのに対し、実施経験なしでは58%を占めています。
若い年代ははじめてのリフォームである場合も多く、リフォーム経験の少ない層では、総じてリフォームの満足度が高まることが推測されます。
3.性能向上リフォームを実施した理由
性能向上リフォームを実施した理由は、耐震改修とバリアフリーリフォームは
「住宅性能に対する不安」、省エネリフォームは「経済的メリット」が最も多い。
性能向上リフォームを行った方に実施理由を質問したところ、バリアフリーリフォームでは「住宅の性能面で、今後の生活に対する不安を感じた」が最も多く48%を占めています。
省エネリフォームでは、「ランニングコストの節約など、経済的メリットがあることが分かった」が60%を占め、次いで「自分でリフォーム情報を収集して、必要なリフォームだと思った」が57%を占めています。
耐震リフォームでは、「住宅の性能面で、今後の生活に対する不安を感じた」が最も多く65%を占めています。(耐震リフォームはn数が30未満のため参考値)
4.性能向上リフォームを行わなかった理由
性能向上リフォームを実施しなかった理由で最も多いのは
「現在の生活に問題がないから」。
また、築年数が古いほど「費用が高いから」と回答する割合が高まる。
性能向上リフォームを行わなかった方に理由を質問したところ、バリアフリーリフォーム、省エネリフォーム、耐震リフォームのいずれも「現在の生活に支障がなく、問題を感じなかった」が最も多く半数を超えています。
築年数別に見ると、築年数が浅いほど「既に必要な住宅性能を満たしている」が上昇しますが、その一方、築年数が古いほど「リフォーム費用が高かった」が上昇しています。
本来は住宅性能に問題が生じていても、その危険性を認識していなかったり、または費用面がネックになることで、性能向上リフォームの実施に至らないことが推測されます。
5-1.性能向上リフォームの実施意向
今後、性能向上リフォームの実施意向がある割合は3割を超え、
特に、バリアフリーに関しては50代以上の約5割に実施意向がある。
得たい情報は、若い年代では「経済的メリット」が多く、
年代が上がると「実施例」「性能面のメリット」が増える。
性能向上リフォームを行わなかった方に、今後の実施意向を質問したところ、バリアフリーリフォーム、省エネリフォーム、耐震リフォームのいずれも「3年以内に行いたい」と「いずれ行いたい」を合わせると3割以上を占めています。
年代別に見ると、バリアフリーリフォームに関しては、50代以上の約半数に実施意向があることが分かります。
性能向上リフォームを行わなかった方に、今後の実施意向を質問したところ、バリアフリーリフォーム、省エネリフォーム、耐震リフォームのいずれも「3年以内に行いたい」と「いずれ行いたい」を合わせると3割以上を占めています。
年代別に見ると、バリアフリーリフォームに関しては、50代以上の約半数に実施意向があることが分かります。
5-2.興味関心が高まる情報
性能向上リフォームを行わなかった方に、どのような情報が得られたら興味関心が高まると思うか質問したところ、バリアフリーリフォームでは「経済的メリット」「補助金・税制優遇」が多く47%を占めています。また、省エネリフォームでは「経済的メリット」が最も多く71%を占め、次いで「補助金・税制優遇」が50%を占めています。耐震リフォームでは、「補助金・税制優遇」が最も多く48%を占めています。
国や地方公共団体では、性能向上リフォームに対する補助金や税制優遇などの支援制度を用意しているため、これらの情報をリフォーム検討者に伝えていくことが望まれます。
年代別に見ると、リフォーム内容問わず、若い年代では「経済的メリット」が上昇傾向にあり、年代が上がるほど「実施例」「性能面でのメリット」が上昇傾向にあります。
国や地方公共団体では、性能向上リフォームに対する補助金や税制優遇などの支援制度を用意しているため、これらの情報をリフォーム検討者に伝えていくことが望まれます。
年代別に見ると、リフォーム内容問わず、若い年代では「経済的メリット」が上昇傾向にあり、年代が上がるほど「実施例」「性能面でのメリット」が上昇傾向にあります。
調査概要
1. 調査対象
「リフォーム評価ナビ」で、2017年4月~2019年3月にリフォーム事業者に見積依頼をした利用者。
2. 調査方法
2. 調査方法
郵送でアンケートを送付。後日専用封筒にてアンケートを回収。
3. 調査票配布数と回収状況
3. 調査票配布数と回収状況
・調査票配布数:1,633名(発送後の不達を除く)
・調査票回答数:426名(有効回答率:26.0%)
4. 実施期間
4. 実施期間
2019年9月27日~10月28日
(注1)本調査において、調査票の選択肢に記載した下記のリフォームを「性能向上リフォーム」と定義していています。
・耐震性など、住まいの安全性を高めるリフォーム→耐震改修
・エコリフォームなど、環境性やエネルギー効率に配慮したリフォーム→省エネリフォーム
・高齢者が暮らしやすい住まいにするリフォーム→バリアフリーリフォーム
(注2)本調査において、「大都市エリア」と「地方エリア」を以下の通り定義しています。
・大都市エリア:埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡
・地方エリア :上記以外の道府県
*全国の登録事業者が表示されますので、お住まいのエリアに絞って検索ください。
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