リフォームを学ぶ | トイレ
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更新日:2021年10月06日
掃除がしやすいトイレの作り方
進化した便器は汚れにくく掃除もしやすい
2000年頃から各メーカーは、いかにトイレを清潔に保つかという方向で技術革新を続けてきました。最近のトイレはよく考えられています。例えば外形は、ふたを閉めたときに凹凸やすき間が少ないフラットデザインとし、ホコリなどがたまりにくくしています。便器もフチの折り返しが少なくなったり、便座が持ち上がったりして、これまで掃除しにくかった部分まで、きれいにできるようにするための工夫です。
気になる汚れの付着も、陶器表面を滑らかにしたり、あるいは有機ガラス素材を使用したりするなど、形状や素材に工夫を凝らしています。さらに、温水洗浄便座のノズルの自動洗浄、抗菌水や家庭用洗剤での洗浄と、各メーカーの製品に特色ある機能が備わっています。昨年は水の力で汚れを浮かび上がらせる、まったく新しい発想による陶器の便器も発売され、話題を呼びました。
こうした便利な機能がたくさん搭載されている最新の便器ですが、機能しだいで価格帯もさまざまなので、優先順位を決めて選ぶと良いでしょう。なお、新築でもリフォームでも大抵の製品が取りつけ可能ですが、特にリフォーム向けに開発されたものもあります
また、デザイン性に優れた海外メーカーのトイレを好む人もいますが、形状がシンプルなものが多く、掃除はしやすいといえるでしょう。セラミック製や、洗浄システムを備えた製品もあり、こちらもやはり掃除の手間が少なく、美しく保つことが可能。白が主流の日本製とは異なり、濃い色や柄がついたものなど、バリエーション豊かなものが揃います。
空間全体を考えてトイレ掃除をしやすく
トイレの掃除というと、まずは便器が思い浮かびますが、それだけを掃除していても不十分。周囲に汚れが飛び散っていれば臭いが残り、壁面や床など周辺の素材にダメージが生じます。トイレは空間全体を掃除しやすいよう、整えることが大事なのです。
便器はもちろん、床材、壁材にコーティングされた素材を使うのは基本ですが、トイレ内に置いてあるものにも注意が必要です。紙や布といったものは臭いを吸着しやすいので、トイレに常備している本はときどき天日干しを。便座カバーなどの布類は、こまめに洗濯をして清潔に保ちましょう。
また、細々したものをたくさん置いておくと掃除が行き届きにくいため、トイレに収納を設置し、表に出ている余計なものはなるべく減らした方が良いでしょう。ほこりが気になる場合は、扉つきの収納を設けるようにしてください。雑然としたものの目隠しにもなります。
それと、床掃除はしゃがんですることも多いので、トイレが狭いとやりにくいのですが、省スペースなタンクレストイレにすると圧迫感が減り、人が動くことができる空間が広がります。拭き掃除だけでなく、掃除機での清掃もしやすくなるのが魅力。ほかにも、壁に便器を取りつけるフローティングデザインの便器もあります。これは床から浮いているため、掃除が楽にできます。
スリー・イン・ワンタイプは掃除におすすめ
最近は浴室、トイレ、洗面を1つの空間におさめるスリー・イン・ワンタイプのサニタリーも人気です。本来なら狭い場所だったそれぞれが1つになることで、開放感が得られます。仕切りをすべて取り払うオープンなスタイルもあれば、ガラスの間仕切りや、低めの壁で軽く目隠しできるようにするなど考え方はさまざま。視線が気になるならカーテンを設置しておくのも1つの手です。浴室用の床材などをサニタリー空間全体に敷けば、水を使った掃除がしやすいメリットも。各スペースに段差や扉の溝などがないバリアフリー仕様でもあるので、シニア向けのリフォームにもおすすめです。
こうしたオールインワンタイプは、どちらかといえばプライベートなスペース向きです。来客を多く迎える家であれば、もう1カ所別にトイレがある方が気楽に使えるでしょう。
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