断熱リノベーションで快適な住まいを実現!3世代リフォームの成功事例
■S様邸プロフィール
・家族構成:6人(三世帯)
・建物タイプ:戸建 築42年
・性能向上リフォームの種類:耐震、省エネルギー、バリアフリー
・施工期間:5ヵ月
・施工費用:2,515万円(性能向上部分1,620万円)
・設計、施工:株式会社スイコー一級建築士事務所
・場所:宮城県仙台市
【リフォーム内容】
S様邸は三世帯かつ四世代の6人ご家族。築42年の母屋に築20年の家屋が増築された木造住宅にお住まいでした。 S様は、まだまだお元気な96歳のおばあ様やご両親に、もっと心地よく健康的に過ごして欲しいと性能向上リフォームをご決断。 年齢差90歳のS様ご家族それぞれが、楽しく活動的に過ごせる住まいに生まれ変わっています。
Q1:リフォームを検討したきっかけは何ですか?
A:築42年の昔ながらの日本家屋ですから本当に寒かった。私たちはもちろん、両親も祖母も冬は厚着が当たり前でした。特に祖母は5〜6枚ほど着込み、食事を済ませたら日中でも布団に入って暖をとるという暮らし。また、寒くて暗くて段差のある家の中を、祖母が夜中にカートを押しながらトイレに行くのを見ていると心配でした。祖母は祖母で「寒くないよ」って言ってくれたり、「段差を渡る時に(カートが)ガタンガタンと音がするのはうるさいよね」なんて気を使ったり…。祖母や両親の身体への負担を減らすためにも、家を新しくしようと考えたんです。Q2:リフォームの依頼先は、どのようにして決めましたか?
A:インターネット等で探して3社に相談したのですが、提案力が一番だったのがスイコーさんです。まず嬉しかったのは、補助金を活かした性能向上リフォームの提案です。プロならではの知識を活かしてもらえたので助かりました。
次に嬉しかったのは「みんなのLDK」の提案。わが家では「夕食は家族みんなで」が常なのですが、それを汲み取っていただけたんです。
それから、「住みながらリフォーム」という提案も魅力でした。母屋と増築部分の家屋を同時にではなく別々にリフォームすることで、仮住まいの必要がなくなり、生活スタイルを変えることなく工事を進められるというものです。祖母も両親も仮住まいとなると大変ですからね。そんな配慮が嬉しく思いました。
そして何より、リフォームプランだけでなく、その先の将来プランまで提案してくれたことが、スイコーさんにお願いする決め手となりました。どれもが私たちにはない発想でしたね。
Q3:性能向上リフォームは、どのように進みましたか?
A:性能向上については、まず「インスペクション」という住宅診断をスイコーさんから提案いただき、構造をくまなく調べてもらいました。その時に、初めて柱が玉石に乗っているだけの基礎だったことを知り、びっくりしたと同時に怖くなりました。地震が来たらけっこう揺れる家でしたが、今までよく住んでこられたなあと。そこで、土台や柱、屋根以外はスケルトン状態にして、劣化した基礎を補強したり、必要な箇所には基礎を新設したり。また、床や天井、壁には断熱材を入れていただき、窓は省エネ性の高いLow-Eペアガラスにしています。バリアフリーについては、床の段差をなくし、手すりを設置しました。あとは引き戸を多く使いましたね。開け閉めする時に身体の動きが少なくてすむので祖母にも安心です。その他、シロアリ対策なども実施していただき、長持ちする家になりました。
Q4:プランについては、どんなリフォームをされましたか?
A:間取りも大きく変更しました。住まいの中心には家族みんなでゆったり過ごせる「みんなのLDK」を設けたので、夕食は家族みんなでという習慣もより快適になりました。また、以前は祖母の部屋だった部分を減築し、LDKや玄関に近い位置に祖母の新しい部屋をつくり、トイレも近くに設置しました。減築の提案を受けた時は「えっ、部屋数を減らすの?」って驚きましたが、減築によって祖母の新しい部屋が2面採光となり、明るく暖かくなるということで納得できたんです。家中が明るくなり、結果的には大成功。以前の間取りではめったに使わない座敷があるなど、無駄なスペースも多かったんですね。改めて生活を見直すこともできました。
Q5:その他、気に入った提案はありはしたか?
A:減築の提案と同時に、将来のプランも提案してもらえました。子どもが増えたらプレイルームを仕切って2部屋とするものです。そして、まだ先の話ですが、私たちが年齢を重ねたら祖母の部屋へ引っ越して、増築部分は子どもたちとその家族が住むことも想定しています。みんなで50年先の未来の家族像を想像しながらプランの打ち合わせが進んだので、家族を見つめるいい機会にもなりますよね。これで子どもたちにも住み継げるリフォームができたと思います。Q6:リフォーム後の住み心地はいかがですか?
A:一番変化があったのは、やはり祖母でしょうか。以前は食後すぐに寝室に戻って布団に入っていたのですが、暖かい家になった今は、リビングでテレビを見たり、ひ孫と遊んだりしています。団らんが増えた感じで嬉しいですね。段差もなくなったから、トイレはもちろん、家中をスイスイ行き来しています。もともと元気でしたが、今はもっと活動的になったようです。妻も喜んでいます。今まではキッチンで寒そうに料理していましたから。キッチン横のパントリーもお気に入りですね。祖母や両親のヒートショックの心配も少なくなりました。リフォームをして、家族みんなが暮らしやすくなりました。
Q7:リフォームを検討中の方へアドバイスをお願いします。
A:性能向上のリフォームは、家族の暮らしを元気にしてくれます。つらい寒さがなくなり、地震への不安も減り、気持ちの余裕ができるからおすすめです。めったに使わない部屋や必要ない空間があれば減築するのもいいですね。また、将来のビジョンをしっかり見据えてリフォームすることが大切だと思います。10年後、20年後に家族や暮らしがどう変わっていくかを見据えながら間取りを考えることで、将来まで快適さが続きます。おかげさまで、わが家も安心して暮らせるようになりました。
設計・施工会社/ 株式会社スイコー 一級建築士事務所
【担当者からのコメント】
性能は見えないので、ついつい二の次になってしまいがちです。でも性能ひとつで快適になり、より健康的な暮らしが叶います。S様邸も性能を高め、プランも変更することで、おばあ様や皆様の暮らしが活発になったとお聞きしています。S様ご家族に安心をお届けできて、本当によかったです。
よかったらシェアしてね