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更新日:2024年10月29日
知っておきたいトイレの広さ・寸法|便器のサイズと空間のバランスについて解説
掲載日:2024年3月8日
トイレは、家族が毎日利用する大切な空間です。リラックスしながら利用するには広さが必要ですが、広ければ広いほど良いというものでもありません。
それでは、使いやすいトイレの広さとは具体的にどれくらいなのでしょうか。
そこで今回は、トイレの広さや寸法にフォーカスして、一般的な広さや便器のサイズとのバランスなどを解説していきます。使いやすいトイレの広さについて知りたい方やトイレのリフォームを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
知っておきたいトイレの一般的な広さ・寸法
トイレの広さは便器のサイズとのバランスが重要ですが、まずは一般的なトイレの面積を確認しておきましょう。トイレの坪面積は、おもに0.4坪・0.5坪・0.75坪の3パターンがあります。
一般的なマンション
一般的な分譲マンションでは、広さ0.4坪のトイレがおもに採用されています。幅約78cm×奥行約120cmと決して広くはないものの、大人1人が利用するのに不自由を感じる狭さではありません。また、戸建住宅の2階にトイレを設置するケースでも、0.4坪が多く採用されています。広いトイレよりも、かえって狭いほうが落ち着くという方にもおすすめです。0.4坪以上の広いトイレにしたいものの、間取りの関係で難しい場合は、タンクレストイレを設置するとスペースを広く取ることができます。
一般的な戸建
広さ0.5坪のトイレは、一般的な戸建住宅でおもに採用されているタイプです。幅約80cm×奥行約170cmで奥行が0.4坪と比べてやや広く、ゆったりとした空間を確保できます。タンク式トイレを設置しても、狭さを感じない空間づくりが可能です。また、収納スペースを設けたり、手洗い器を設置したりすることにも対応しやすいほか、間取りによっては住宅の2階用トイレにも適しています。
広めの住宅
広めの住宅で主に採用されているのが、広さ0.75坪のトイレです。幅約120cm×奥行約170cmで圧迫感が少なく、広々としたトイレ空間を作れます。タンクレストイレを設置すれば、より広い空間を作ることも可能です。好みの収納キャビネットや手洗い器を設置したいなど、おしゃれなトイレづくりにこだわりたい方にも適しています。また、要介護者の方と一緒にトイレに入って介助したい場合にもおすすめです。
一般的な便器の寸法も確認しておこう
住宅に採用されている主なトイレの面積がわかったところで、一般的な便器の寸法も確認しておきましょう。タンクレストイレとタンク式トイレに分けて説明します。
タンクレストイレ
便器の寸法は、タンクの有無によって異なります。その名の通りタンクのないタンクレストイレの便器は、幅40cm程度×高さ55cm程度×奥行70cm程度が一般的なサイズです。便器の後ろに便器がなく全体的にコンパクトなサイズになっており、限られたトイレ空間で広いスペースを確保できます。すっきりとした印象のトイレになるほか、凸凹の少ないデザインの便器でお手入れしやすいのもメリットです。
タンク式トイレ
タンクを備えているタンク式トイレで多く採用されている便器のサイズは、幅45cm程度×高さ100cm程度×奥行(便器の手前からタンクの奥まで)80cm程度です。便器の後ろにタンク分のスペースが必要になります。
最近では、タンク式トイレもタンクレストイレのようなすっきりしたデザインやコンパクトなデザインのモデルも販売されています。各メーカーのサイトで確認したり、リフォーム会社にカタログを依頼したりして情報収集してみましょう。
快適なトイレ空間に必要な広さ・寸法
快適なトイレ空間づくりには、便器のサイズとのバランスも重要です。以下では、トイレに求められる必要最低限の広さを確認したあと、トイレの広さ別に便器の大きさとのバランスを解説します。
トイレの必要最低限の広さ・寸法
トイレの広さを検討する際は、便器の先からドアまでの距離を40cm以上設けましょう。便器と横の壁までは、左右それぞれ15cm以上は必要です。また、便器後方のスペースも考慮しておきましょう。例えば、便器の幅48cm・奥行75cmとした場合のトイレの広さは、幅78cm×奥行115cmが最低限必要となります。
快適なトイレ空間づくりに適した広さと便器サイズのバランス
最低限必要なトイレの広さがわかったところで、快適なトイレ空間づくりに適した便器のサイズとのバランスを解説します。以下では、0.4坪・0.5坪・0.75坪の広さ別に紹介しますので、参考にしてみてください。
0.4坪のトイレの場合
一般的にもっとも狭い0.4坪のトイレでは、大きな便器を設置すると空間を圧迫します。快適なトイレ空間にするには、コンパクトな便器を選びましょう。幅40~48cm×奥行き70~75cmのコンパクトサイズなら、ゆとりのあるスペースを確保できます。設置条件が適合するなら、タンクのないタンクレストイレを設置するのがおすすめです。
0.5坪のトイレの場合
0.4坪よりも広い0.5坪のトイレの場合、便器のサイズは幅40~48cm×奥行75~80cmを目安に選びましょう。0.5坪なら奥行きに余裕があり、やや大きめの便器も設置可能です。タンク式トイレでも問題ありませんが、タンクレストイレを設置するとより広いスペースを確保できます。
0.75坪のトイレの場合
0.75坪の広いトイレなら、便器のサイズを気にせずに選べます。幅50cm×奥行き80cmの大きな便器を設置すれば、体格の大きな方でも安心して座れるでしょう。タンク式トイレとタンクレストイレのどちらを選んでも問題ありません。
トイレの広さや寸法を検討する際に押さえておきたい7つのポイント
トイレの広さや寸法を検討する際には、便器とのバランスに加えてさまざまな点も考慮しおくのが大切です。以下では、トイレの広さや寸法を検討する際に押さえておきたいポイントを解説します。
1.排水やコンセントの位置を確認する
は、便器の後ろをチェックすると確認できます。壁排水の場合、壁に向かって伸びている配管分のスペースも要しますので、その点も念頭に置いてください。また、便器だけを交換するならコンセントの位置も確認しておきましょう。便器によってコードが出ていている方向が異なる場合がありますので、コンセントの位置に合わせてなるべくコードを隠してすっきりと設置できる便器を選ぶのがおすすめです。便器の位置によっては、既存のトイレットペーパーホルダーを使いにくくなる場合がありますので、併せてチェックしておきましょう。
2.明るい色を採用する
物理的に広い空間を確保できない場合には、トイレに明るい色を採用しましょう。壁や床などを白やベージュ系の明るい色でコーディネートすると、色の膨張効果によってトイレが広く感じられます。また、トイレにマットを敷く際は、床と同色系を選びましょう。全体的に同系色で統一すると、トイレを広く見せる効果が期待できます。棚やゴミ箱を設置する場合は、緑や黄緑、グレーなどの中間色を選ぶのがおすすめです。
3.色の視覚効果で広く見せる
間取りの関係でトイレを広くするのが難しいなら、色の視覚効果を利用してトイレを広く見せましょう。床と壁、天井の色を段階的に濃い色から薄い色へ徐々にグラデーションで変化させると、実際の空間よりも広く見せる効果が期待できます。また、奥の壁に青や紫などの寒色系の色を使うと空間が広く感じられますので、検討してみてください。
4.ドアを外開きにする
トイレのドアは、外開きにするのが基本です。ドアが内開きだと、トイレ内でトラブルが発生した際に中に入れなくなる恐れがあります。特に、狭いトイレで内開きにすると、使い勝手が悪くなるので注意が必要です。広いトイレであっても、内開きにする特別な理由がなければ外開きにしましょう。広い空間であっても、万一人が倒れた場合にドアがつかえて入れなくなるケースがあります。間取りや住宅の構造上外開きにするのが難しい場合は、スライド式や折りたたみ式、引き戸なども検討してみると良いでしょう。
5.手洗い器のサイズもチェック
タンクレストイレを設置する場合、手洗い器が必要になるケースがあります。手洗い器のサイズや設置場所によっては、トイレ空間に影響を及ぼしかねません。広いトイレなら問題ありませんが、狭いトイレの場合は奥行きの寸法が25cm以下のコンパクトな手洗い器を選ぶと良いでしょう。
6.使用者に合わせて検討する
トイレの広さや便器とのバランスを考える際は、使用者に合わせて検討しましょう。家族の体の状態や体格、年齢などをふまえ、使い勝手を考えるのが重要です。特に、高齢者や体の不自由な家族がいるご家庭は、安全・安心に使えるトイレ空間を徹底しましょう。
7.バリアフリー対応はより広さが必要
車椅子でも入れるようにバリアフリー対応のトイレにするなら、より広いスペースが必要です。バリアフリー対応のトイレの広さは、幅120cm以上×奥行き160cm以上が目安です。介助スペースも含めたトイレの広さは、幅160~180cm程度×奥行き160~180cm程度が目安です。
広いスペースを確保できないのであれば、ドアを引き戸にするのも方法の一つです。間取りにもよりますが、トイレの前が廊下なら2枚連動引き戸や3枚連動引き戸にすると、車椅子でも出入りできる場合がありますので、リフォーム会社に相談してみましょう。
まとめ
トイレの広さで重要なことは単なる「広い・狭い」ではなく、便器のサイズと空間のバランス、そして、使用者の使い勝手です。快適なトイレ空間を作る際は本記事を参考に、これらのポイントをしっかり押さえましょう。
実際にトイレリフォームを検討する際は、早い段階で実績豊富なリフォーム会社に相談することをおすすめします。相談内容に対して、事例や経験をもとにベストな提案をしてくれるはずです。
口コミや実績からお近くのリフォーム会社を探せる「リフォーム評価ナビ」をぜひご利用ください。
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