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更新日:2022年12月05日
玄関やリビングから入ってすぐのキッチンが丸見え!目隠しアイデアとコツをご紹介
掲載日:2022年12月5日
オープンキッチンは、その開放的なデザインやレイアウトから人気も高いですが、「玄関からキッチンが見えてしまって気になる」、「リビングに入ってすぐキッチンがあるから見せたくないものまで丸見えになってしまい困っている」という声も聞かれます。「丸見えだから、常に気を配らないといけない」というプレッシャーはつらいですし、プライバシーも気になるところです。
そこで今回は、オープンキッチンを目隠しする方法や、目隠しをする際はどんなところに気を付けるべきかを解説します。
キッチンの目隠しアイデア:DIY編
キッチンの目隠しをする方法には様々な方法がありますが、ここでは自宅で簡単に試せるDIYを取り入れた目隠しアイデアを紹介します。
ロールスクリーン・カーテン・のれん
ロールスクリーン、カーテン、のれんなどは、自分で簡単に実施できる目隠しです。
これらの目隠し方法は、背面収納やカウンター部分を中心に、広い範囲を目隠しできるだけではなく、自然な雰囲気で違和感のないインテリアにしやすいというメリットがあります。
以下では、それぞれについて詳しく解説していきます。
ロールスクリーン
ロールスクリーンとは、カウンター上部に設置する巻き取り式のカーテンのことです。
取り付けの紐を引っ張り、チェーンを引くことで簡単に開閉ができるのが特徴で、主にキッチン全体を隠したい場合に向いています。
ロールスクリーンは大きく2種類に分けることができ、天井にネジを打って取り付けるタイプと、つっぱり棒式に取り付けるタイプがあります。
目隠しとしてはもちろんですが、収納時にかさばりにくいため、目隠しをしていない状態でもスッキリした見た目を維持しやすいです。
ただし、ロールスクリーンを設置する際、横幅を隠したい部分と同じ長さにする必要があるという点に注意しましょう。
カーテン
キッチンの目隠しにカーテンを使う場合は、目隠しをしたい場所の天井にカーテンレールを設置するか、もしくは突っ張り棒を設置してカーテンを吊り下げましょう。
ただし、カーテンレールを使用する際は、取り付ける横幅をきちんと計測して取り付ける必要がある点や、カーテンを使用しない時には収納できず、端に寄せられた状態になってしまう点に注意しましょう。
のれん
キッチンの目隠しにのれんを使う場合は、ロールスクリーンやカーテンと同様、天井から吊り下げて目隠しを行います。
しかし、のれんはロールスクリーンのようには収納できず、カーテンのように開けた状態のままにすることはできません。
そのため、常にのれんは下がった状態になるという点に注意しましょう。
近頃は、色やデザイン性に優れたのれんが多数販売されているので、キッチン全体のデザインを合わせつつ目隠しをしたいという方におすすめの手段です。
パーテーション・パネル
パーテーションやパネルなど、目隠しをしたい場所に固定する板を設置することで、目隠しをすることができます。
簡単に設置できる既製品のパーテーションやパネルが販売されていますので、豊富な色やデザインの中から気に入った商品を選びましょう。
【既製品のパーテーションやパネルの例】
ただし、パーテーションやパネルは基本的に、設置箇所に常時固定する形になります。
設置することによってキッチンやリビングに圧迫感が出る可能性もあるため、注意が必要です。
さらに、油はねや汚れが付いた際の掃除に若干手間がかかることがあるため、お手入れやメンテナンスにも注意しましょう。
ルーバーフェンス・ブラインド
ルーバーフェンスやブラインドは、通気性を確保することができる目隠しの方法です。
いずれも格子状に目隠しを行うため、キッチン内の様子が完全に隠れません。
そのため、ある程度の目隠しを行いつつ、キッチン全体に圧迫感を与えないデザインを作ることができます。
以下に、それぞれについてもう少し詳しく解説します。
ルーバーフェンス
ルーバーフェンスは固定式の格子状のデザインになっており、中の様子を見えにくくしながら、通気性も確保することができます。
基本的にルーバーフェンスは固定式なので、目隠しや隠したい場所を動かす必要がない場合に採用されることが多いです。
また、アルミ製や木製など、様々な素材の中から選ぶことができ、デザインも豊富です。キッチンの雰囲気とも合わせやすく、インテリアのひとつとしても導入しやすい目隠し手段といえるでしょう。
ブラインド
ブラインドは可動式のため、どの程度キッチンを隠すのか、好みや必要性に応じて微調整できるというメリットがあります。目隠しが不要な場合は畳んで収納することも可能です。
ブラインドは、周囲から完全に覗かれたくないとき、外の様子を確認したいときなど、そのときの状況に応じて臨機応変に対応できます。
格納時はコンパクトに収納できるので、必要な時だけブラインドを下げ、目隠しの必要がないときは上げることが可能です。
ただし、ほこりや汚れがブラインドの上に溜まりやすいので、こまめな掃除や手入れが必要となる点に注意が必要です。
キッチンの目隠しアイデア:リフォーム編
ここまでは誰でも簡単にDIYで実現できる目隠しアイデアを紹介しましたが、より快適なキッチンを目指すのであればリフォーム会社に相談してみることも方法のひとつです。
リフォーム会社に依頼することで、キッチンに目隠しを導入しつつ、さらに実用的で快適なキッチン空間を実現しやすくなるでしょう。
ここでは、リフォームで実現できるキッチンの目隠しアイデアにはどのようなものがあるかご紹介します。
腰壁
腰壁は床から腰ぐらいの高さにかけて設置する壁のことです。
キッチン部分を壁で囲むようにして、その部分がカウンターになるようリフォームを行います。
そのため、作業スペースやカウンターの手元だけを隠したいという場合には、腰壁がおすすめです。
対面キッチンのように周囲からキッチンの様子が見えやすいキッチンに腰壁を設置することで、作業スペースやシンクの周辺にあるものを隠すことができます。
また、ゴミ箱や高さが低めの収納棚も腰壁部分に隠れて見えなくなるので、キッチンに対面する人からの印象がすっきりしたものになりやすいです。
対面キッチンやオープンキッチンの「解放感のある空間づくりができる」というメリットを損なわず、隠したい場所をピンポイントで隠すことができるでしょう。
間仕切り戸・間仕切り扉
キッチンとリビング・ダイニングを仕切って、部屋を分けるようにしてキッチンの様子が見えないようにしたい方には、間仕切り戸・扉の導入がおすすめです。
扉や戸を設けることでキッチンを物理的にひとつの部屋として分離できるので、周囲の環境が気にならず、調理などの作業を集中して行えるようになります。
ただし、間仕切り戸・間仕切り扉を設置することで、対面キッチンやオープンキッチンが本来もつ空間の開放感は失われやすいです。戸や扉を開放した場合であ
っても、以前よりは狭く感じやすい傾向にあります。
そのため、設置前よりもキッチン全体の空間に圧迫感を与えやすくなってしまうことに注意が必要です。
収納棚
キッチンの壁に収納棚を取り付けることで、キッチンの目隠しと収納の増設を同時に行うことが可能です。
周囲から食器棚の中身が見えないデザインにすれば、目隠しを行いつつもキッチン全体にすっきり整理整頓された印象を与えることができます。
収納棚を導入する際は、どのようなデザインの収納にするか、吊戸棚などは採用するのかなどをあらかじめきちんと計画しておくことが重要です。
リフォーム会社に相談して、どのような収納棚の導入が住宅にとって適切なのかアドバイスをもらってみましょう。
キッチンの目隠しを考えるときの注意点
キッチンの目隠しを考えるときには、あらかじめ押さえておくべきいくつかの注意点があります。
ここでは、キッチンの目隠しをDIYやリフォームで行う際の注意点について4点解説します。
1.コンロの近くには燃えやすいものを置かない
仕切り板やカーテン、ブラインドなど、燃えやすい素材の目隠しを設置する際は、ガスコンロの近くにそれらを置かないようにしましょう。
その理由は、すぐそばに仕切り板やカーテンを設置することで、火が燃え移ってしまい火災につながるリスクがあるためです。
コンロから若干距離が空いている場合でも、風にあおられて引火するリスクがあるため、注意が必要です。
コンロ近くの目隠しに使う手段や素材については、リフォーム会社によるプロ目線からのアドバイスも参考にしてみましょう。
2.掃除やメンテナンスの手間を考慮する
キッチンは水はねや油はねが起こりやすく、油汚れを含んだ煙(油煙)が拡散しやすいので、室内の中でも汚れやすい場所です。
目隠しを導入する際は、それらの掃除やメンテナンスの手間を考慮しましょう。
たとえば、ロールスクリーンやカーテンを導入する場合、取り外しがしやすいものを導入すれば、洗濯などの日頃のお手入れがしやすいです。
また、仕切り板を設置する場合は、防汚性に優れた製品や、洗浄剤が使用できる製品を選ぶことで、油汚れなどを簡単にふき取りやすいというメリットがあります。
3.小さい子どもがいる家庭はパーテーションの設置に注意する
小さい子どもがいる家庭の場合、設置したパーテーションを子どもが倒してしまう危険性があります。同様に、小さい子どもが自宅に遊びに来る際も注意が必要です。
もしパーテーションを設置する場合は、少しの衝撃では倒れない固定できるタイプの商品を選択すると良いでしょう。
4.個人で解決できない場合はリフォーム会社に相談する
キッチンの目隠しは個人でできる範囲のDIYだけでも可能ですが、DIYのみで解決しようとせず、一度リフォーム会社に相談してみることをおすすめします。
その理由は、リフォームでできる目隠しはDIYでできる範囲の目隠しよりもさらに自然な仕上がりにできるからです。
また、キッチンがもつ長所を潰さない、より最適な目隠しの方法を提案してくれるメリットもあります。
キッチンの目隠しは、レイアウト設計や火災・ケガ防止など考慮すべきポイントが複数あります。プロ目線のアドバイスを聞くことで、より快適かつ安全に使用できるキッチンになるでしょう。
キッチンの目隠しをリフォーム会社に依頼するときのポイント
リフォーム会社にキッチンの目隠しを依頼するときのポイントを2点紹介します。
1.キッチンの目隠しが得意なリフォーム会社に相談する
各リフォーム会社では、それぞれ強みとしている分野があります。
キッチンの目隠しについて相談や依頼を行う場合は、キッチンのリフォームを多く手掛けており、なおかつ実際に目隠しを導入した実績が豊富なリフォーム会社に相談することをおすすめします。
キッチンの施工実績が豊富なリフォーム会社はノウハウも豊富なため、より各住宅の状況に合わせた最適な目隠しの導入方法についてアドバイスしてもらえるでしょう。
そのため、キッチンの目隠しについて相談したい場合は、まず、キッチンのリフォーム実績が豊富なリフォーム会社を探すことから始めてみましょう。
2.複数のリフォーム会社に見積りを依頼する
リフォーム会社にキッチンのリフォームを相談する場合は、1社のみに依頼するのではなく、複数の会社に見積依頼や相談をするようにしましょう。
その理由は、1社のみで判断してしまうと、提案された作業内容や費用が適切なものであるか判断しにくいためです。
キッチンのリフォームに強い会社を複数社探し各社に見積りを依頼することで、適切な費用で快適なキッチン空間を実現しましょう。
キッチン目隠しのリフォーム事例
キッチンの目隠しをリフォームで導入する場合、実際にはどのようにリフォームするのでしょうか?
ここでは、キッチンにリフォームで目隠しを導入した実際の事例を紹介します。
対面キッチンに変更し、仕切り扉を導入した事例
キッチンを利用しないときに目隠しができるよう、カウンター上の引込み戸で部屋を仕切るようにした事例です。
仕切り扉の導入により居室側の温かい空気が逃げないよう工夫し、キッチンの目隠しと温度のバリアフリー化を両立しています。
また、納戸の一部をキッチンから使える食材庫(パントリー)として使用するなど、より収納が使いやすいキッチンにリフォームしました。
リンク先の詳細ページで具体的な工事内容や工事価格などを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
今回は、オープンキッチンを目隠しする方法や、目隠しをする際はどんなところに気を付けるべきかを解説しました。
丸見えになってしまうキッチンの目隠しはDIYで工夫して行うこともできますが、目隠しを取り付けるだけでなく、安全かつ快適で使い勝手の良いキッチンに改善していくためには、プロにアドバイスを求めるのもおすすめです。
まずは、キッチン改修の工事実績が多いリフォーム会社に相談をしてみましょう。
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