お家の「換気」を正しい方法でおこない快適に暮らしましょう

登録事業者数
1026
(2024年11月21日現在)

お家の「換気」を正しい方法でおこない快適に暮らしましょう

口コミで見つかる、理想のリフォーム会社 リフォーム評価ナビ

エリア選択

ログイン

メニュー

お家の「換気」を正しい方法でおこない快適に暮らしましょう

掲載日:2024年4月12日

コロナ過を経て、私たちの換気に対する意識が高まっています。
家の換気は、正しい方法を知って習慣化することが重要です。
そこで今回は、家の換気が重要な理由や、怠るとどうなるのかを説明し、併せて、正しい換気方法と換気しやすい家づくりのポイントを紹介していきます。

家の「換気」が重要な理由

家の換気はどのような理由で必要なのでしょうか。換気とは室内にこもった汚れた空気を排出し、外の新鮮な空気と入れ替えることであり、以下のような効果があります。

  • 嫌なニオイやジメジメの原因になる湿気を排出する
  • チリやホコリといったハウスダスト、アレル物質などを排出して空気を清浄化する
  • 調理中に発生したガスや煙を排出する

上記のように家の空気が汚れていると生活臭が気になるほか、湿気がこもって結露やカビが発生しやすくなります。さらに、ハウスダストや花粉、ウイルス、ホルムアルデヒドなどの有害な物質によって健康被害につながる可能性もあります。

だからこそ、快適な生活と家族の健康を守るためには、家の換気について真剣に取り組む必要があるのです。

家の換気を怠るとどうなる?5つの危険性

では、家の換気を怠るとどうなるのか、さらに深掘りしていきましょう。おもに以下5つの危険性やリスクがありますのでチェックしてみてください。

1. 湿気がこもって結露やカビが発生する

家の換気を怠ると、湿気がこもってしまいます。結果、ジメジメとした状態になり、結露やカビが発生しやすくなるため注意が必要です。特に、カビの増殖が進むと根絶させるのが困難になります。また、ダニが繁殖しやすい環境にもなり、アレルギー性鼻炎や気管支喘息、結膜炎、アトピー性皮膚炎などの健康被害が起こり得ますので家の換気はとても重要です。

2. シックハウス症候群を引き起こす可能性がある

換気を正しくおこなっていないと、建材や家具の塗料、接着材などに含まれているホルムアルデヒドなどが原因でシックハウス症候群になるリスクが高まります。特に最近の住宅は気密性が高く、しっかり換気しないと有害物質を排出できません。実際にシックハウス症候群になると、以下のような症状に悩まされてしまいます。

  • 眼に刺激を感じてチカチカする
  • 鼻水や涙、咳が止まらなくなる
  • 鼻や喉に刺激や痛みを感じる
  • 皮膚が赤くなったり、痒くなったりする

シックハウス症候群には確立された治療法がないともされているため、換気を正しくおこなって予防するのが大切です。

3. 一酸化炭素中毒になる恐れがある

冬に石油ストーブを使っているなら、定期的な換気が必要です。石油や灯油を使った暖房器具は室内の酸素を取り込んで燃料を熱エネルギーに変換しており、換気を怠ると空気中の酸素が減っていきます。正しく換気をおこなって新鮮な空気を取り込まないと、一酸化炭素中毒になる恐れがありますので要注意です。

一酸化炭素中毒は頭痛や吐き気、手のしびれ、集中力の低下などを発症させて、進行すると1~2分で死に至ることもある危険な中毒症状です。

4. 睡眠の質が落ちる

換気が十分にされていない部屋では、二酸化炭素の濃度が高くなる場合があります。二酸化炭素の濃度が高い部屋で寝ていると、睡眠の質が落ちるとされていますので注意しましょう。朝に目覚めて体がだるいと感じるケースが多いなら、換気不足が原因かもしれません。特に夜しか使用しない寝室ならば、日中にドアや窓を開けて空気を入れ換えるのを習慣にすると良いでしょう。

5. 作業や勉強に集中できなくなる

部屋の二酸化炭素の濃度が高い状態だと、作業効率が悪くなるとされています。二酸化炭素の濃度が異なる部屋でテストしたところ、濃度の高い部屋でのパフォーマンスが低下したという調査結果もあります。

家を効率的に換気する方法

では、どのようにすれば効率的に換気できるのかを確認しておきましょう。

窓を開けた際に風を通りやすくする

家の換気では、風の通り道を確保するのが重要です。ただ単に窓を開けるのではなく、効率的に換気できる方法を知っておきましょう。風を通りやすくするには、以下の条件に合った2箇所の窓を開けるのがポイントです。

  • なるべく離れた位置にある2箇所の窓を開ける
  • 対角に結んだ線上にある2箇所の窓を開ける
  • 高い場所と低い場所にある窓を2箇所以上開ける

上記のように、2箇所の窓を利用して空気の入り口と出口を確保すると風が通りやすくなり、効率的に換気をおこなえます。

サーキュレーターや扇風機を利用する

2箇所の窓を同時に開けるのが難しいなら、サーキュレーターや扇風機を利用しましょう。窓を1箇所開けたら、室内ではなく窓に向けてサーキュレーターや扇風機を回します。部屋の空気を外へ効率的に排出できますので試してみてください。

換気扇を活用する

雨天時や冬場、花粉が気になる季節など窓を開けづらい場合は、換気扇を活用しましょう。電力によるパワフルで効率の良い換気が可能です。より効果を高めるには、換気扇があるキッチンから離れた位置の窓を1箇所開けましょう。空気の通り道を確保してより効率的に換気できます。

24時間換気システムを設置する

部屋の窓を開けたり、サーキュレーターや扇風機を使ったりせずに換気できるのが「24時間換気システム」です。高気密な住宅が増えたことからシックハウス症候群が問題視され、2003年7月以降に建築された住宅には設置が義務づけられています。2003年7月以前に建築された住宅で、24時間換気を設置していない場合は、リフォームをおこなう際に併せて設置を検討してみましょう。

換気しやすい家を実現する3つのポイント

より換気しやすい家づくりのポイントを案内します。ご自宅のリフォームを検討する際は、これらのポイントも検討してみましょう。

吹き抜けを設ける

家全体の換気を効率的におこなうなら、吹き抜けを設ける方法があります。2階建て住宅で、1階の天井を設けない空間が「吹き抜け」で、見た目のおしゃれな間取りになります。温まると上昇し、冷えると降下するという空気の特性を生かして、部屋に空気がこもるのを防止できます。常に部屋の空気が循環しやすくなり、結露の発生などを抑制できるのもメリットです。

対角線上に窓を設置する

住宅の方角や地域によって異なりますが、もしも、風は南から北に吹くのが基本とされる立地であれば、家の南北にそれぞれ窓を設けることで、効率的な風の通り道を確保できるので検討してみましょう。ただし、既存住宅のリフォームではどこにでも設置できるわけではないため、まずはリフォーム会社に相談してみましょう。

高い位置に窓を設ける

吹き抜けで説明したように、空気は寒暖差によって上昇・降下を繰り返しています。したがって、天井付近に小窓を設けることも一つの選択肢です。また、屋根工事を行うのであればそれに併せて屋根・天井に天窓を設ける方法もあります。天窓を電動開閉式にすると、スイッチを押すだけで換気できて楽々です。直射日光が入り込みやすくなるデメリットはあるものの、可動スクリーンを設置して対策できます。

気密性の高い家にリフォームする

現在の住宅は、機能性の高い建築部材や材料を使って気密性を高めています。建築して年月が経った古い住宅にお住まいなら、高気密・高断熱住宅へのリフォームを検討しましょう。すき間だらけの住宅では、新鮮な空気を取り込んでも外へ逃げてしまいます。気密性の高い家にリフォームすれば、効率的な換気が可能です。

家の換気に関するよくある質問

家の換気に関するよくある質問をまとめました。

換気は1日何時間くらい必要ですか?

部屋の広さや住宅の気密性によって異なりますが、1時間に5~10分程度換気するのが良いとされています。ただし、あくまで目安であり、快適に過ごしやすい状態をキープしながら、状況に合わせて換気しましょう。

エアコンでは換気できませんか?

エアコンから吹き出す空気は、外の空気を取り込んで部屋に送っているわけではありません。最近は「換気機能付きエアコン」という最新型も販売されていますが、一般的なエアコンには換気機能は一切ありません。

24時間換気システムは1日中稼働させる必要があるのですか?

24時間換気システムは常時稼働させることで、ゆっくりと部屋の空気を入れ換えています。1時間で家の半分程度の空気が入れ替わるとされており、電源を切ってしまうと本来の効果を得られません。電気代を節約したいからと電源を切ってしまうと、設置している意味がなくなってしまいますので注意してください。新築住宅であれば、住んでいる人が運転をオフにしてしまわないように、オンオフスイッチを無くしていることも多いです。

そもそも、24時間換気システムや換気扇、扇風機などの電気代が家の電気料金全体に占める割合は少ないです。カビの発生やシックハウス症候群の発症を防ぐためにも、24時間換気システムは常時電源を入れたままにしておきましょう。

まとめ

換気を十分におこなえない、おこなっていない住宅は、自身や家族の健康を害する可能性があります。正しい換気方法の理解と、効率的に換気できる環境を整えて快適に暮らしましょう。
換気性能の高い住宅を目指すならリフォームも視野に入れることもおすすめです。住まいのプロであるリフォーム会社に気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

◆記事監修
一般財団法人住まいづくりナビセンター 専務理事 
河田 崇

元 独立行政法人 住宅金融支援機構 部長
工務店向けの省エネ基準解説書や木造住宅工事仕様書の作成などに従事
マンション管理士 建築基準適合判定資格者 2級ファイナンシャル・プランニング技能士

よかったらシェアしてね

ボタン:Xシェア ボタン:Facebookシェア ボタン:はてなブックマークシェア ボタン:pocketにシェア ボタン:Pinterestシェア ボタン:LINEシェア
  • リフォーム問診票
  • リフォーム事例を見る
  • まずは見積依頼から!
  • 充実の機能をすべて無料で!無料マイページ登録