「湿気に負けない!」梅雨時の“室内干し”を快適にするアイデア5選

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「湿気に負けない!」梅雨時の“室内干し”を快適にするアイデア5選

掲載日:2024年6月7日

今年も、じめじめした梅雨の季節がやってきました。長雨が続くと洗濯物が外に干せな
くなるので“部屋干し”するしかないのですが、どうしても湿気で乾きが遅くなります。
それに、あの独特の生乾きの臭い・・・気分が滅入ります。
また、湿気が溜まりやすい窓まわりや浴室には、カビやダニが繁殖しやすく、アトピーなどの健康被害も気になります。
そこで、今回は梅雨の季節でも洗濯物が干せて、快適に過ごせる「湿気対策」についていくつかご紹介します。

idea1 : エアコンとサーキュレーター・扇風機を併用する

まず、簡単な方法としては、エアコンと扇風機やサーキュレーターを併用して洗濯物を乾かす方法です。使い方のコツとしては、エアコンをドライモードにします。
次に、扇風機やサーキュレーターを使って洗濯物の間を風が通り抜けるようにします。大事なポイントとしては、エアコンに向けて風を送ることです。こうすると、洗濯物から蒸発した水分を含んだ空気がエアコンに向かうため、効率よく部屋全体が除湿できます。

idea2. 邪魔にならない「室内物干しユニット」の設置

次に、個人的にお薦めしたいのが、エアコンの吹き出し口のそばに、天井から物干しを吊り下げる「室内物干しユニット」を設置する方法です。
小さなお子様や介護をされているご家庭では、頻繁に洗濯しなければいけないという方もいます。床に置くスタンド式の物干しだと、移動の邪魔になるし、リビングやダイニングに干していると、見た目が悪く、落ち着かない気分になるのではないでしょうか。

そこで登場するのが、複数の場所に天井から吊り下げて使える「室内物干しユニット(商品例「ホスクリーン」、「ホシ姫サマ」)」です。脱衣所をはじめ、リビング・ダイニングのほか、普段、あまり使わない和室にも設置しておくと、突然の来客があっても別の場所に移動することができるのでとても便利です。
もし、洗面脱衣所をリフォームしようとお考えの方は、洗面脱衣所に「ホスクリーン」や「ホシ姫サマ」を一緒に設置しておくと便利です。

参考事例1

天井に物干し用の金具が設置されています。

idea3.「浴室暖房乾燥機付」システムバスにリフォームする

もっと“時短”で洗濯物を乾かしたいという方には、お風呂のリフォームにあわせて、“浴室暖房乾燥機”をつけてみてはいかがでしょうか。特にガス式の乾燥機は、めちゃくちゃ早く乾いてくれるので個人的にもお薦めです。もちろん後付けで設置することも可能なのですが、ランニングコストなどを考えると、お風呂をリフォームするタイミングで一緒に組み込んだ方が、費用面で後付けの場合と比較すると半値くらいで済むためお得だと思います。洗濯物を素早く乾燥してくれるのはもちろん、雨で濡れた靴などもカラッと乾いてくれるので本当に助かります。

夜、洗濯物を浴室に干してから、乾燥機をタイマー設定で運転させておくだけで、朝には、洗濯物と一緒にお風呂全体が乾燥しているので“一石二鳥”です!
特に「我が家は、日当りや風通しが悪いから洗濯物を外に干せない!」とお悩みの方は、お風呂をリフォームする際にぜひ検討してみてください。

idea4. “調湿機能付き”壁材「エコカラット」の設置

調湿機能がある「エコカラット」は、部屋の湿度をコントロールしてくれるという優れモノです。エコカラットを、湿気が気になる部屋の壁に取り付けることで、部屋全体の湿度を調湿してくれるので、洗濯物の乾燥に役立ちます。
また、最近の「エコカラット」は意匠性も高く、インテリアとしても魅力的なものがたくさん出ています。リビングや寝室の壁にエコカラットを取り付けると、部屋全体の湿度が安定して、洗濯物も早く乾いてくれます。
エコカラットは、湿度が高いときには吸湿し、逆に湿度が低い時には放湿するという機能を持っています。つまり、梅雨の時期だけでなく、乾燥しやすい冬にもその効果を発揮してくれるというわけです。さらに、エコカラットは脱臭効果もあるので、靴を置くシュークロークなど匂いが気になる場所に貼るのも効果的です。

参考事例3

エコカラットを壁面に貼り、空間のアクセントとし、デザイン性を高めました。調湿・脱臭の効果もあり空間の快適性も高めます。

idea5. 「窓」の断熱リフォームで結露予防!

湿気は、室内の「温度」と「湿度」が外気の影響を受けるために発生します。
もし、大がかりなリフォーム、リノベーションを行うなら、ついでに、断熱材の見直しや窓の二重化(内窓など)も合わせて検討されることをお薦めします。
室内の「温度」と「湿度」を一定に保つためには、熱の出入りの多い「窓」を断熱化することが重要です。外気の影響を減らすことができるので、室内環境を快適に保つことができます。断熱性の低い窓から断熱性の高い「内窓」に変えることで、断熱効果が向上し、結露によるカビやダニの発生も抑えてくれます。

まとめ

本来なら、部屋の湿度を上げてしまう“室内干し”は避けたいところですが、梅雨の時期は、室内に干すしかありません。今回ご紹介した方法を活用して、室内でも快適に洗濯物を上手に乾燥させてもらえたらと思います。

◆梅雨時期の「湿気対策」のポイント
①エアコンをドライモードにして、除湿機やサーキュレーターと併用して活用する。
②「エコカラット」などの調湿建材を壁に設置する。
③お風呂のリフォームにあわせて「浴室暖房乾燥機」を採用する。
④エアコンがある複数の部屋に「ホスクリーン」「ホシ姫サマ」を設置する。
⑤「内窓」を取り付け、結露を抑える。

これらの「湿気対策」を参考に、じめじめした梅雨を軽やかに乗り切りきましょう!

【参考リンク】

①株式会社リクシル
エコカラット
②株式会社川口技研
ホスクリーン
③パナソニック株式会社
室内物干しユニット ホシ姫サマ

◆執筆者 玉上陽一

ハウスメーカーで営業、商品開発、マーケティング、ブランディングに携わった経験を活かし、消費者視点と事業者視点の2つの視点で快適な住まいのあり方について解説します。

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