タイル張りのお風呂とは?床や壁の特徴や張り替えの方法を解説

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タイル張りのお風呂とは?床や壁の特徴や張り替えの方法を解説

築年数が経っている住宅など、お風呂の床や壁がタイル張り(在来工法)の住宅は少なくないと思います。

タイル張りのお風呂をリフォームするとき、補修や張り替えなどはどのように行うのでしょうか。

今回は、タイル張りのお風呂の特徴を簡単に解説していくとともに、タイルの補修や張り替え、浴室のリフォーム時に気を付けておくべきことをくわしく解説していきます。

タイル張りのお風呂の特徴

タイル張りのお風呂は、主に築年数が経った住宅で多くみられる浴室です。

近年主流となっているユニットバスとは異なり、木材を使った「在来工法」と呼ばれる建築方法で作られていることが多いです。

素材となるタイルは耐水性能や耐火性能が強いだけではなく、太陽光や温度・湿度の変化にも強いという特徴があります。そのため、あらゆる環境に対応できるお風呂にしやすいとされています。

そのため地域ごとの暑さや寒さにも対応しやすく、様々な環境下で利用できるお風呂にすることができます。

タイル張りのお風呂のメリット

大きく分けて浴室の種類にはユニットバスタイプとタイル張りにする2つの選択肢が挙げられます。

さまざまな家で見かけることの多い、タイル張りのお風呂にするメリットにはどのようなものがあるでしょうか。

デザインのカスタマイズ性が高い

お風呂用のタイルには、使用できる素材やデザインのラインナップが豊富であるという特徴があるため、自分好みのお風呂にカスタマイズしやすいメリットがあります。

たとえば、タイルの大きさを1枚ずつ指定することや、大理石風や模様の入ったものなどの多くのデザインから選ぶことなどが可能です。自分の好きなパターンを組み合わせた独創的な浴室を作ることができるでしょう。

様々なデザインの中から選んで、お風呂のデザインのカスタマイズを楽しむことができることは、ユニットバスにはない大きなメリットといえます。

耐久性が高く、メンテナンスがしやすい

浴室のタイルには石やそれに近い素材を使用されることが多く、どのタイルも耐水性や耐火性が高い特徴があります。

日常的な掃除やお手入れがしやすく、床に残った水垢やカビも比較的取り除きやすいでしょう。

また、もし何かの拍子でタイルにヒビが入っても、補修剤や割れたタイルのみを張り替えるなどの対応で、ある程度の応急処置が可能です。

お手入れの負担をさらに軽減できるメリットがあるため、タイル張りの浴室であれば、床の素材には汚れにくく、手入れのしやすいものを選ぶことをおすすめします。抗菌加工が施されている素材であれば、なお良いでしょう。

タイル張りのお風呂のデメリット

デザインのカスタマイズ性が高い、耐久性が高いなどのメリットがあるタイル張りのお風呂ですが、デメリットはあるのでしょうか。

ここでは、タイル張りのお風呂のデメリットを挙げていきます。

劣化の状態が分かりづらい

タイル張りのお風呂は経年劣化の状態がわかりにくい特徴があります。

たとえば、敷き詰めたタイルにカビが繁殖しているケースや、浴室内の木部を食うシロアリが発生したケースなどに気づけないことがあります。

知らない間に浴室の問題が深刻化しているリスクがあるため、こまめに浴室全体の劣化の状態をチェックしておく必要があります。

大まかな目安としては10年や15年などのタイミングで、一度浴室内のタイルをすべて張り替えることを検討すると良いでしょう。

もちろん、それよりも劣化が早いようであれば、浴室全体のリフォームやユニットバスへの交換も視野に入れつつ、対策を考えることが必要です。

ひび割れから水漏れに繋がる危険がある

タイル張りのお風呂の弱点として、タイルとタイルの間にある目地が劣化して水漏れに繋がってしまうことが挙げられます。

タイルどうしの間には目地がありますが、経年劣化によって隙間やひび割れが起きてしまいうと、ヒビの間を伝って木部に水漏れが起きてしまいます。

水漏れが起きた場合、水分によって木材が朽ちて湿気によりシロアリやカビなどが繁殖しやすい状態になります。

そのため、タイル張りのお風呂にするなら、劣化した目地をそのまま放っておかないなどの水漏れ対策をきちんと行う必要があります。

補修か張り替えかの判断が難しい

タイル張りのお風呂の劣化が軽微な場合、簡単な補修やタイルの張り替えで対応できる可能性もあるでしょう。

ただし、補修と張り替えどちらで対応すべきか、どのような作業が必要になるのかを判断することは、高度な専門知識を持つリフォーム業者などでなければ難しいです。

ごく軽微な劣化であればDIYで対応できることもありますが、そのような場合であっても業者に任せた方が、安全かつ確実に水漏れやカビの発生を抑えることができます。

タイルの補修の方法は?

タイル補修の方法は大きく分けて、以下の2種類の方法があります。

  • ひび割れたタイルをコーキングやパテで補修する
  • タイルとタイルの間の目地を埋めて補修する

  • ただし、どの方法を取る場合でもあくまで応急処置として考えておき、本格的な補修を行う場合はリフォーム業者などに相談することが重要です。

    以下で作業の内容を簡単に解説します。

    ひび割れたタイルをコーキングやパテで補修する

    割れたタイルのひびの部分にコーキングやパテを使って穴を埋めていく作業です。

    はじめにヒビの中の汚れをブラシなどで落とし、その後コーキングやパテで穴を埋めていきます。

    作業の際は、コーキングがタイルの表面に付かないように、ひびの穴以外の部分はマスキングテープなどで養生をしておくと、楽に作業を行うことができます。

    タイルとタイルの間の目地を埋めて補修する

    タイルの目地用の補修パウダーを使用して、タイル間の目地を埋めていく作業になります。

    まずはタイルの目地を歯ブラシやカビ取りを使用して掃除しておき、その後補修パウダーと水を混ぜて粘土のようにして、目地にパウダーを擦り込みます。

    刷り込みが終わったら水で濡れた手を使用し、目地を慣らしておくことで、水はけがよくなり、カビや汚れが溜まりにくくなります。

    タイルの張り替えの方法は?

    タイルそのものが破損している場合、一度タイルをはがし、新しいタイルに張り替える必要があります。

    タイルを張り替える手順を大まかにまとめると、以下のようになります。

  • 今あるタイルを剥がす
  • タイルを再利用する場合は裏面を整える
  • タイルの裏に接着剤を塗る
  • タイルを貼り付ける

  • 注意点としては、部分的な張り替えを行う場合は、タイル1枚のみではなく周囲のタイルも目地と一緒にはがす必要があることです。そのため、想定していたよりも作業が大規模になる可能性があります。

    また、既存のタイルと全く同じ色と素材のものを入手することが難しく、タイル張りのお風呂(在来工法)からユニットバスへの交換が主流となっているなどの問題があることから、思い切って浴室全体をリフォームしてしまう方が最適なケースも多いです。

    タイルの補修と張り替えはリフォーム業者に相談する

    お風呂のタイルの補修と張り替えを「なるべくDIYで片付けたい」と考える人は少なくありません。

    しかし、タイルの補修や張り替えは、小規模なものであっても専門知識を要するため難易度が高く、DIYでは十分な作業ができないことが多いです。

    そのため、タイル補修と張り替えは個人でDIYを行うのではなく、リフォーム業者に相談し、浴室に合った最適な方法のアドバイスをもらったうえで行う方が安全で確実です。

    お風呂のタイルの補修と張り替えの際は、一度リフォーム業者に相談しておくとよいでしょう。

    リフォームならユニットバスへの変更がおすすめ

    お風呂のタイルの張り替えや補修を考えているのなら、ユニットバスへの変更も視野に入れておきましょう。

    在来工法であるタイル張りのお風呂に比べて、さらに掃除や補修に手間がかからず、予算に合わせた設計ができるなど、ユニットバスにも多くのメリットがあります。

    たとえば、断熱性能の高さによるヒートショック対策で、住宅のバリアフリー化を進められることは、在来工法にはないユニットバスの強みといえるでしょう。

    お風呂のリフォームを考えているのなら、思い切ってユニットバスへのリフォームを行うことをおすすめします。

    ユニットバスへの変更をおすすめする理由

    現在、新築住宅の多くはユニットバスを採用しており、リフォームの場合であっても、タイル張りのお風呂からユニットバスへ交換するケースが主流です。

    ユニットバスは、在来工法であるタイル張りのお風呂に比べてどのようなメリットがあるのでしょうか。

    タイル張りよりもメンテナンスがしやすい

    ユニットバスの床や壁は、タイル張りの床よりもメンテナンスがしやすい特徴があります。

    たとえば、ユニットバスの床はタイル張りの床と比べて目地も少なく、汚れが付きにくい特徴があります。洗剤とブラシを使うだけで汚れが簡単に落とせるため、掃除などのお手入れも簡単です。

    また、ユニットバスの製造メーカーごとに掃除がしやすい設計に工夫がなされていることも多く、床の素材に汚れが溜まらないものなどを選べば、長期間清潔に使えるお風呂を手に入れることができます。

    タイル張りよりも水漏れの危険が少ない

    ユニットバスは大きなパーツを組み立てることで浴室を作ります。そのため、タイル張りのお風呂と比べて水漏れの危険を大きく下げることができます。

    タイル張りのお風呂はユニットバスに比べて目地の部分が多いため、それだけで水漏れを起こすリスクが高まります。

    水漏れを起こすと、シロアリやカビが繁殖しやすい環境になってしまうので、浴室のみだけではなく、家全体の木部の腐食や劣化につながる危険もあります。

    タイルの床よりも滑りにくい

    ユニットバスの床にはクッション性の高いものや、滑り止めの加工をしてある素材のものがあります。

    それらを選ぶことで、タイルの床を使った場合より、さらに滑りにくく安全な浴室にすることができます。

    一方タイル張りの床は石を素材としており、水はけが悪く水分が乾きにくい特徴があるため、滑りやすいデメリットがあります。

    より安全に利用できるお風呂の環境を作るためにも、ユニットバスを導入することをおすすめします。

    まとめ

    今回は、タイル張りのお風呂の特徴、タイルの補修や張り替え、浴室のリフォーム時に気を付けておくべきことなどを解説しました。

    タイル張りのお風呂の補修に関しては、ご自身でDIYで対応するのではなく、リフォーム業者に相談、見積りを立ててもらうことを前提に検討しておくことをおすすめします。

    また、使用中のタイル張りのお風呂にひび割れや水漏れが発生している場合は、すぐにリフォーム業者に相談してみましょう。

    *全国の登録事業者が表示されますので、お住まいのエリアに絞って検索ください。

    (2021年9月27日掲載)

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