はじめに | 資産としての住宅にするには① -建築士と一緒に取り組むリフォーム-
これまで住宅の「価値」は、安全性・快適性といった「住んでいる時の価値」だけに目が向けられていましたが、これからは「売る・貸す」ことを見据えた「資産としての価値」にも目を向ける必要があります。これら2つの住宅の「価値」を上げるためには、建物の専門家である建築士と一緒にリフォームなどを行うことが大切です。
これからの住宅に求められること
住宅を「作っては壊す」時代は終わり、「長く大切に使う」時代になりました。多世代にわたって同じ住宅に住み続けたり、または、暮らし方に合った住宅に住み替えることも珍しくありません。
住宅に住み続ける場合であっても、住み替える場合であっても、次の人が使いやすいよう、多様な住まい方に対応できる仕様であることが求められます。では、それはどのような仕様でしょうか。
まずは、長期に利用できる仕様である必要があります。多世代にわたって安全・安心に生活できる耐久性や耐震性、また、生活の質を向上させる省エネルギー性やバリアフリー性はもちろんのこと、内装や設備の劣化は免れないため、維持管理(点検や補修など)がしやすい仕様であったり、多様なライフスタイルに合った間取りに変更しやすい仕様であることなどが求められます。
その上で、次のリフォームの計画が立てやすくなるよう、リフォームなどを行った記録を「履歴情報」として残すことも大切です。
このように、安全性や快適性といった「住んでいる時の価値」だけでなく、多様な住まい方に対応できるよう、家を売ったり貸したりすることも見据えた「資産としての価値」を高めた住宅にしていくことが、これからの住宅に求められます。
今の住宅の資産価値を上げるには
住宅の資産価値を上げるには、設備機器の交換などの比較的簡単な工事だけでは納まりません。今の住宅の性能を正しく診断した上で、必要となるリフォームを適切に判断し、実施していくことが求められます。
ここで重要なのが、建物の専門家である建築士に相談することです。建築士は住まいに関する深い知識と経験があるため、住宅のコンディションを適切に把握した上で、住まい手に寄り添い、要望やライフスタイルに合った適切な提案をしてくれるでしょう。
次のページからは、住まいの資産価値を上げるリフォームや、一緒に取り組んでいきたい建築士について、また、まず行いたい住宅診断について、一つ一つ丁寧に解説していきます。
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