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更新日:2022年11月11日

天窓の雨漏りの原因と対策5選!修理・交換方法についても解説!

掲載日:2022年11月11日

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室内に日光をたっぷり取り込み、明るく、自然を感じながら暮らしたいと考えている人にぴったりなのが天窓(トップライト)です。

天窓を設置する利点は多いのですが、その一方で、取り付けることで起こり得るトラブルや、修理や交換はどうすればいいのかなどの具体的な対処法を把握しておくことも大切です。

そこで、今回は天窓を取り付ける上で起こり得るトラブルの中でも、「雨漏り」に焦点を当て、その原因と具体的な対策についてご紹介します。

DIYで直せるのか、修理専門業者やリフォーム会社などに依頼すべきかなども説明しているので、参考にしてください。

天窓のメリット・役割

まず、天窓にはどのような役割があるのか、取り付けることでどのようなメリットがあるのかを解説します。

天窓は、「ルーフ窓」や「トップライト」とも呼ばれており、その役割やメリットは大きく分けて次の5つが挙げられます。

  • 1.日光が部屋の奥まで届きやすい
  • 2.開放的なレイアウトを作りやすい
  • 3.風通しが良くなりやすい
  • 4.省エネが期待できる
  • 5.セキュリティ対策になる

  • 各項目を説明していきます。

    1.日光が部屋の奥まで届きやすい

    天窓には、設置により部屋の奥や隅まで日光を届けやすくなる採光効果の改善という役割があります。

    壁に窓を設置するだけで十分な採光効果を得られる住宅もあります。一方で、「周辺に住宅が密集している」「壁側の窓が北向きで他と比べて日当たりが悪くなりやすい」など、住宅の事情によっては差し込む日光が少なくなり、日中にもかかわらず部屋が薄暗く感じてしまうこともあります。

    そこで、壁窓の向きに限らず日光を部屋の中に取り入れることができる天窓を設置することで、部屋の奥まで日光が届くようになるでしょう

    建築基準法では、住宅の居室には、採光に有効な窓を居室床面積の1/7以上設けることを要求していますが、天窓については、窓の面積を「3倍」にカウントして良いルールになっています。つまり、天窓を設置することで、建築基準法の要件を満たしやすくなり、壁窓の採光と比較してもより高い採光効果が期待できます。

    2.開放的なレイアウトを作りやすい

    屋根部分に窓を設置することで、壁に窓を設置するよりも部屋全体に開放感が生まれやすくなります。

    たとえば、日中であれば青空や雲の流れを眺めることができますし、晴れた夜間であれば星空を眺めることができます。壁面に窓を設置するのみの住宅よりも、自然を感じることができるでしょう。

    また、壁窓と比べて空模様の変化が分かりやすい特徴もあるため、急な天気の変化にも対応しやすいメリットもあります。天気の良い日だけではなく、天気が悪い日にも天窓は活躍してくれるはずです。

    3.風通しが良くなりやすい

    電動や手動による開閉に対応している天窓の場合、壁面に設置する窓のように天窓を開閉することができます。これにより、室内の換気がしやすくなるでしょう。

    室内の採光効果を高めることができるメリットと併せれば、カビの発生や湿気の抑制にもつながります。

    ただし、「固定式」「フィックス式」と呼ばれる天窓には開閉機能が搭載されていないことが一般的なため、注意が必要です。

    開閉ができる天窓を導入したい場合は、事前に製品情報を確認しておきましょう。

    4.省エネが期待できる

    天窓は日中の採光効果が高いことから、照明器具の使用頻度を抑えることができます。

    さらに、天窓を開けると風通しが良くなるため、湿度の低い日には5〜6度、湿度の高い日でも2〜3度、室温が外気温より低くなりやすいという計測結果もあります(※)。そのため、エアコンの稼働時間を短くできるという省エネ効果が期待できます。

    5.セキュリティ対策になる

    壁面窓に代わり、天窓を取り入れることで、ご近所様からの視線や生活音が気になりづらくなります。

    天窓は壁面窓とは違い、覗き込むことや侵入することができないため、セキュリティを強化するという観点からも有効です。
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    天窓のデメリット・注意点

    ここまで、天窓が持つ役割や特徴、導入するメリットを解説しました。
    しかし、天窓にはメリットだけでなく、デメリットもあります

    例えば、「天窓からの雨漏り」や「雨音が室内に響く」、「結露が発生する」が挙げられます。

    天窓の雨漏りについては、少しの量であったとしても、速やかな修理やメンテナンスが必要となるケースが多いので、あらかじめ、原因や対策を確認しておきましょう。

    天窓の雨漏りの原因と対策

    天窓の雨漏りが発生する原因は、大まかに次の5種類に分けられます。

  • 1.窓枠のパッキンが劣化している
  • 2.天窓にほこりや落ち葉などが溜まっている
  • 3.天窓のガラスが割れている
  • 4.天窓のサッシが傷んでいる
  • 5.天窓のエプロンが劣化している

  • それぞれの原因と必要な対策を以下にまとめていますので、参考にしてください。

    1.窓枠のパッキンが劣化している

    天窓のガラス部分と住宅の屋根部分の隙間を埋め合わせる役割を持つ「パッキン」が劣化することで、天窓部分から雨漏りが発生するケースがあります。

    製品にもよりますが、天窓の窓枠に使用するパッキンはゴム製であることが多く、パッキンが紫外線を受け続けることにより劣化し、剥がれや穴開きが発生することがあります。

    パッキンが欠けた部分を放置することで、そこから雨水が浸入し、雨漏りが発生する原因となるので注意しましょう。

    必要な対策

    修理作業に対応できる専門業者やリフォーム会社に依頼し、天窓のコーキング部分やパッキン部分の補修を行うことがおすすめです。

    天窓の雨漏りが発生した場合は、すぐに修理専門業者やリフォーム会社に連絡し、パッキン部分の点検をしてもらいましょう。
    コーキング補修を行っても改善しない場合は、パッキンの劣化とは別の箇所に原因があると考えられます。自己判断ではなくプロに依頼し、原因を明らかにすることが肝心です。

    また、天窓のコーキングやパッキンは特別劣化していなくても、定期的に点検や補修・打ち直しが必要になることも覚えておきましょう。

    2.天窓にほこりや落ち葉が溜まっている

    屋根の天窓周辺にほこりや落ち葉が溜まると、本来流れ落ちるはずの雨水が流れにくくなることがあります。

    雨水が溜まった状態のまま放置すると、目に見えないほどのわずかな隙間から室内に雨水が漏れてしまうこともあるので注意が必要です。

    直接的に雨漏りが発生していなくとも、溜まった水が屋根材の防水シートを劣化させてしまっているケースもあるので気を付けましょう。

    必要な対策

    ほこりや落ち葉などは天窓の外側に溜まることが多いため、外側に溜まったゴミを清掃する必要があります。
    ただし、自分で屋根に上って天窓の外側を清掃するのは、大変危険ですのでやめましょう。

    開閉式の天窓であれば、室内から高所用の掃除モップなどを使用して掃除できる場合もありますが、残念ながら十分な清掃はとても難しいです。

    天窓の清掃は、専門業者に依頼するのが安全かつ安心です。

    3.天窓のガラスが割れている

    天窓のガラスは、日光の熱や暴風による飛来物の衝突など、様々な要因でひび割れや大きな破損が起こってしまうことがあります。

    大きなひびであれば目視でも確認ができますが、目に見えにくいひびから雨水が漏れてしまうケースもあるため注意が必要です。

    必要な対策

    天窓のガラスを新しいものに交換しましょう。こちらも、修理専門業者やリフォーム会社に相談してみましょう。

    なお、天窓の状態によってガラスの交換のみとなることもありますが、経年劣化の状況や破損の原因によってガラス以外のパーツも含めた「全交換」が必要となるケースもあるので、注意しましょう。

    4.天窓のサッシが傷んでいる

    天窓の傷んだサッシが原因となって雨漏りが発生することがあります。
    具体的には、耐用年数を超えた天窓を使用し続けることによる経年劣化が原因と考えられます。

    そのため、天窓を設置している住宅の築年数が古い場合は特に、サッシの経年劣化も視野に入れた対策が必要になります。

    必要な対策

    修理専門業者やリフォーム会社に依頼し、天窓の点検と、必要に応じてパーツの交換してもらうのがおすすめです。

    ただし、天窓のサッシやフレーム部分が劣化している場合、パーツの一部のみを交換するだけでは十分な対応ができないケースもあります。

    サッシが原因となって雨漏りしている場合は、天窓を「全交換」することも想定しておきましょう。

    5.天窓のエプロンが劣化している

    屋根材に瓦やセメント等の素材を使用している、屋根に凹凸がある住宅の場合は、天窓の傾斜部分に水切りエプロンを設置することが少なくありません。

    この水切りエプロンに使用されるアルミなどの素材に経年劣化で穴が空くことがあり、それが雨漏りの原因となるケースがあります。

    さらに、台風などの悪天候によってエプロン部分が屋根から剥がれたり、めくれたりすることもあります。その場合も同様に、雨漏りの原因となるリスクがあることを覚えておきましょう。

    必要な対策

    修理専門業者やリフォーム会社に点検を依頼し、天窓のエプロン部分の劣化状態を確認してもらうことをおすすめします。補修が必要な箇所が見つかったら、なるべく早く対処しましょう。
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    天窓の雨漏りを修理する方法

    天窓の雨漏りを修理する方法には、「DIYで修理する方法」と「修理専門業者やリフォーム会社に依頼する方法」の2種類があります。

    天窓の雨漏りの点検や補修については、天窓改修に関する実績やノウハウが豊富なプロに依頼することをおすすめします。

    以下で、その理由を説明します。

    雨漏りの修理はDIYでは危険

    天窓の雨漏りをDIYで修理するメリットは、修理専門業者やリフォーム会社に依頼するよりも比較的費用を抑えやすいことでしょう。適切な業者を探す手間を省いて修理することできるので、依頼から作業開始までに待ち時間が発生することもありません。

    しかし、住宅の屋根部分という高所での作業になるため、安全性の確保と、雨漏りの根本的な原因を取り除くという点を考えると自己対処は避けた方がいいでしょう。

    さらに、修理する際はパッキンやサッシ、エプロンなど特殊な資材を準備して取り扱う技術が必要になります。これらを考慮すると、DIYではなく、修理専門業者やリフォーム会社に依頼する方が良いでしょう。
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    天窓の修理・交換は専門知識を持つプロに依頼する

    劣化状態を判断するためには専門的な知識が必要なため、ご自身では適切な判断がしづらい面があります。
    天窓の修理や交換は、多少作業に着手する時間がかかったとしても、専門スキルやノウハウのある修理専門業者やリフォーム会社に依頼することをおすすめします。

    また、ここまでの解説通り、天窓の修理には専門知識や技術が必要となるパーツが多く使われているだけでなく、屋根の上という危険な場所での作業を伴います。

    プロに任せることで高所作業の危険を回避し、安全性を確保しながら雨漏りの根本原因を取り除けますし、DIYでうまく対処できず雨漏りが再発してしまうリスクも抑えられます。

    まとめ

    今回は、天窓の雨漏りにお悩みの方に向けて、その原因を特定する方法と具体的な対策について解説しました。

    天窓の点検や修理・改修についてはDIYで対応する方法もありますが、専門知識を持った修理専門業者やリフォーム会社に依頼する方が安全かつ確実です。メーカーによっては専門業者と連携して対応してもらえる場合もあるため、まずメーカーに連絡してみることもおすすめです。

    修理専門業者やリフォーム会社に雨漏りの修理を依頼する場合は、複数社に作業内容と費用の見積りを依頼する「相見積り」を行うことをおすすめします。

    届いた見積りを参考に、施工の開始時期や費用の比較などポイントごとに丁寧に検討していきましょう。天窓の雨漏りに関する実績が豊富か、トラブルの際のメンテナンスにも対応可能かなども大きなポイントです。長くお付き合いのできるプロフェッショナルとつながりましょう。
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