洗面所の床にできてしまった黒ずみが気になる!掃除の仕方と予防方法を解説
掲載日:2023年6月30日
ふと見たときに、洗面所の床に黒ずみができていることに気付いたものの、対処法が思いつかず困ってしまった経験はありませんか?
頑固な黒ずみになってしまうとなかなか落とせないので、気付いたら早めに対処しましょう。
そこで今回は、洗面所の床が黒ずみで汚れてしまう原因と落とす方法を解説します。併せて、黒ずみを発生させないための予防方法も紹介するので、気になる方は参考にしてみてください。
洗面所の床が黒ずみで汚れる5つの原因
洗面所の床は、どうして黒ずんでしまうのでしょうか?おもに以下5つの原因が考えられます。
① 皮脂や水垢のこびりつき
② ホコリや髪の毛の放置
③ 化粧品や整髪料の油分
④ 床のワックスが劣化
⑤ カビの発生
では、それぞれ詳しく解説していきます。
① 皮脂や水垢のこびりつき
洗面所内を歩いた際に足裏の皮脂が床に付き、こまめに拭き取らなければ、それが黒ずみの原因になってしまいます。また、洗面所で洗顔や歯磨きしたときに水が飛び跳ねて床に付着すると、水に含まれている炭酸カルシウムと石鹸カス・歯磨き粉が合成反応して黒ずみになってしまいます。
放置した皮脂や水垢をスリッパなどで踏んでしまうと汚れがこびりついて、黒ずみを悪化させてしまうので注意しましょう。
② ホコリや髪の毛の放置
洗面所の床に溜まったホコリや髪の毛を放置しておくと、黒ずみの原因になるので注意しましょう。お風呂から上がってドライヤーを使用する際に、髪の毛やふけなどが床に落ちます。また、服を着替える際にもホコリや衣類の繊維が舞い落ちて、そのまま放置しておくと黒ずみの原因になってしまいます。
日々の掃除を怠らないのと同時にドライヤーを使用した後は、床に落ちた髪の毛やゴミを拾うのを習慣にしましょう。
③ 化粧品や整髪料の油分
洗面所でお化粧をしたり、髪型を整えたりする際の化粧品や整髪料に含まれている油分も黒ずみの原因の1つです。床に飛び散った化粧品やヘアワックスのカス、ヘアスプレーを放置しておくと、足で踏みつけるなどしてこびりつきます。特に、化粧品やヘアワックスには多くの油分が含まれており、こびりついてしまうと落としにくくなるので注意が必要です。
④ 床のワックスが劣化
洗面所の床にクッションフロアを貼っている場合、ツヤ出しや傷防止でかけているワックスも黒ずみの原因になる可能性があります。床を拭き掃除したり、物を移動させたりした際にワックスが剥がれて、そのまま放置すると劣化によって黒ずみの原因になってしまいます。
床が傷つくとワックスが剥がれやすくなります。拭き取り掃除する際に傷が付かないように注意するほか、ワックスフリー素材のクッションフロアを取り入れ、ワックスがけの回数を減らしてみても良いでしょう。
⑤ カビの発生
洗面所にカビが発生すると、黒ずみの原因になります。洗面所は湿気がこもりやすい環境であり、住宅内でカビが発生しやすい場所の1つです。湿気がこもったままにしておくとカビ菌が発生し、あっという間に繁殖する場合があります。いずれ黒カビとなって床にこびりつくと、お手入れが大変になるので注意しましょう。
洗面所の床の黒ずみを落とす方法
洗面所の床が黒ずみになる原因がわかったところで、落とす方法を確認しておきましょう。間違った方法で作業してしまうと、黒ずみが残ってしまったり、床を無駄に傷つけたりしてしまいます。洗面所の床の黒ずみを落とすには、おもに以下3つの方法が有効ですのでチェックしてみてください。
・重曹と中性洗剤を使って落とす
・住居用アルカリ性洗剤とメラミンスポンジを使って落とす
・アルコールとカビ取り剤を使って落とす
では、実際の手順も併せてそれぞれ解説していきます。
重曹と中性洗剤を使って落とす
皮脂などの油分による汚れは、アルカリ性の重曹と中性洗剤を使いましょう。中性洗剤に含まれている界面活性剤には汚れを柔らかくする効果があり、黒ずみを落としやすくします。詳しい手順は、以下のとおりです。
1.1,500mlの水に対して、大さじ1の重曹を入れる
2.しっかりと溶かしたら、黒ずみになっている場所に塗布する
3.歯ブラシなど毛先のある物で擦る
4.汚れが浮き上がってきたら、布などでしっかり拭き取ってから乾燥させる
塗布した場所を歯ブラシでこすると、みるみると泡が灰色になっていきます。黒ずみをふやかして、かき出すようなイメージです。重曹を溶かした洗剤を塗布する際は、スプレーを使うと均等に吹きかけられるので試してみてください。
住居用アルカリ性洗剤とメラミンスポンジを使って落とす
洗剤を塗布して歯ブラシで擦っても落ちにくい頑固な黒ずみは、メラミンスポンジを活用しましょう。メラミンスポンジとは、メラミンフォームと呼ばれている無数の網目状の素材を使用したスポンジです。住宅用アルカリ洗剤を床に塗布してメラミンスポンジで擦れば、しつこい黒ずみも落とす効果が期待できます。手順は以下のとおりです。
1.黒ずみになっている場所に住宅用アルカリ洗剤を塗布する
2.汚れが浮いてきたら、メラミンスポンジで黒ずみを擦り落とす
3.洗剤を残さないようにしっかりと水拭きする
4.仕上げに乾拭きをしたら、しっかり乾燥させる
メラミンスポンジは優れた汚れ除去効果を発揮しますが、擦りすぎには注意が必要です。床を研磨しているような状態であり、強くこすると床を傷つけてしまいます。クッションフロアのコーティングなども一緒に剥がれてしまう恐れがあるので、力を加えず軽くこするようにしてください。
アルコールとカビ取り剤を使って落とす
洗面所の床の黒ずみを落とすには、洗剤や重曹のほかにアルコールとカビ取り剤を使用するのも有効的です。ただし、手で直接アルコールやカビ取り剤に触れてしまうと手荒れするので、必ず手袋を着用しましょう。手順は以下のとおりです。
1.アルコールを黒ずみになっている場所に塗布する
2.カビを一通り除去したら、残った黒ずみにカビ取り剤を塗布する
3.2分ほど放置して浮いてきた汚れを拭き取る
4.残ったアルコールやカビ取り剤を水拭きで取り除く
5.乾拭きをしたら、しっかり乾かす
作業する際はアルコールのニオイがこもって気分が悪くなる心配があるので、窓を開けて換気扇を回すなどしっかりと換気をおこないましょう。
洗面所床の黒ずみに対する予防方法
洗面所の床に黒ずみができてしまうと、お手入れに手間や時間がかかります。黒ずみの発生を防げれば家事の負担を減らせるので、あらかじめ対策しておきましょう。
また、黒ずみの原因になる黒カビを吸い込んでしまうと、人体にも悪影響をもたらします。以下で洗面所の床の黒ずみに対する予防方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
また、黒ずみの原因になる黒カビを吸い込んでしまうと、人体にも悪影響をもたらします。以下で洗面所の床の黒ずみに対する予防方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
換気扇を回す
洗面所などの水回りは湿気がこもりやすく、黒カビの発生が黒ずみの原因なります。黒カビは湿度60~70%以上になると活性化するとされており、換気扇を回して湿気がこもらないようにするのが大切です。
空気をこまめに入れ替える
洗面所に換気扇を設置していない、もしくは簡易的な小型の換気扇しか備えていない場合は、窓を開けてこまめに空気の入れ換えをおこないましょう。窓を開けて中のこもった空気を排出すれば、洗面所の湿度や温度を下げる効果が期待できます。また、洗面所の扉も1日中閉めっぱなしにするのではなく、家全体の空気を入れ換えるように心掛けましょう。
扇風機やサーキュレーターを活用する
洗面所にこもった湿気は、床の隅に溜まる傾向があります。扇風機やサーキュレーターを活用し、強制的に空気を循環させて湿気をこもらないようにするのもおすすめです。洗面所にはエアコンを設置しないのが一般的なので、風呂上がりに髪を乾かすときや夏場に掃除する際に扇風機やサーキュレーターがあると涼むのにも役立ちます。
水滴や汚れを放置しない
洗面所の床に落ちた水滴や汚れを放置しないようにしましょう。水滴や汚れを放置すると、黒カビが発生する原因になるので注意が必要です。特に、風呂上がりや歯磨きの際には水が飛び散ります。飛び散った水分には石鹸カスや歯磨き粉なども含まれているので、必ず拭き取っておきましょう。
日頃からこまめに掃除して、床に落ちたゴミや髪の毛を取り除いておくのも大切です。洗面所に専用のゴミ箱や掃除用の雑巾を用意して常に清潔な状態を保っておけば、黒ずみの発生を抑えられるでしょう。
除湿器を利用する
洗面所の床に黒ずみが発生するのを強力に防ぎたいなら、除湿器を利用しましょう。強制的に洗面所内の湿気を取り除けるので、手軽に黒ずみ対策ができて便利です。ただし、電気代のコストとタンク内に溜まった水を捨てる手間がかかります。
床にマットを敷いたままにしておかない
洗面所のトイレマットやバスマットを敷いたまま放置しないように注意しましょう。床下に湿気が溜まって黒カビが繁殖する原因になるほか、周囲にホコリが溜まりやすくなります。濡れたらハンガーなどに掛けて、しっかりと乾かしましょう。定期的に洗濯して、清潔な状態を保つのも大切です。
洗面所の床の黒ずみを落とす際の注意点
洗面所の床をお手入れする際には、滞りなく進めるべくしっかりと準備しましょう。洗剤やスポンジ、雑巾、手袋など必要なものをリストアップしておくと、スムーズにお手入れをはじめられます。カビ取り剤や洗剤が目に入ると危険なので、フェイスマスクやゴーグルを用意しておくと万全です。
また、カビ取り剤を使用するは取り扱いに注意が必要。洗剤の種類によっては混ぜると危険なタイプがあります。パッケージの表記をチェックして、安全性を確認しながら作業を進めてください。
まとめ
洗面所の床の黒ずみを防ぐには換気と日頃からのこまめな掃除が欠かせません。洗面所を清潔な状態に保つために本記事でご案内したことをぜひ試してみてください。
また、黒ずみの悩みを根本的に解決したいのなら、経年劣化した床を交換したり、汚れのつきにくい素材の床材を取り入れたりするなどのリフォームを検討するのも良いでしょう。
毎日使う洗面所を快適な場にするために、住まいづくりのプロであるリフォーム会社に相談してみることをおすすめします。
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