“見た目”だけじゃない!! 玄関リフォームの考え方
掲載日2024年2月5日
画像:LIXIL
玄関は家の「顔」。 その印象をガラッと変えるのが、玄関のリフォームです。
ただし、その効果は単なる“見た目”だけではありません。
玄関ドアをリフォームする際は、いくつか大切なポイントがありますが、今回は「断熱化」にスポットを当てて解説したいと思います。
通過するだけじゃ“もったいない”!断熱化がもたらす快適な「玄関ホール」
玄関ドアを断熱化することで、外部からの「寒さ」「暑さ」が遮断され、玄関ホールが、ただの通過する空間から、くつろぎの空間へ変身します。
たとえば、ちょっとした来客時に、わざわざ家の中に招き入れなくても玄関ホールに小さな椅子やテーブルを設置すれば、おしゃべりや簡単な手続きなどは、そこで対応することができます。 急な来客でもプライベートが丸見えの部屋に通さずに済むのは本当に助かります。
玄関はLIXILのリシェント玄関ドア3
「暑さ」「寒さ」による“結露”が減れば“収納スペース”も充実できる!
「玄関の収納をもっと充実させたい!」と思いリフォームされることがあると思いますが、そのとき問題になるのが湿気による「結露」です。
断熱されていない玄関ホールにクローゼットや押入れなどを設けると場所や間取りにもよりますが、湿気がこもりやすくなり、カビやダニが発生して大切な家財を傷めてしまう場合があります。
特に湿気をきらう、革製品(靴やバッグ、コートなど)を収納する場合は、神経を使います。
そこで、断熱性の高い玄関ドアに変えることで湿気による結露が軽減され、収納スペースを設けやすくなります。 日ごろ見えづらい部分だからこそ、湿気対策は、あらかじめ玄関リフォームを考える際に必ず押さえておきたいポイントです。
玄関ドアのリフォームは、お財布にも優しい!?
玄関ドアを断熱化するメリットには、“光熱費の削減”という面もあります。
断熱化することで冷暖房効果が向上し、家庭のエネルギー使用量がグッと抑えられます。
最近の新築住宅では、省エネ意識の高まりもあり、開口部が断熱され気密性も高まっていますが、築数十年経つ住宅では、“アルミの玄関ドア”や“木製玄関ドア”のままとなっている場合が多いと思います。 特にアルミ製の玄関ドアは、断熱性が乏しいため、冬であれば室内の熱がどんどん逃げて行き、夏は逆に屋外から熱が侵入してきます。
また、木製玄関ドアの場合は、アルミ製玄関ドアよりは断熱性があるものの、経年変化や、地震の影響などで、目に見えない歪みが生じて玄関ドアの枠とドアの間に隙間ができてしまい、そこから熱が出入りし冷暖房費がかさむ原因になります。
電気代や、ガス代が高騰し続けている今だからこそ、玄関ドアを断熱化して、無駄な出費を抑えることが将来に渡り、家計を助けることにつながります。
玄関ドアのリフォームで変わる暮らしのカタチ
玄関ドアを断熱化することで、冬の寒さや夏の暑さの影響を最小限に抑えられます。
見た目の美しさだけでなく、玄関ホールが部屋のように活用できて、光熱費の削減にもつながるなど様々なメリットも期待できます。
「わが家の玄関、そろそろ変えどきかな」と思われた方は、ぜひ、家の断熱、結露対策に詳しいリフォーム会社に相談して、玄関まわりのリフォームを検討してみてください。
きっと、想像以上の快適な暮らしが実現できると思います。
◆執筆者 玉上陽一
ハウスメーカーで営業、商品開発、マーケティング、ブランディングに携わった経験を活かし、消費者視点と事業者視点の2つの視点で快適な住まいのあり方について解説します。
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