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更新日:2024年10月21日

住宅リフォーム事業者団体登録制度が“安心リフォーム”の目安

リフォーム工事を依頼する時、「この業者で大丈夫かしら」と不安になることがありますよね。実際にリフォームに関するトラブルが社会的にもクローズアップされています。
信頼・安心できるリフォーム事業者を探す時に参考になる、住宅リフォーム事業者団体登録制度(2014年9月1日施行)というものがあります。

リフォームに関する消費者相談は増加傾向

写真:リフォームに関する消費者相談は増加傾向
公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターでは、2000年度から住宅の取得やリフォームに関するトラブルや不安についての消費者相談を受け付けています。
一級建築士の資格を持ち、住宅に関する広い知識を備えた相談員が専門的な見地から助言をしています。同センターによると、リフォームに関する相談受付は窓口の認知と共に、年々増加する傾向にあります。2000年に270件であったリフォームに関する相談は、2015年度にはなんと9,852件にまで増加しているのです。
 
また、独立行政法人 国民生活センターによると、訪問販売によるリフォーム工事に関する問題も深刻化しているようです。とくに高齢者の方々などを狙った悪質な訪問販売リフォームも目立ってきており、深刻なトラブルに発展するケースもあります。

(出典:公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター )

リフォーム事業者の信頼度の証

リフォームに関するトラブル相談などが増加しつつあるなかで、リフォーム事業者を選ぶ際に「この事業者で大丈夫かな」と不安になることもあるでしょう。こうした時に事業者を選択する際の“目安”を知っていると便利です。
 
例えば、リフォーム事業者がリフォーム瑕疵(かし)保険の事業者登録をしているか否かを確認することもひとつの目安になります。リフォーム瑕疵保険とは、万が一、リフォーム工事後に著しい不具合などが発生した際に、保険を活用して補修費用などをまかなうことができるものです。

また、国土交通省が創設した「住宅リフォーム事業者団体登録制度」というものも参考になります。この制度は、安心してリフォームを行うことができる市場環境を整備するため、優良なリフォーム事業者団体を国が登録する仕組みとなります。登録されるためには、事業者団体が国が定めた一定の要件を満たす必要があります。
例えば、リフォーム技術の向上や消費者保護のための研修を定期的に行うなど、団体に加盟する会員企業の人材育成につながるような取り組みを行う必要があります。
また、消費者からの相談を受け付ける窓口も設置しなくてはいけません。こうした厳しい条件をクリアした団体だけが登録されるのです。

そのため、住宅リフォーム事業者団体に登録された団体に加盟しているリフォーム事業者であることも、事業者を選択する際の“目安”のひとつになるのです。

登録済み団体は16団体(2024年10月末時点)

2024年10月末時点で住宅リフォーム事業者団体として登録を受けているのは16団体となっています。
それぞれの団体のホームページでは、会員であるリフォーム事業者の情報などを紹介しています。こうした情報を活用しながら、お近くのリフォーム事業者に相談してみてはいかがでしょうか。
最新の団体の登録状況や、制度の詳細は、こちらをご覧ください。
 
何かと不安がつきまとうリフォーム工事。より安心して工事を依頼できる事業者を探すことは骨の折れる作業でもありますが、住宅リフォーム事業者団体登録制度などの事業者選択のための“目安”を上手く活用しながら、事業者を探してみることも検討してみましょう。
なお、リフォーム評価ナビにおいても、登録事業者の中でこれらの登録団体に所属しているリフォーム事業者を検索できる機能を導入予定です。
ご期待ください。 

(出典:国土交通省) 
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*全国の登録事業者が表示されますので、お住まいのエリアに絞って検索ください。

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