外壁サイディングとは?特徴や種類、施工費用を解説します

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外壁サイディングとは?特徴や種類、施工費用を解説します

掲載日:2024年3月22日

外壁リフォームを検討していて、いろいろ調べていくと「外壁サイディング」という用語を見かけるかもしれません。
それでは、外壁サイディングとはどんなものなのでしょうか。

この記事では、外壁サイディングに焦点を当て、特徴や種類、施工費用を詳しく説明します。
外壁リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

外壁サイディングとは

外壁サイディングとは、建物の外壁を仕上げる際に張る板材を指します。サイディングボードとも呼ばれており、日本国内で多くの住宅に使用されています。耐熱性や耐久性に優れているほかデザインの自由度も高く、すべて手作業で外壁を塗り替えるリフォームよりも低価格で施工できるのが魅力です。

外壁サイディングとモルタルとの違い

住宅の壁の施工では、外壁サイディングのほかに「モルタル」も使用されます。外壁サイディングとモルタルではどのような点が異なるのか、確認しておきましょう。

工期の違い

外壁サイディングでは、壁の面積に合わせてサイディングボードを工場であらかじめカットして、壁に沿って張り合わせていきます。施工しやすく、工期を短くできるのがメリットです。対して、モルタルは砂と水、セメントを混ぜたペースト状の塗料を壁に塗って仕上げます。手作業で壁全体を塗る必要があり、工期が長くかかるのがデメリットです。

耐久性の違い

外壁サイディングは耐水性や耐候性に優れており、モルタルより経年劣化しにくい特性もあります。モルタルは経年劣化によってひび割れが目立つケースがありますが、外壁サイディングは耐久性に優れているのが特徴です。

工事費用の違い

外壁サイディングは、あらかじめカットしたサイディングボートを張り合わせていく作業になります。施工が簡単で工事期間を短縮できることから、人件費を安く抑えられるのがメリットです。対して、モルタルは熟練の職人による手作業であり、専門性と工期の長さから費用が高めになる傾向が見られます。

外観の違い

外壁サイディングは色や柄が豊富でデザインの自由度が高く、好みに合わせて選択できます。北欧風といったような、おしゃれな外観も可能です。ただし、壁一面を1枚のサイディングボードで施工するのは難しく、張り合わせた際につなぎ目が気になる場合があります。対して、モルタルは同じ色の塗料で一面を塗っていくため統一感があり、独特の風合いで高級感を感じる見た目になるのがメリットです。

外壁サイディングの種類と特徴

外壁サイディングには、以下のような種類があります。

  • 窯業系サイディング
  • 金属系サイディング
  • 木質系サイディング
  • 樹脂系サイディング

それぞれの特徴を解説します。


窯業系サイディング

窯業系サイディングとは、セメント質原料をベースにパルプや木繊維を配合して成型したサイディングです。新築一戸建をはじめ、店舗や公共施設などにも多く採用されています。タイル柄や木目柄などデザインが豊富で、さまざまな外観スタイルに合わせられるのがメリットです。セメントベースの硬い素材で、衝撃や揺れに強い特性があります。
また、防火性にも優れており、火が燃え移りにくいのも魅力です。施工もしやすく工期が短く済み、お手入れの負担が少ないメリットもあります。機能性に優れた製品を選べる点にも注目です。なかには、紫外線による色あせや変色を抑えたり、汚れを落としやすい防汚機能を備えたりなど、メンテナンスの手間を省けるタイプもあります。


金属系サイディング

ウレタンなどを芯材に採用し、裏面にアルミなどの金属シートを使っている外壁サイディングです。リフォーム建材として使用されているほか、新築にも採用されています。寒さに強いのが金属系サイディングの特徴で、寒暖差や雨・雪の侵入などで劣化する「凍害」を防ぎやすく寒冷地でも使われています。

金属ならではのメタリックな質感で、モダンな外観の住宅に適しています。周辺の住宅と差別化して、スタイリッシュな見た目に演出できるのが魅力です。モルタルよりも軽く、地震の影響を受けにくいのもポイント。芯材の断熱性や裏面材の輻射熱を反射させる構造により、優れた断熱効果も発揮します。


木質系サイディング

天然木に塗装を施しているのが木質系サイディングです。ナチュラルな質感や、木ならではの温もりを感じられる仕上がりになります。木の風合いや雰囲気が好みの方におすすめです。ただし、天然木は水に弱いのがデメリットです。雨風や紫外線にさらされて塗装がはげてくると、木材が水分を吸って劣化が進みます。再塗装などのメンテナンスが必要であり、費用がかかる場合があることに留意しましょう。


樹脂系サイディング

塩化ビニル樹脂を板状に加工したのが樹脂系サイディングです。北米やカナダで多く採用されており、凍害に強いメリットがあります。金属のように錆びたり、木材のように腐食したりせずメンテナンスしやすいのも特徴です。潮風が吹き付ける海沿いの住宅や、気温差の激しい地域でも安心して使えます。

色あせや変色にも強く、長期間きれいな状態をキープしやすいのも魅力です。軽い素材であり、住宅への負担も軽減できます。ただし、日本においては取り扱いメーカーが少ないので色やデザイン選びに限りがあるかもしれません。

外壁サイディングの費用の目安

外壁サイディング工事の費用は、以下のように施工方法によって目安が異なります。
  
 
施工方法 費用の目安
張り替え 190~300万円
塗り替え(上塗り) 50~150万円
カバー工法 135~200万円

上記で挙げた例は、あくまで目安です。実際の費用は塗料のグレードや形状、施工する地域などによって異なります。施工する面積によっても費用が変わりますのでリフォーム会社に具体的な要望を伝えたうえで、見積ってもらいましょう。

外壁サイディングの耐用年数

外壁サイディングは種類やシーリング材、塗料などによって耐用年数が異なります。見た目のデザインや耐久性なども大切ですが、どの程度でメンテナンスが必要になるのか、その目安を知っておくことも肝心です。

サイディングの耐用年数

サイディング自体の耐用年数は、種類別に以下が目安とされています。

  • 窯業系サイディング=20~30年
  • 金属系サイディング=20~30年
  • 木質系サイディング=15~25年
  • 樹脂系サイディング=20~30年

使用する材料や地域によって異なるため、上記はあくまで目安です。雨風や紫外線の影響、メンテナンスの頻度などにもよって劣化に違いが出てきますので定期的に点検して状態を確認しましょう。

シーリング材の耐用年数

サイディングのつなぎ目に使用されているシーリング材の耐用年数は、5年から10年が目安です。劣化しやすく、5年程度でメンテナンスが必要になるケースもあります。劣化が進んでしまうと、シーリング材がサイディングから欠落してしまう恐れもありますので注意しましょう。

塗料の耐用年数

サイディングに施されている塗料の耐用年数は、種類によって異なります。以下のように5~20年と、種類によって耐用年数に違いがありますので注意しましょう。

  • アクリル樹脂系=5~8年
  • ウレタン樹脂系=7~10年
  • シリコン樹脂系=10~15年
  • 光触媒系=15~20年
  • フッ素樹脂系=15~20年


戸建住宅において比較的、多く採用されているのが、シリコン樹脂系の塗料です。紫外線に強く、優れた防水性や防汚性も備えています。耐用年数が15~20年のフッ素樹脂系の塗料も、長持ちするとして人気です。なかには、太陽光で分解した汚れを雨で洗い流す光触媒系の塗料もありますのでチェックしてみてください。

外壁サイディングの劣化を確認する際のポイント

外壁サイディングの種類や塗料の違いによる耐用年数はあくまで目安であり、実際には劣化具合を目視で確認するのが大切です。では、どのような点をチェックしたら良いのかポイントを解説します。

シーリングが剥がれている

サイディングボード同士のつなぎ目を埋めているシーリングが剥がれていないか、チェックしましょう。シーリング材は経年劣化で縮んで固まるほか、地震の揺れでダメージを受ける場合があります。補修に使うコーキング材は、ホームセンターなどで入手可能です。ただし、部分的に剥がれているなら自分でも補修できますが、激しく剥がれ落ちているようならリフォーム会社に相談しましょう。

チョーキングが発生している

白亜化現象とも呼ばれているチョーキングが発生していたら、サイディングの塗料が劣化している状態です。手で触ると白い粉が付くので簡単に確認できます。チョーキングは塗料に含まれている合成樹脂が、太陽光や雨風によって分解されて粉状になった状態です。塗膜表面の劣化によって防水性が低下し、最悪の場合は雨漏りの原因になりますので注意が必要です。また、雨で濡れて水が染みた状態での、色の変化でもチョーキングを判断できます。

サイディングボードが反っている

サイディングボードに反りが発生するケースがあります。サイディングボードの断面部分は、塗装されていません。非塗装面がシーリングの劣化で雨水を吸水して、その後乾燥する、というサイクルを繰り返していると次第に変形するのです。また、反りでサイディングを留めている釘が浮いてしまう場合もあります。反りの状態によっては、部分的にサイディングボードの張り替えが必要になりますのでリフォーム会社に相談しましょう。

ひび割れや剥がれが発生している

サイディングボードが「雨水を吸水して、その後乾燥する」を繰り返していると、ひび割れや剥がれが発生するケースがあります。ひび割れや剥がれを放置すると壁の内側に浸透し、最悪の場合は構造部が腐食する恐れもありますので注意が必要です。定期的に外壁の状態を確認し、大きなトラブルを未然に防ぎましょう。

外壁サイディングのリフォームの事例

ここからは、外壁サイディングのリフォーム事例を「リフォーム評価ナビ」からご紹介しますので見ていきましょう。
※以下の参考事例は全て「リフォーム評価ナビ」登録事業者の施工事例です。

参考事例1

断熱改修フルリノベーション|株式会社アシスト企画のリフォーム事例

外壁は金属サイディングと木目窯業サイディングでスタイリッシュな外観に

参考事例2

山口市S様邸の外壁カバー工事|オカモト防水工業株式会社(ガイソー山口店)のリフォーム事例

ご依頼前→外壁の汚れや盆地による冬の寒さや外壁の汚れで悩んでおられました。この先何度も外装リフォームをしたくないとの要望を承りました。

診断→実際に物件を見させていただき外壁や屋根の状態について写真とともに説明しました。

完工後→要望を受け、断熱効果があり、長期間メンテナンスフリーでお手入れ簡単な金属サイディングを提案しました。今回は少しアイボリーがかった上品な白色に決定。 奥様のご要望でデザインにこだわり、玄関部分の既存タイルを撤去し、張り替えました。 正面1階、2階窓まわりの飾りを撤去し、以前よりスッキリとした印象に。表札や門袖は木目調のタイルを張り、付帯部を白に統一することで、より洗練されたおしゃれな仕上がりになりました。
ご夫婦ともに「新築のようになり、これから冬を迎えるのが楽しみ」ととても喜んでいただけました。

参考事例3

ブラックカラーへの外壁塗装 |PanasonicリフォームClub 小川建装株式会社のリフォーム事例

窯業系サイディングの外壁塗装とスレート屋根の塗装工事を行わせていただきました。
色選びにはこだわりがあり、もともとはアイボリー系の外壁でしたが黒色の外壁にしたいとのことでしたのでメリットとデメリットも併せてご説明をさせていただき色選びをしていただきました。

黒の外壁はデザイン性が良いというメリットが大きいですが、雨だれの水垢汚れが目立ちやすくなってしまいます。一方汚れが付きづらいツヤ有を選んでしまうと光の反射が目立ちやすくテカテカした印象になってしまいます。

今回はそれらのデメリットをできるだけカバーできるよう「水谷ペイント」の耐汚染性が高い、つや消し専用塗料「ナノコンポジット」を採用し、色も真っ黒ではなくダークグレーを選ぶことで黒い外壁のデザイン性を取り入れながら汚れなどへの対策ができる塗装をさせていただきました。

まとめ

外壁サイディングは、全て手作業で塗り替える外壁工事と比べて工期が短く、比較的安く施工できるのがメリットです。色や柄のバリエーションが豊富ですので理想の外壁を実現したい方にぴったりです。

住宅の印象は、外壁によって大きく変わります。
外壁リフォームを検討する際は、実績豊富なリフォーム会社に相談しながら進めることをおすすめします。

▲全国の登録事業者が表示されますので、お住まいのエリアに絞って検索ください。

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