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更新日:2024年12月12日

ペットを飼っている家の内装リフォーム NEW

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「すでにペットを飼っているけれど、とくにペットのことを考えた家ではなかったので、ペットにも快適な住まいにリフォームしたい」「いずれはペットを飼う予定。そのことも念頭にリフォームしたい」――そんな声があります。確かに、ペットのことを考えた住まいにしておけば、ペットも気持ちよく健康に暮らすことができ、飼い主もペットとの暮らしを楽しむことができます。ペットが犬が猫かによっても異なりますが、必要な対策を考えてみましょう。

ペットの足にやさしい床材

ひとくちにペットといっても、犬と猫ではペットリフォームの対策が異なり、また同じ犬でも、大型犬か小型犬、犬種は何かということで必要になる事柄は異なります。一概に、この床材がベストということはいえません。

しかし、一般的に床材に対していえることは、ペットに対しては滑りにくいことが、飼い主に対しては掃除のしやすさがまず必要です。

タイルや石張りの床、合板フローリングで「ウレタン塗装」と呼ばれる、透明でつやのある仕上げを施したものは、滑りやすいものが多く、ペットはしっかり踏ん張ることができないため、股関節を痛めてしまいます。「滑りやすさ」を数値化して示しているタイルもあるので、それを目安に検討することもできます。

また、清掃性ではタイルが適しています。ただし、黒いタイルは汚れや抜け毛などが非常に目立つので、飼い主にはストレスになります。滑りにくく、汚れが目立たないタイルで、かつ、床暖房を設ければ、ペットも飼い主も一緒に床座で暮らしを楽しめます。
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犬と猫、それぞれに最適な壁材

壁材でとくにペットの側からどういうものでなければならない、と限定されたものはありません。強いていえば、猫は垂直移動が好きで“3次元で空間を楽しむ”習性がありますから、登れる壁があったら喜ぶでしょう。

壁材は、主に飼い主の側からみて清掃のしやすさで選ぶことになります。猫はところ構わず爪研ぎをしますから、壁も爪研ぎに強いクロスにするのがおすすめです。メーカーでそのことをうたったクロスもあります。また犬も猫も、壁に粗相をすることがありますから、シミなどが残らず、簡単に拭き掃除ができるものがおすすめです。大型犬を飼っている場合は体が壁に接触して壁を汚すことがあります。人の腰くらいまでの高さの壁を、掃除がしやすく、また張り替えが簡単にできるようなものしておくとよいでしょう。
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床上10~50cmの空気清浄に配慮

室内の空気環境も、できるだけきれいなものしておくことが必要です。
住宅内にはさまざまなVOC(揮発性有機化合物)が存在します。家具に使われている塗料や接着剤、暮らしの中で使われている消臭剤や防虫剤など、発生源となるものは数多くあります。とくに、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン、エチルベンゼン、スチレンなどが「シックハウス症候群」を引き起こす原因物質として指摘されています。これらは揮発性で、しかもホルムアルデヒドを除いてすべて空気より重く(ホルムアルデヒドは空気と同等)、発生したものは床付近に滞留します。しかしここは、ペットたちの生活域であり、VOCの影響は人よりも大きくなります。換気に十分配慮すると同時に、床の低い位置の空気を浄化できるよう、空気清浄機などを運転することも考えましょう。

飼い主の生活の側からみても、換気は大切です。飼い主は気がつかなくても、ペットを飼っていれば住まいに“動物臭”がつき、臭いに敏感な人にはすぐわかります。換気の配慮はもちろんですが、消臭性の高い壁材もあるので、こうしたものを使って臭いを軽減することも検討しましょう。
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