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更新日:2024年11月26日
戸建におすすめの外構防犯対策!強盗・空き巣からわが家を守るためにやるべきこと
最近ニュースをにぎわせている空き巣などの侵入犯罪。
敷地内に侵入してしまえば、ひと目につきにくく、窓が多いので侵入経路も豊富。留守だというのも分かりやすいので、簡単に標的に…
しかし、一戸建ては自分が納得するまで防犯を「強化できる」というメリットがあります。しっかり対策を練って、窓やドアの防犯性を強化するのはもちろんですが、まずは敷地内に入らせないことが第一歩。リフォームを機に、外構の防犯性を高めておくと安心です。
この記事では防犯の第一歩である「外構の防犯対策」について解説します。
空き巣が「侵入しにくい」と思う外構に
戸建住宅の防犯性向上について考えていきましょう。
空き巣の侵入経路として最も多いのが窓です。
とはいえ、窓やドアなどの開口部に辿り着くには、まず敷地内に侵入する必要があるのは当然のこと。
防犯で大切なのは、警戒線(セーフティゾーン)ごとに防犯対策を行うことです。
戸建て住宅の場合は、下記4段階のセキュリティゾーンの防犯性をいかに高められるかが重要なポイントになります(公益社団法人 日本防犯設備協会公式サイトによる)。
第1警戒線:敷地の外周部(外構部分)
第2警戒線:建物の外周部(玄関や窓など)
第3警戒線:建物の内部(施錠する部屋の壁面や出入り口など)
第4警戒線:住居内の貴重品など重要対象物
侵入犯は人目につくのを嫌うため、侵入に5分以上かかると約7割があきらめ、10分以上でほとんどがあきらめるといわれています。
つまり、空き巣から「この家は敷地に侵入しにくい」と思わせることができたらしめたもの。防犯性の高い外構を造ることが、犯罪を水際で防ぐための第一歩となるのです。
ちなみに、空き巣が思いつきで侵入することはあまり多くありません。
リスクを減らすため、犯行前に現地を下見するのが定石。
- 人目につきやすいか
- 万一の場合に逃走しやすいか
- セキュリティが厳しいか
- 家人が不在になる時間帯はいつか
これらなどのことを確認したうえで、ターゲットを見定めています。下見をする際は、スーツや作業着など、不審に思われない衣服を着用。堂々とインターフォンを鳴らして、不在かどうかを確認するという手口もよく使うといわれています。
空き巣対策!まず敷地への侵入を食い止める
空き巣対策に欠かせないのが、物理的に侵入を阻止することです。侵入を困難にさせるための、塀やフェンスの有効な防犯対策、選ぶ際のポイントを紹介します。
- 乗り越えや、すり抜けができないよう切れ目なく設ける
- 周囲から敷地内がある程度見通せるデザイン
- 1m以上あると簡単に乗り越えにくい(高すぎると侵入された場合、周囲から死角となる場合もあるため注意)
- フェンスは足がかりになりにくいタイプ、フェンスの傾斜角を調整し、よじ登りを困難に
- 塀やフェンスの上部に返しをつける
なお、近所の人とコミュニケーションを密にして、地域でお互いに見守る体制を築くのも侵入対策として有効です。ご近所との交流が活発だとどうしても人目につきやすくなるので、空き巣は敬遠してしまうものです。
空き巣対策!敷地に入られても家への侵入を防ぐ
万一空き巣が敷地内に侵入したとしても、家に入りにくくする方法はあります。
下記にポイントをまとめました。
- 大きな樹木や物置、カーポートは、よじ登って2階への侵入経路となる可能性があるので、建物と90cm以上離す
- これらに近い窓には、補助錠やセンサーなどを準備する
- 家のまわりに防犯砂利を敷く
- 暗がりや建物の裏側には照明やセンサーライトが効果的
空き巣や強盗は光や音に敏感です。
そのため近づくと光るセンサーライトや、踏むと大きな音がする防犯砂利が効果的で、侵入の抑止効果が期待できます。
まとめ
ご自宅の安全を守るために、外構の防犯対策は欠かせません。 庭や敷地内に死角となる場所がないか、侵入者が隠れやすい場所がないかをよく確認しましょう。空き巣や強盗のターゲットにならないよう、塀やフェンスで敷地を囲み、センサーライトや防犯カメラを設置するなど、物理的な防犯対策を強化しましょう。
さらに防犯対策だけでなく、空き巣の予兆を見つけることも大切です。例えば、ポストや表札に知らない文字や記号が書かれていたら、それはあなたの家が狙われている!という可能性があります。すぐにマークを消し、警察に相談しましょう。
また内閣府大臣官房政府広報室が運営する政府広報オンラインでも防犯対策のコンテンツが更新されていますので、こちらもぜひご一読ください。▶空き巣や強盗から命と財産を守る 「住まいの防犯対策」
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