リフォームを学ぶ | 介護・バリアフリー
介護・バリアフリー
更新日:2024年11月12日
手すりの「材質」や「種類」、使い勝手が良い手すりの「高さ」について解説
掲載日:2023年8月25日
バリアフリー向けの手すりの材質・種類
手すりの材質
手すりの材質 |
特徴 |
木
|
・手にやさしい温もりのある感触とナチュラルな雰囲気が魅力 |
プラスチック
|
・水に強い材質で、トレイや浴室の手すりにおすすめ |
ステンレス
|
・頑丈で錆びにくい素材で、玄関外の階段の手すりにおすすめ |
上記の特徴を理解して選ぶほか、壁の色と合わせるなどデザイン性もチェックしておきましょう。「機能面は満足だが、壁の色や雰囲気に合わない素材を選んでしまったせいで統一感がなく、残念な見た目になってしまった」という設置後の失敗談もあるようです。お住まいの状況によっても適切な材質が異なる場合があるので、信頼できる建築士やリフォーム会社と相談しながら選ぶのも重要です。
手すりの種類
手すりには、おもに以下の3タイプがあります。
①
縦型手すり
I型手すりとも呼ばれ、床面に対して垂直に設置するタイプです。出入り口付近や段差の近くに設置するケースが多く、立ち上がりの補助や立ち姿勢の安定、扉を開閉する際の支えとして役立ちます。
②
水平型手すり
名前の通り、床面と水平に横向きで設置するタイプです。階段や玄関など、傾斜に沿って斜めに設置するタイプも含まれます。縦型が立ち上がりの補助をおもな目的にしているのに対して、移動をサポートするのが特徴です。転倒や転落防止にも役立つほか、通路の左右両側に設置すれば、転倒してしまった時の起き上がりを補助します。
③
L字型手すり
アルファベットのL字のような、縦型と水平型を組み合わせた形状の手すりです。縦型と水平型の特徴を兼ね備え、立ち上がりの補助と移動、起き上がりのサポートで役立ちます。狭い場所での立ち上がりにも適しており、トイレや浴室に設置するのが一般的です。ただし、便座や浴槽に近すぎる位置に手すりを設置してしまうと、重心移動が難しく腕の力がないと起き上がりにくい場合がある点に留意しておきましょう。
バリアフリー仕様の家づくりで手すりを取り付ける位置と高さ
玄関
廊下
階段
トイレ
浴室
バリアフリー【手すり】取り付けのリフォーム事例
参考事例1
<事例1>
玄関アプローチに段差や階段がある場合転倒の危険があります。掴まる場所があるだけで安心感が高まります。
参考事例2
玄関からトイレまでの約6mの廊下と玄関先の階段部分に手すりを設置しました。
参考事例3
生活動線への手すり設置がメインのリフォームです。手すりは、既存の壁の中にある下地を探して、スマートに見えるよう設置しました。
参考事例4
<事例4>
築50年のマンションのフルリノベーション。全てを新しくするのではなく、「古くて懐かしい雰囲気のする家」を希望され、「不易流行」というイメージを最後まで共有させて頂きました。雰囲気のある建具はそのままに、住設機器は全て使いやすい最新設備に取替しました。
参考事例5
20年前にリフォームした浴室を再リフォームしました。
まとめ
一般財団法人 住まいづくりナビセンター 顧問
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伊奈 智
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一級建築士。九州博多の出身。大学院で都市計画を専攻。社会人になってからは、その大半を晴海一丁目地区(東京)の再開発事業を担当。事務局や権利者等複数の立場で事業に係る。プロジェクトを前に進める為には信頼してもらえる人間関係が重要で「コミュニケーションの大切さ」を学ぶ。平成17年から「住まいづくりのサポート」業務の責任者となり現在に至る。趣味はテニス、スキー。休日家族と楽しむのがストレス発散になっている。
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