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更新日:2022年07月08日

キッチンシンクの素材と特徴を分かりやすく解説!選び方のポイントは?

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毎日の使用頻度が高いキッチンのシンク。なるべく機能的で使いやすいものを選びたいという方も多いのではないでしょうか。
キッチンシンクの素材には、ステンレスや人工大理石、人造大理石、ホーローなどがありますが、素材ごとにそれぞれメリットとデメリットが異なります。そのため、使いやすさやお手入れのしやすさといった特徴を理解した上で選ぶのがおすすめです。
今回は、キッチンシンクの素材とそれぞれの特徴、メリット・デメリット、選び方のポイントについて詳しく解説します。

キッチンシンクに使われる主な素材

キッチンシンクに使用される代表的な素材は、以下の4種類が挙げられます。
  • ステンレス
  • 人造大理石
  • 人工大理石
  • ホーロー
キッチンシンクを選ぶ際は、それぞれの特性を十分に理解する必要があります。それぞれの素材における特徴について、詳しく見ていきましょう。

ステンレス

ステンレスは、以前からキッチンシンクに用いられてきた定番的な素材です。シンプルではあるものの、清潔感のあるデザインが特徴です。
耐熱性や耐久性、耐摩耗性に優れており、汚れやサビにも強いメリットがあるため、シンクの素材として選ばれることも多いです。
さらに、見た目から硬い質感のイメージがあるかもしれませんが、柔軟性に優れているため万が一食器を落としてしまっても比較的割れにくい傾向があります。
ただしその一方で、セラミックコーティングされているステンレスは表面が硬くなっているため、食器を落とすと割れやすいです。「どのステンレス製シンクでも食器が割れにくい」というわけではないので注意しましょう。
また、水垢が目立ちやすい、シンクに放置した鍋やフライパンに錆びがあると、錆びが移ってしまうことがある(もらい錆び)などのデメリットもあるため、使用する上で注意が
必要です。

人造大理石

人造大理石とは、天然の大理石を粉砕して樹脂やセメントで固めて作られた半人工素材を指します。天然の大理石のような美しさを持つ一方、天然の大理石と比べると安価で入手・加工しやすいことから広く普及しています。
カラーやデザインのバリエーションが比較的豊富で、白色の場合は特に水垢が目立ちにくく、お手入れしやすいメリットがあります。その一方、熱で変色しやすく、経年劣化で黄ばんでしまいやすいというデメリットもあります。
高級感のあるキッチンにしたいという場合や、さまざまなカラーやデザインの中からインテリアに合わせて選びたいという場合に選ばれることが多いでしょう。

人工大理石

人工大理石とは、熱に強い樹脂を加工することで大理石のような仕上がりにできる素材を指します。「大理石」という名称ではありますが、人造大理石とは異なり天然の大理石は原材料に使用しないことが一般的です。
人工大理石のメリットは、カラーバリエーションが豊富なデザイン性の高さと、お手入れのしやすさを両立させた製品が多くみられることです。
ただしその一方で、変色しやすく「もらい錆び」も起こりやすいというデメリットがあるため、以下のようなケースを起こさないよう工夫が必要になるでしょう。
  • 熱したフライパンをシンクに直接置いたことで、跡が残ってしまった
  • しょうゆのような色の濃い調味料をシンクに垂らして、変色させてしまった

ホーロー

ホーローは、鉄やアルミの上にガラス質の釉薬(ゆうやく)を高温で焼き付けた素材を指します。
金属とガラス両方の性質を併せ持つという特徴があり、水分、湿気、熱に優れ、傷が付きにくくお手入れがしやすいメリットがあります。一方、衝撃に弱く経年劣化で錆びが発生する場合があるデメリットもあります。
他の素材と比べてホーロー製のキッチンシンクを取り扱うメーカーは少ないものの、長年にわたりホーロー素材を取り扱ってきた住宅設備会社のタカラスタンダードでは、ホーロー製のキッチンシンクを多く取り揃えています。
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【素材別】キッチンシンクのお手入れ方法の例

どのようなキッチンシンクでも、長く使い続けるためには適切な方法でお手入れを続ける必要があります。
ここでは、シンクに使われる素材ごとに、お手入れ方法の一例を詳しく見ていきましょう。

ステンレス製シンクのお手入れ

ステンレス製のシンクにはサビ止め加工がされている場合が多いですが、塩素系漂白剤や塩分が付着すると錆びてしまいます。そのため、シンクに塩素系漂白剤の原液やしょうゆなどを垂らさないようにしましょう。
日常的なお手入れとしては、濡らしたスポンジで十分に水洗いするのが良いでしょう。水垢はキッチンペーパーでから拭きし、頑固な水垢になる前に取り除きましょう。そのほかの汚れは、中性洗剤を含ませたスポンジで擦って落とし、水で流した後乾拭きします。

人造大理石製シンクのお手入れ

人造大理石製シンクの日常のお手入れは、スポンジや布で水洗いするか、中性洗剤をつけて洗うのがポイントです。頑固な汚れは、水を含ませたメラミンスポンジを使うとこすり落としやすいです。
また、小さな傷が気になる場合は、ナイロン製のタワシで円を描くように磨いてみてください。仕上げに水を含ませたメラミンスポンジでこすると、小さな傷が目立たなくなりやすいでしょう。

人工大理石製シンクのお手入れ

人工大理石は天然の大理石ほどの強度を持っていないため、お手入れをする際は変色や傷の原因を作らないよう、使用できないものをしっかり確認しておくことが大切です。
具体的には、変色の原因となる塩素系漂白剤、傷の原因となる研磨剤入りのクレンザー、金属製などの硬いたわしを使わないようにしましょう。
人工大理石製のシンクをお手入れする時は、台所用の中性洗剤を柔らかいスポンジに染み込ませて洗うのがおすすめです。ただし中性洗剤を使う場合も、十分に水で洗い流して洗剤がシンクに残らないようにしましょう。

ホーロー製シンクのお手入れ

ホーロー製シンクをお手入れする時は、表面のコーティングを傷つけないよう優しくお手入れすることが大切です。そのため、中性洗剤を含ませた柔らかいスポンジや布などを使ってお手入れしましょう。
黄ばみが目立つ箇所はスポンジに重曹を含ませたり、柔らかい布に歯磨き粉をつけたりして優しくこすり落とすと、表面のコーティングを傷つけないまま、汚れを落としやすいです。
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キッチンシンクの素材を選ぶ際のポイント

キッチンシンクを選ぶ際は、お手入れのしやすさや耐用年数など、さまざまな観点からチェックしていくのが大切です。
ここでは、キッチンシンクの素材を選ぶ際のポイントについて、詳しく見ていきましょう。

デザインだけでなく、機能性や耐久性にも注目して選ぶ

シンクの各素材は、それぞれデザインに向き不向きがあるため、キッチンをどのような色・雰囲気でまとめるかによって、より良い素材選びが変わってくることに注意しましょう。
例えば、キッチン全体を自分の好みの色で統一したい場合は、カラーバリエーションが豊富な人造大理石や人工大理石のシンクを選ぶなどの方法があります。
一方、キッチンのシンクは使用頻度が高く、使えば使うほど水垢などの汚れも蓄積しやすいです。そのためデザイン性の高さだけに注目するのではなく、「掃除やお手入れがしやすい機能性の高さを備えているか」「耐久性が高く、長期間使い続けられるよう工夫されているか」などにも注目して選んでみましょう。

シンクと排水溝の耐用年数に注意する

シンクの耐用年数は15~20年程度といわれていますが、日々の使い方、使う頻度、お手入れの方法などで使い続けられる年数は異なります。
大まかな目安としては、以下のような症状が現れた時が替え時と言われています。
  • 排水溝のきつい臭いが取れなくなってきた
  • シンクのカビが取れない
  • 水漏れが起こるようになったなど
ただし、キッチンシンクの買い替えは高額な買い物となりやすいため、まずは日々のお手入れで可能な限り長く品質を維持することを意識してみましょう。
例えば、排水溝は放置するとすぐにカビが生えてしまいやすいため、定期的なお手入れが必要です。ゴミ受けや排水カバーを丸ごと取り出してから酸素系漂白剤につけ置きし、使い古しの歯ブラシなどを使って細かな汚れを取り除きます。
濡れたまま放置すると雑菌が繁殖して臭いやぬめりの原因になるため、必ず最後に乾拭きしましょう。

リフォーム会社と相談しながら比較検討する

キッチンシンクの劣化が激しい場合は、そのまま使い続けるよりも新しいシンクへ交換することを検討してみましょう。その際、リフォーム会社にキッチンシンクの交換を相談して、さまざまな素材や製品を比較検討してみるのもおすすめです。
シンクが持つ特徴、メリット・デメリットなどの説明を受けてどのようなものが住宅に最適なのかを考えながら、ダイニングやキッチン周りのインテリアに合ったデザインなどを相談するのが良いでしょう。
相談するリフォーム会社を選ぶ際は、キッチンのリフォームに関する実績が豊富な会社を複数選んで相談し、それぞれの視点からのアドバイスをもらうのが効果的です。
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まとめ

キッチンのリフォームでは、デザインが気に入ったキッチンを購入した後になって「使いづらかった」「自宅に合わなかった」ことに気付くという失敗が少なくありません。
費用を最小限に抑えられるよう、本格的な購入と工事に進む前に他の素材や製品と比較して検討することで、失敗のリスクを減らせるでしょう。
キッチンシンクの素材の特徴をチェックしたら、理想のキッチンのイメージを思い浮かべながら、住宅に合うもの・最適なものは何かを考えてみましょう。イメージのブラッシュアップが難しければ、リフォーム会社に相談してみるのもおすすめです。
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(2022年7月8日掲載)

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