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更新日:2024年12月17日

防犯性を高める構造と防犯機器 NEW

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建物への侵入窃盗事件は平成16年から令和4年まで減少してきましたが、令和5年は一日あたり約48件年間約1万7469件も発生(警視庁 すまいる防犯110番 令和5年度)しています。そのなかでも住宅は30.5%を占めています。大切な財産を失うだけではなく危険も伴いますので、ぜひとも防ぎたいもの。それには、外構の作り方にも工夫が必要ですし、さらに防犯上で弱い部分を補助する防犯機器も積極的に取り入れなければなりません。毎日を安心して暮らせるようにするため、わが家の防犯対策に取り組みましょう。

ドアはツーロックが基本

写真:ドアはツーロックが基本

いわゆる空き巣と呼ばれる侵入窃盗事件の発生軒数は、年間約1万7469件。年々減少気味とはいえ、まだまだ多いのが実情です。現金や預金通帳・貴金属など大切な金品が盗まれるだけではなく、パソコンを盗まれると個人情報も盗まれてしまうことに。さらに、空き巣と鉢合わせになると、強盗に変身し脅されて身の危険を覚えるリスクも伴います。防犯対策をしっかり行い、侵入窃盗されないようにしましょう。

空き巣の侵入経路として多いのが、ガラス破りで35.8%(警視庁調べ 令和5年度)。とはいえ、無締まりが46.3%とガラス破りを上回っており、カギをかけないという防犯危機のなさが問題となっています。平成19年度の調べでは、ガラス破り65.5%、無締まり23.0%でしたから、防犯危機がさらに薄れてきたようです。

ガラス破りの手口はガラスをハンマーなどで割り、あけた穴から手を入れて錠のサムターンをはずす方法です。それを防ぐには、中に強靱な中間膜が入っており、ガラスを割ることができなくなる防犯合わせ複層ガラスを使用すること。侵入に手間取って5分以上かかると侵入者の約7割はあきらめ、10分以上かかるとほとんどの侵入者はあきらめてしまうといいます。そのためには、メインロックひとつだけではなく、サブロックも取りつけ、侵入に時間がかかるようにしましょう。ふたつのロックをはずすには10分以上かかることもあり、侵入をあきらめさせる効果が非常に高いといえます。

外構は侵入しづらい作りにする

写真:外構は侵入しづらい作りにする

以前の日本の住宅はまわりを塀でグルリと囲み、中の様子が見えない外構が多かったです。一見すると侵入を拒んでいるようにも見えますが、いったん中に入ってしまうと隠れる場所がたくさんあるため、逆に犯罪を起こしやすい作りともいえます。窃盗犯罪を防ぐには、できるだけ近所の人や通行人の目にふれやすい場所にすることが大切。リフォームでオープンスタイルにして、ある程度見通しが良い外構にした方が侵入者を発見しやすくなります。門扉、塀、フェンスなどは奥が見通せるデザインのものを選ぶようにしましょう。

音によって侵入者が来たことを知らせるのもひとつの方法。そっと歩いても大きな音が響く防犯用の砂利も発売されています。リサイクルガラスを使った砂利で、家のまわりに敷いておけば、侵入者は音の大きさに驚いて退散していきます。

ガーデンをライトアップで演出して、防犯対策にもなるのがガーデン灯。最近は、ほとんどの照明がLEDなので朝までつけていてもあまり電気代が負担になりません。低電圧で使えるものやソーラーパネルで充電できる照明も揃っており、コストが抑えられるようになりました。

オープンタイプのガレージは、侵入口になるばかりでなく車上荒らしの危険も伴います。自転車や外に置いているものも被害に遭う可能性もあります。シャッターをつけて、侵入できないようにしましょう。

防犯設備で防犯性を高めよう

写真:防犯設備で防犯性を高めよう

空き巣の侵入経路は窓ガラスだけではなく、玄関ドアや勝手口ドアから侵入するケースもあります。ピックと呼ばれる特殊な工具を使ってドアの錠をあっという間に開けてしまうピッキングは、1分もかからず侵入されてしまいます。リフォームでピッキングに対応した錠を取りつけるようにしましょう。開錠情報を記録したカードを使用し、ドアにかざすだけで開錠できるタイプは、ピッキングができないのでおすすめです。

建物への侵入犯罪の防止を図るため、警視庁、国土交通省、経済産業省の省庁および、日本サッシ協会、日本ロック工業会などの民間団体が参加している官民合同会議にて、玄関ドアや鍵、窓などを対象に防犯性能が高い建物部品として認定する「CP認定部品(防犯建物部品)」があります。CPマークの認証を行っており、その数、17品目約3,300種類以上。防犯リフォームの際は、参考にするとよいでしょう。

空き巣に「見るからに侵入ができそうもない家」と思わせることが重要。玄関や勝手口、浴室の窓の近くにセンサー式のセキュリティライトを設置するのも効果的です。動くものが近づくとあかりがつくこのライトは、侵入者にとっていやなもの。さらにフラッシュの点滅とアラーム音で侵入者に警告するタイプもあります。

不審者を写し出すテレビドアホンは一般的になりましたが、最近ではスマートフォンを使用して応対できるタイプが登場。外出時は応対はできませんが、来訪者の画像がスマートフォンに送られてくるので、誰が来たかがすぐにわかります。

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