リフォームを学ぶ | メンテナンス
メンテナンス
更新日:2024年12月03日
リフォーム後のメンテナンスや定期点検~大切に住み続けるためのポイントを解説~
一級建築士が解説!失敗しないリフォームとは?
大切に住み続けていくためのポイントを解説します。
大切に住み続けていくために
Q:はじめてのリフォームで手に入れた快適な暮らし。 この住まいを長く住みついでいくために心がけることとは?(相談者:東京都 Aさん/主婦)
中古住宅を購入して、はじめてのリフォーム経験。
ついに理想の住まいに入居できて、大満足。今後、長く快適に暮らしていくために気をつけたいことを教えてください。
A:10年、20年、50年後の暮らしをイメージし
大切な住まいを守るためのメンテナンスを。(答える人:三坂ゆう子/一級建築士)
設計事務所主宰。建築士などの資格を持つ住まいづくりのプロがお客様の相談にのる施設「住まいづくりナビセンター」の立ち上げにおいて中心的な役割を果たした。5人家族で趣味は読書。
中古住宅を購入して、はじめてのリフォーム経験。
ついに理想の住まいに入居できて、大満足。今後、長く快適に暮らしていくために気をつけたいことを教えてください。
A:10年、20年、50年後の暮らしをイメージし
大切な住まいを守るためのメンテナンスを。(答える人:三坂ゆう子/一級建築士)
設計事務所主宰。建築士などの資格を持つ住まいづくりのプロがお客様の相談にのる施設「住まいづくりナビセンター」の立ち上げにおいて中心的な役割を果たした。5人家族で趣味は読書。
住まいのチェックは定期的に行いましょう。
人生80年の時代だからこそ、高い耐久性を備えた住まいが求められています。また、環境への配慮という視点からも長く使える家を保つことが大切になってきています。ここからは、住まいを長く使うために必要なメンテナンスをご紹介します。
住まいを長く使っていくためには、こまめな定期チェックが欠かせません。リフォーム後は、水回りや扉の立て付けなど、住まいの各所を日々の暮らしの中でチェックし、不具合があれば修理しておきましょう。
外装や防水関係などは、10年ほどで改修が必要な場合もあります。10年に一度は外壁や屋根、樋(とい)などをしっかりとチェックすることも大切です。
20年に一度は、水回りなどの設備関連や外装、内装の老朽化をしっかりとチェックしましょう。老朽化が進んでいる場合には改修も検討しましょう。
瑕疵による補修費用はリフォーム瑕疵保険がカバー
普通に生活していただけなのに破損や故障、不具合が生じた…など、リフォーム後に瑕疵(建築として一定の機能を備えていない、設備の不良、欠陥など)が見つかった場合でも、リフォーム瑕疵保険に入っていれば、補修工事に必要な費用を保険でまかなえるため、万が一の場合にも安心です。
住まいの安全対策もしっかりと考えましょう。
資金計画や依頼先・設備の選定など、リフォームではさまざまな場面で判断が必要となります。
その時々で的確な判断を下すためにも、自分にとって必要な情報を収集することが大切です。
情報収集にはさまざまな方法、情報源があります。目的に応じて使い分け、上手に情報を集めましょう。
防犯を考える
防犯設備で被害を防ぐ
空巣や強盗など、侵入者が住まいに入る経路は「窓や扉を開けて入ってくる」ことが大半です。このような犯罪から住まいを守るためには、鍵の「ピッキング対策」や「2重ロック」、またガラスは「防犯ガラス」にするなどの工夫が有効。侵入に時間がかかるようにすると諦めるケースも多いようです。トイレや浴室などの窓には防犯用の格子をつけることがありますが、単純にネジ止めされたものは近年取り外される事例が発生しているので、簡単には取り外せないタイプのものを選ぶようにしましょう。
家の外構に防犯の工夫
外構とは、塀や門柱、テラス、駐車スペースなど住宅の周囲に付随しているもののことです。デザインや使い勝手だけでなく、「防犯」を考える上でも大切な箇所です。例えば、近隣から中が見えないような閉鎖的な塀は、侵入者にとって都合の良い隠れ場所となります。また、物置やカーポートの屋根などは2階への足掛りとなるので注意が必要です。足音が判る砂利敷きにする、人感センサー付きの外部照明を付けるなど、防犯対策を工夫する部分はいろいろあるので、自分の住まいに合った対策を考えてみてください。
災害に備える
家の外回りに防災の工夫
家の外構は、防犯につながるだけでなく「防災」にも役立てることができます。例えば火災が起きた時、庭に大きな木々を植えておくと延焼を食い止める場合もあります。また、大きな地震が起きた時は、ブロック塀や門柱などの崩れ、屋根瓦やベランダの植物の落下なども心配です。塀を補強する、落下がないよう屋根瓦をしっかり固定する、ベランダなどは整理・整頓を心がけるなど、日頃の備えも考えましょう。
●雨水貯水や太陽光発電
大規模な地震が起きると、水道や電気などのライフラインが止まってしまうこともあります。いざという時のために、住まいの備えを考えておきましょう。例えば「雨水の縦樋にタンクをつないだ雨水タンクを作っておく」「屋根に太陽光発電装置を設置する」といった備えがあると助かります。
●家具やガラスの工夫
いざという時に身を守るためには、家の中の備えも大切です。例えば、倒壊しないように造り付け家具にする、扉に地震用のストッパーをつけて中身の飛散を防ぐ、ガラスが飛び散らないよう窓や家具の扉にフィルムを貼る、強化ガラスにする、といった工夫が有効です。
また、寝室にはあまり家具を置かない、廊下などの通路はすっきりさせておく、家の中での避難経路を考えておく、といった暮らしの中での対応も考えておきましょう。
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