
洗面所
更新日:2025年02月06日
「もう散らからない!」 洗面室の収納改革!家事効率と快適性を両立するリフォーム術

「うちの洗面台、いつもモノが散乱してる…」 「洗濯がスムーズにいかない…」
毎日使う洗面室だからこそ、使い勝手が悪いとストレスを感じてしまいますよね。
特に、収納不足は、洗面室の悩みの種。物を出しっぱなしにしてしまったり、洗濯後の片付けが億劫になってしまうことも…。
今回は、家事導線を徹底的に見直し、「洗う」→「しまう」までの一連の流れをスムーズにする収納リフォーム術をご紹介します。
タイムパフォーマンスを意識した設計で、あなたの洗面室を快適空間に変えましょう。
1.洗面室の「困った」をリフォームで解決!原因は「動線」に⁉
洗面室が散らかりやすい、使いにくいと感じる原因は、収納不足だけではありません。実は、家事動線が複雑になっていることが、大きな要因なのです。
例えば、
• 洗濯機から取り出した洗濯物を、別の場所にある収納まで運ぶのが面倒
• 洗面台で使うものが、手の届かない場所にある
• 着替えやタオルが収納されている場所が、バラバラ
このような動線の悪さが、片付けを面倒にし、洗面室を散らかしてしまうのです。
2.導線に合わせた収納リフォーム5つのポイント
家事効率をアップさせるためには、「動線」を意識した収納プランが不可欠です。以下の5つのポイントを押さえて、リフォームを検討しましょう。
① “家事動線”を最短に!洗濯機まわりの収納
洗濯機から取り出した洗濯物を、すぐにしまえるよう、洗濯機周辺に収納スペースを確保しましょう。
• 洗濯機上のデッドスペースに、オープン棚を設置。洗剤やハンガー、洗濯ネットなどを収納
• 洗濯機の横に、タオルや着替えを収納できる棚や引き出しを設置
• 洗濯物を一時的に置ける、折りたたみ式の棚やワゴンを設置
これらの収納を意識してリフォームすると、洗濯後の作業が格段に楽になります。

左写真:株式会社マエダハウジング
② 「洗う」から「しまう」までの距離を考える!洗面台まわりの収納方法
洗面台は、歯磨き、洗顔、手洗いなど、毎日使う場所。
洗面台まわりの収納を工夫することで、使い勝手が向上します。
• 洗面台の鏡裏収納を活用し、歯ブラシや化粧品、コンタクトレンズ用品などを収納
• 洗面台下の収納には、洗剤や掃除用品、ストックなどを収納
• 洗面台の横に、ニッチを造作し、石鹸やハンドクリームなどの小物を収納
日常使う、こまごました物も扉を閉めてしまえば、生活感のないスッキリした印象になります。
③ 着替えは一箇所に!脱衣所兼用の収納
入浴後の着替えや、下着、パジャマなどは、洗面室内にまとめて収納するのが理想的です。
• 壁面収納を設置し、タオルや着替え、下着などを収納
• 引き出し式の収納を採用し、奥まで無駄なく収納
• ハンガーポールを設置し、一時的に洋服をかけられるようにする
脱衣所の側に収納を設けることで、入浴後の着替えもスムーズで時短になります。
④ 家族構成やライフスタイルに合わせて収納を考える
家族の人数やライフスタイルに合わせて、収納プランを考えましょう。
• 家族が多い場合は、大容量の収納スペース(またはクローゼット)と近接させる
• 子どもの手が届きやすい高さに、子どもの物を収納する場所を設ける
• 洗濯物が多い場合は、一時置き場を確保する
家族構成に合わせた収納は、使いやすさを大きく左右します。
⑤ 空間を最大限に活用!デッドスペースの有効活用
洗面室のデッドスペースを有効活用することで、収納量をアップできます。
• 壁の厚みを利用してニッチを造作
• 洗濯機上の空間に棚を設置
• 洗面台と壁の隙間に、スリムな収納棚を設置
空間を最大限に活用することで、収納スペースが広がります。
3.導線を意識したリフォーム事例3選
具体的なリフォーム事例を3つご紹介します。
Case 1:「洗濯」から「しまう」までの動線を徹底的に効率化する大容量収納
洗面台の背面に、家族全員分のタオルや着替えを収納できる大容量の壁面収納を設置。洗濯機の上には、洗剤などを収納できるオープン棚を設けました。洗濯機から取り出して、すぐに収納できる家事の負担を軽減してくれる動線設計となります。

左・右写真:株式会社マエダハウジングのリフォーム事例
Case 2:洗面台を中心に家事動線を最適化!引き出し式収納とニッチ
コンパクトな洗面室に合わせて、収納力のある既製品の引き出し式の洗面台を採用したケース。
洗面台の横に、よく使う小物が収納できるようにしたり、裏が収納になった鏡を組み合わせ、雑多になりやすいものを上手く隠せます。

Case 3:着替えと洗濯がスムーズに!脱衣所兼用収納と室内干し
洗面室の一角に、脱衣所としても使える収納スペースを設けました。壁面収納には、タオルや着替えをまとめて収納。洗濯機の上には、室内干しができるハンガーポールを設置しました。入浴から洗濯まで、スムーズな動線設計です。

まとめ:家事動線を意識した収納で、快適な洗面室へ
洗面室の収納は、ただ物をしまう場所を増やすだけでは不十分です。家事動線を意識し、「洗う」から「しまう」までの流れをスムーズにすることが重要です。このような家事動線を意識することで、無駄な動きが減り、タイムパフォーマンスが向上します。洗濯物をあちこちに運ぶ手間が減ったり、洗面台まわりのモノが整理されて、朝の支度がスムーズになったり、時間を有効に使えるようになります。
今回の記事でご紹介したポイントを参考に、あなたの洗面室を快適な空間に変えてみませんか?ぜひ、リフォームを検討してみてください。
<今すぐできる改善ポイント>
• 洗面室のモノの配置を見直す
• よく使うモノを手の届く場所に置く
• 動線を意識して、モノを配置する
上記のポイントを実践するだけでも、洗面室の使いやすさが向上します。
最後にこの記事が、皆様の洗面室の収納に関するお悩みを解決する一助となれば幸いです。
ぜひ、快適な洗面室空間を実現してください。
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◆執筆者 玉上陽一
ハウスメーカーで営業、商品開発、マーケティング、ブランディングに携わった経験を活かし、消費者視点と事業者視点の2つの視点で快適な住まいのあり方について解説します。
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