トイレのリフォームをおしゃれに仕上げるポイント・事例を紹介
2023年1月27日掲載
家族だけでなく来客も使用するため、おしゃれにリフォームしたい方も多いのではないでしょうか。
今回はホテルライクに仕上げるトイレリフォームのポイントをご紹介します。
トイレを洗練された居心地のよい空間にするポイントを参考にしてみてください。
トイレのリフォームでおしゃれに仕上げるポイント
トイレは普通の部屋とは違って汚れやすい箇所です。デザインがどんなによくても、汚れが目立っていてはおしゃれとはいえません。
リフォームをする際はデザイン性だけでなく、清潔感を保つ「清掃性」などさまざま観点から工事内容を決めましょう。おしゃれに決まるトイレリフォームのポイント5つを解説します。
“見た目”も“機能”も両立することが大切
デザイン性は、トイレ全体の印象の決め手になる大切な要素です。そのため、最初にどのようなデザインにしたいのかを明確にしておきましょう。デザインの方向性の一例は以下のとおりです。
- ホテル仕様
- ヨーロピアンテイスト
- カントリー調
- ラグジュアリー
- 明るく清潔感重視
- 和モダン
- カラフルでポップなデザイン
- 幾何学模様の個性的デザイン
上記のように、トイレのデザインはざっと挙げただけで8通りもあります。そのため、まずデザインの方向性を明確にし、そのデザインにあわせて壁紙や床材など周辺アイテムを選び取っていくのがおすすめです。
トイレは他の部屋に比べ面積こそ小さいものの、こだわりを詰められる場所であるため、印象の決め手となるデザインは最初に方向性を定めておきましょう。
清潔感をキープする「清掃性」
トイレは汚れやすい箇所なので、掃除しやすいかどうか「清掃性」を意識することもおしゃれに仕上げるポイントです。たとえば白を基調とした明るい開放的なデザインにしても、汚れがちらほら目立ってしまってはおしゃれに見えません。
掃除しやすく清掃性に優れたトイレにするポイントは以下のとおりです。
- フロートトイレ(浮き型トイレ)を採用する
- 床材は凹凸の少ないフラットな素材を選ぶ
- 壁紙はトイレパネルを採用する
フロートトイレとは、床から浮いている壁掛けトイレのことです。足元がスッキリしているので、サッとひと拭きで床をキレイに掃除できます。これまでトイレと床の接地面の隙間にたまった汚れを掻き出していた方は、掃除にかかる手間と負担が圧倒的に軽くなったと感じるはずです。
リフォームする際は汚れや水に強くて傷みにくい素材かどうか、日々掃除がしやすいかどうか、「清掃性」も考慮しましょう。
洗練された印象に仕上げる「収納力」
トイレットペーパーや掃除道具に小物類など、トイレは狭いわりに収納物が多いため、洗練された雰囲気に仕上げる「収納力」は欠かせません。おすすめの収納アイテムは以下のとおりです。
- キャビネット付き手洗
- 背面ウォール収納キャビネット
- コーナー収納キャビネット
奥行きが狭い場合は、上部デッドスペースに取り付け可能な背面ウォールキャビネットが便利です。横幅が狭い場合は、トイレの背面にキャビネット(収納)が付いているキャビネット付トイレがよいでしょう。
トイレットペーパーなど生活感のあるものをむき出しのまま置いておくと、おしゃれな雰囲気が台無しになってしまいます。当初のイメージを損ねないように、トイレのリフォームでは「収納力」を意識することもポイントです。
開放感を演出する「スペースの拡大」
トイレは1畳程度の限られた部屋であるため、開放感をもたらす「スペースの拡大」もトイレをおしゃれに見せるポイントになります。具体的には、有効スペースを拡大できる「タンクレストイレの採用」と、視覚的に広さを感じさせる「壁紙や床材に白系統や明るい色味を用いる」方法の2通りがあります。
タンクレストイレは組合せ便器のような従来品より約15cmコンパクトなサイズになるため、トイレの奥行きを広くとることが可能です。トイレのスペースに余裕が生まれると、以下のようにトイレをおしゃれに演出できるようになります。
- 観葉植物などのインテリアを置ける
- リラックスできる
- 手洗カウンターの設置スペースがとれる
拡大部分の有効スペース(トイレの向かい側コーナー部分など)に手洗カウンターを設置したり、観葉植物や間接照明を置いたりすると、ホテルライクなおしゃれな空間に仕上がります。
壁紙や床材を白系統の明るいカラーで統一して、さらにおしゃれで開放的なトイレにするのもよいでしょう。
不快感を防ぐ「脱臭・調湿効果」
トイレは尿ハネと湿度が原因で臭いとカビが発生しがちなため、これらの不快を取り除く「脱臭・調湿効果」に着目することもおしゃれなトイレのポイントです。清潔に保つ具体的な方法としては以下のものがあります。
- 壁面に調湿性の高い壁材を設置する
- 凹凸の少ない清掃性の高いトイレを採用する
- 芳香剤を使用する
- 脱臭機・除湿器を設置する
- 換気扇を24時間稼働させる
狭いトイレだからこそ、わずかな面積を貼るだけで効果を実感しやすいのもポイントです。
手軽な方法としては、月々数十円程度の電気代で済む「換気扇の24時間稼働」がおすすめです。
徹底的に脱臭・除湿をしたい場合は、脱臭機や除湿器を設置するとよいでしょう。これらの電化製品を利用する場合は、あらかじめ担当者にコンセントの新設を伝えておくとスムーズです。
【リフォーム箇所別】トイレリフォームをおしゃれに仕上げるポイント
「壁・床・トイレの種類・水回りアクセサリー」と4箇所ごとに、トイレをおしゃれにリフォームするポイントを解説します。
① 壁編:トイレリフォームをおしゃれに仕上げるポイント
壁に関するトイレリフォームのポイントは以下の4つです。
- 柄とカラー
- 壁材やタイル
- 消臭・汚れ防止機能付きクロス
- トイレパネル
柄とカラーは、トイレ全体の印象を決める大切な要素です。壁材を選ぶ際は、ご家庭のトイレの奥行きや横幅を意識しながら、アンバランスにならないように素材を選ぶとよいでしょう。
デザインと平行して、清潔感を保ちやすいかどうかも重要です。トイレパネルや機能性クロスなど清掃性に優れた素材を適宜使用すると、来客にも好印象な清潔感のあるおしゃれなトイレに仕上がります。
② 床編:トイレリフォームをおしゃれに仕上げるポイント
トイレの床材を選ぶ際は、以下の3つのポイントを意識しましょう。
- 掃除がしやすい
- 耐用年数が長い
- 水気や洗剤に強い
トイレは家族が頻繁に使う箇所なので、「清掃性・耐久性・素材の強度」の3点に着目して選ぶことが大切です。3つのポイントをふまえたうえで、トイレの床材の種類を決めましょう。
<トイレ床材の種類>
- フローリング
- フロアタイル
- クッションフロア
- タイルやセラミックパネル
フロアタイルとは、PVC(ポリ塩化ビニール)素材でできたタイル状の床材で、キズに強く、本物のような高いデザイン性が特徴です。
クッションフロアとは、クッション性のある塩化ビニール素材でできたシート状の床材です。撥水性や防汚性が高く、デザインが豊富で、価格がリーズナブルなことから人気があります。
トイレをおしゃれにリフォームするには、耐久性や清掃性などのポイントをふまえて、自分に合った最適な床材を選びましょう。
③ トイレタイプ編:トイレリフォームをおしゃれに仕上げるポイント
現在主流になっているトイレのタイプは以下の5つです。トイレ(部屋)の広さや形状はご家庭ごとに異なるため、おしゃれに仕上げるには理想のイメージに合うトイレを選ぶことが大切です。
<トイレの種類>
- 洋風便器(組合せ便器)
- シャワートイレ一体型
- シャワートイレ一体型便器(タンクレス)
- キャビネット付きトイレ
- フロートトイレ
組合せ便器とは、メーカー問わず便座と便器を自由に組み合わせられるトイレのことで、現在もっとも普及しているタイプです。リーズナブルな反面、トイレの中ではもっとも凹凸感があり清掃性では見劣りします。何よりサイズ感があるのが大きな特徴です。
シャワートイレ一体型は便器と便座タンクが一体となったトイレのことで、組合せ便器より凹凸感が少なくスッキリしたデザインをしています。
タンクレス・キャビネット付きトイレ・フロートトイレはコンパクトでスタイリッシュなデザインが特徴で、「清掃性」「インテリア性」に優れています。
トイレの一般的な広さは戸建ての場合は「幅80cm×奥行160cm」、マンションでは「幅80cm×奥行120cm」です。マンションの場合は戸建てより奥行きが40cm狭くなります。一方戸建てでは階段下にトイレがある場合、天井高が低く形状も複雑で狭く感じるなど状況は実にさまざまです。
トイレをおしゃれにリフォームするためには、各ご家庭のトイレ(部屋)に合ったトイレを選ぶことが大切です。コンパクトさ重視、インテリア性を高めたいなど現状の悩みを解決できるかどうかに着目して決めるとよいでしょう。
④ 水回りアクセサリー編:トイレリフォームをおしゃれに仕上げるポイント
水回りアクセサリーはインテリア性が高いため、トイレをおしゃれに仕上げるキーアイテムとなります。
- トイレットペーパーホルダー
- タオルリング
- 化粧鏡
- 収納キャビネット
- 照明(フロアライトや間接照明)
- 手洗カウンター
トイレットペーパーホルダーを一つとってみても、木製やアイアン、ガラス製など素材はさまざまで、デザインに関してもクラシカルからスタイリッシュ系まで幅広くあります。
手洗カウンターや照明を設置してホテルライクな雰囲気にセンスアップするなど、好みに合わせてアレンジするとよいでしょう。
おしゃれに仕上がるトイレリフォームの事例
ホテルライクな雰囲気から毎日の掃除が簡単なものまで、参考になるおしゃれに仕上がるトイレリフォームの事例を3つご紹介します。
ホテルライクなサニタリー空間|ヤマソーインテリアサービス/山装株式会社の施工事例
落ち着いた上品なトイレ空間としておすすめしたいのが、ヤマソーインテリアサービスが手がけた「ホテルライクなサニタリー空間」です。壁や床材には白系統の明るいカラーを採用して開放感を演出しつつ、壁の一部にシックな色合いのエコカラット(リクシル製で調湿性が高く、室内の空気清浄効果などを持つインテリア壁材)を用いて空間にメリハリをもたせています。間接照明の使い方もおしゃれです。
ホテルライクで清潔感のある落ち着いた雰囲気のトイレが好きな方は、ぜひ参考にしてみましょう。
便器が浮いているのでお掃除楽々|BXゆとりフォーム本社の施工事例
掃除の負担が少なくキレイをキープしたい方におすすめしたいのが、BXゆとりフォームが担当した「便器が浮いているのでお掃除楽々」リフォームです。フロートトイレにすることで、日々の掃除が格段にラクになります。
凹凸の少ないスッキリしたデザインなので、急な来客の際にも簡単な掃除で清潔感をキープできて安心です。フロアライトの優しい光も雰囲気があってすてきです。
クロスを張替えたトイレ|株式会社アレックスの施工事例
クラシカルで落ち着いたトイレにリフォームしたい方の参考にしてほしいのが、株式会社アレックスの「クロスを張替えたトイレ」のリフォームの事例です。もとの白いクロスからモルタル風のグレーのクロスに張替えたことで、ヨーロッパの石造りに似たクラシカルな雰囲気をうまく演出しています。
トイレの形状もクロスのデザインとマッチしていて、とてもおしゃれな仕上がりです。
まとめ
トイレをおしゃれにリフォームするには、デザイン性や掃除のしやすさ、スッキリ片付く「収納力」などさまざまな観点に着目しましょう。
理想のトイレづくりを実現するためには、まずはリフォーム会社に相談することをおすすめします。
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