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更新日:2024年12月12日

猫と暮らす家!事例を交えたリフォーム・リノベーションアイデア集 NEW

掲載日:2024年2月9日

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[▲執筆者の愛猫のちゃちゃ]

猫ブームも最近では定着し、猫は国民的な人気者。
私も幼いころから猫のいる生活をずっと送っていますが、どんなに一緒にいても可愛くてしょうがない、かけがえのない存在です。

ただ「可愛い!」だけではないのも事実…。猫を飼いたいと思っている人、また今猫を飼っている人は、多かれ少なかれ「猫と一緒に家で暮らす上での悩み」があるではないでしょうか。

部屋の壁や床に傷がついたり、ニオイが気になる…など。
ですが最近では大切なペットと長くお互い快適に暮らすため“ペットリフォーム”をする方が増えています。この記事では猫のためのリフォームのアイデアや事例を紹介します。

猫と一緒に暮らしている方、これから猫を飼う方、猫を飼おうか迷っている方、ぜひ参考にしてみてください。
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猫の爪とぎ、ひっかき対策!リフォームで壁や床をキレイに保つ!!

猫は、爪とぎをすることで爪のケアやストレス解消、マーキングを行う修正があります。そこで爪とぎしちゃダメ!と注意しても、なかなか思い通りにはいかないもの、、、しかし見た目や修理費用の面から考えると、対策が必要です。

猫の壁や床のひっかき対策

・壁の対策
傷がつきにくい
素材を使うことをおすすめします。例えば、壁紙に「ペット対応」の素材を使うと良いでしょう。
ペット対応の壁紙は、表面の強度が高いのが特徴です。猫の爪などでの傷がつきにくく、汚れやシミにも強いというメリットがあります。
またペットが届く高さまでにする「腰壁」も一つの方法です。壁の傷対策にもなり、お部屋のアクセントにもなります。

・床の対策
床材も同じように傷がつきにくいものを選ぶと安心です。滑りにくい床というポイントもはずせません。現在、普及しているつるつるしたフローリングは猫にとって足腰の負担になることもあります。
おすすめは、クッションフロアやフロアタイルの素材です。これらの素材は、フローリングに比べて傷がつきにくく、また、クッション性があるので、猫の足腰にも優しいというメリットがあります。また猫は健康でも毛玉を吐き出す習性があるため、お掃除がしやすいのもポイントですね。
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ペットのための滑りにくい床のリフォーム事例紹介

株式会社大工タカハギのリフォーム事例
”滑りにくいフローリングとペットドアを採用”
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和室のひっかき対策

・障子の対策
和室の障子も猫に破られて、貼りなおしては破られて、面倒になって結局破られたまま放置…なんてこともあるかと思います。いや、ありました。私の実家です…苦笑

ですが、先日の帰省時にびっくり!ボロボロだった障子が、綺麗に…と思ったら、障子紙ではなくガラス障子に取り替えていました。これなら破られる心配もありません。
障子紙の代わりに布やプラスチックなどの素材もあるので、お部屋の雰囲気に合わせて検討すると良いでしょう。
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・畳の対策
猫にとって畳は爪とぎの格好の場所です。柔らかくて爪が引っ掛かりやすく、また、傷がつきやすい素材です。
そんな畳で猫を飼う場合は、畳のデザインは隠れてしまいますが、カーペットや敷物を引くことをおすすめします。カーペットや敷物は、畳の表面を保護してくれます。
ただしカーペットを敷く際には端がめくれないように工夫しましょう。
[執筆者の愛猫のちゃちゃ:夏の暑い日に、畳の上に敷かれた敷物で涼んでいます]▲
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猫の抜け毛やニオイが気になる?リフォームでニャンとも困った問題を解決!

・抜け毛対策
猫の抜け毛…家の中が抜け毛だらけになってしまうのは、大きな悩みですが、完全に防ぐことは難しいでしょう。
ですが掃除のしやすいフラットな床にしておくと便利です。ロボット掃除機も使用しやすくなります。また床のカラーの選択も重要!床のカラーを濃淡のないものにすることで、抜け毛が目立ちにくくなります。

・ニオイ対策
猫のニオイ対策は、日々の掃除やトイレの管理が基本ですが、リフォームによっても効果的に対策することができます。
ニオイがつきやすい場所は、以下の通りです。

  • 爪とぎをする場所
  • トイレの周辺
  • 猫がよく座る場所
これらの場所は、壁や床をニオイを吸着する素材に交換するのがおすすめです。

壁紙は消臭効果のある素材や、抗菌・防カビ機能のある漆喰や珪藻土など、ニオイを抑える効果のあるものを選びましょう。
床材は、木材やカーペットなどの吸湿性の高い素材は避け、クッションフロアやタイルなどの水拭きしやすい素材が良いでしょう。

また換気扇やエアコンの換気機能を活用した換気や、ペット用の脱臭機を併用するとさらに効果的です。
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猫のにおい対策のリフォーム事例紹介

One’s Lifeホームのリフォーム事例
”たくさんの猫と暮らすお宅のリフォーム。壁面は珪藻土を塗り、におい対策も万全です。”
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猫がキッチンに入ると大変…猫の安全を守る!対策

猫は好奇心旺盛で、キッチンの匂いにも敏感です。また、カウンターや棚があれば飛び乗ることもできるので、キッチンは猫にとって魅力的な場所です。しかし、猫にとって危険な物も多く、火傷や誤食のリスクがあるため充分に注意が必要です。

キッチンには食材を並べたり、流し台に生ごみ入れを置いている方も多いでしょう。しかし人が食べて平気なものでも、猫が食べてしまうと健康に悪影響を及ぼす可能性のある食材はたくさんあります。
たとえば、玉ねぎや長ネギなどのネギ類、チョコレート、ブドウやレーズン、アボカドなど…
知らない間にそれらの食材を愛猫が口にしていた…なんてなるとゾッとしてしまいます。

そこで、猫がキッチンに侵入するのを防ぐリフォームアイデアとして、独立キッチンの設置が挙げられます。独立キッチンは、キッチンとリビングやダイニングを完全に仕切ることで、猫がキッチンに侵入するリスクを減らすことができます。

またキッチンに室内窓を設けるのも、クローズな空間になりすぎず、おしゃれな空間を演出できるので、おすすめです。料理をしながら、家族や猫の様子を確認できます。
コストを抑えた手段として、カウンターやキッチンの入り口に柵を設置するのも効果的です。

独立キッチンは、リフォーム費用がかかるというデメリットがあります。しかし、猫の安全を守るためにはとても効果的です。
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猫と暮らす、キッチン対策のリフォーム事例紹介

ハウスドゥ DOのリフォーム事例
”キッチンのおしゃれな室内窓の事例です。「お料理をしながらもお子様の様子が確認でき安心です!」”

猫の運動スペースがない!?キャットタワーなどリフォームアイデアいっぱい

猫はもともと高い場所を好む動物であり、運動不足になると肥満や、ストレスが溜まり体調不良などの問題につながる可能性があります。
猫の運動不足を解消するための、リフォームアイデアを紹介します。

キャットタワーやキャットウォークを設置する

キャットタワーやキャットウォークは、猫が思う存分運動できるスペースを提供してくれる便利なアイテムです。
キャットタワーは、高さのある柱や棚板、ステップなどからなるもので、猫が登ったり、隠れたり、遊んだりすることができます。キャットウォークは、壁や天井に設置されるもので、猫が自由に移動できるルートを作ることができます。
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キャットウォークを取り入れたリフォーム事例紹介1

土屋ホームトピア東北営業部のリフォーム事例
”ご主人のワークスペース。猫が遊びに来れるように壁付きけのキャットウォーク。リモートワーク中も猫が遊びに来るとホッと一息。”
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キャットウォークを取り入れたリフォーム事例紹介2

株式会社エムワンのリフォーム事例
”ダイニング側の壁を補強してステップを設置しました。肉球が見えるようにと踏板が透明なアクリル板です。”

家具を工夫して猫が動けるスペースを作る

家具を工夫して、猫が自由に動けるスペースを作るのも一つの方法です。
たとえば、ソファやテーブルの脚や、棚にステップを設置することで、猫が登ったり、隠れたりできるスペースを増やすことができます。また、家具の配置を変えて、猫が自由に動き回れるような導線を作るのも効果的です。
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愛猫のために家具を工夫したリフォーム事例

ライファ大塚のリフォーム事例
”お客様はかなりの本をお持ちでしたので、空間のアクセントも兼ねて大型の本棚をご提案。一部棚板を前に出して、猫ちゃんが登れる階段に。”
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ドアを“カリカリカリ”を解消のため、ペットドアを設置する

ドアをカリカリカリ…猫と暮らしたことのある人は、すぐに想像がつくのでは…と思います。
猫が閉めているドアのすき間を前足でカリカリとこすっているときは、「ドアを開けてよ~」のサインです。
さっきドアを開けて、部屋から出してあげたと思えば、また数分後には反対側から“カリカリカリ”…もう戻ってきたの?と、またドアを開けて入れてあげることもしばしば…

だからとドアを開けたままにしておくと、せっかくの冷暖房での快適な空間が台無しです…

そこでおすすめなのが「猫用のペットドア」。
猫が自由に行き来できるペット用ドアを取り付けるのも、運動スペースを増やすための有効な方法です。ペット用ドアがあれば、猫が自分の好きなときに好きな場所に行き来できるため、運動不足の解消につながりますし、飼い主のドアをカリカリされる度にドアを開けてあげる手間もなくなりますね。
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ペットドア
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まとめ

猫と暮らす家のリフォームは、猫の安全や快適性を高めるだけでなく、飼い主の負担軽減にもつながります。猫の習性や好みに合わせて、さまざまなアイデアを検討し、猫と快適に暮らせる家づくりを実現しましょう。

またリフォーム評価ナビには、当記事で紹介したリフォーム事例以外にも「猫のためのリフォーム」の事例がたくさんあるので、ぜひ参考にしてみてください。
◆執筆者
一般財団法人住まいづくりナビセンター リフォーム評価ナビ 事務局K

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