寝室の窓にこだわり、心地良い寝室をつくりましょう

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寝室の窓にこだわり、心地良い寝室をつくりましょう

掲載日:2023年3月10日

夜はぐっすり眠り、目覚めるころに優しく朝の光が入り、布団から出るころに心地良い室温となってスムーズに起き上がれる環境・・・それが理想の寝室です。

理想の寝室づくりを考える際、ベッドや寝具、収納家具、照明などにこだわる方が多いですが、実は、「窓選び」も重要です。 

今回は、「寝室の窓」をテーマに、窓選びの重要性や窓の種類、心地良い寝室を作るためのコツなどを解説します。

寝室の窓選びの問題点・悩み

寝室は、活動するための場所ではなく身体を休めるための空間であることを前提に窓を選びましょう。
寝室の窓のお悩みで、リフォーム会社によく相談があるのは、以下の3つについてです。

1.「光」について

設置してある窓の向きや、ベッドや布団と窓の位置関係が悪いと、朝日の光が過剰に取り込まれてしまい、眩しすぎて起床時間より早く目が覚めてしまうという声をよく聞きます。
毎朝のこととなるとストレスになってきてしまいかねません。

2.「結露」について

外気の影響により、窓に結露が付くことがあります。結露は気温の差が大きくなると特に生じやすくなります。
暖かい水蒸気をいっぱい含んだ空気が冷やされることで水(結露)となり、そこに埃や汚れが混ざるとカビの発生につながります。カビは喘息やアレルギーの原因にもなりかねないので、結露ができないように注意することや対策することはとても大切です。 

3.「音」について

車や電車が通る音はもちろん、人の話し声が聞こえたり、強風で窓ガラスが音を立てたりすると、気になって安眠できません。道路沿いや線路沿いに寝室がある場合は、音の対策も練りましょう。
以上のことから、寝室の窓選びは次の3点を考慮すると良いでしょう。
①室内に入る「光の量」に配慮した窓の大きさ
②暑さ・寒さの体感と結露の原因である「外気の影響」を受けにくい窓の位置
③「音」対策を施した窓の性能

寝室の窓を選ぶ際のチェックポイント

上記3点を意識し、ここからは寝室の窓を選ぶ際のチェックポイントについて案内します。

1.窓の大きさ

1つ目のポイントは、窓の大きさです。
寝室に大きな窓を設置すると、太陽光をより多く取り込みやすくなるので、寝室が明るく温かい空間になります。
しかし、太陽光が入り込みすぎることで眠っていても眩しくて目が覚めてしまったり、夏は暑く冬は寒い寝室になってしまったりという悩みが生じますし、プライバシーや防犯上でも心配になってしまうこともあるでしょう。
部屋に取り込む太陽光の量が適切であること、結露ができないように換気や風通しを保つことが適えば、大きすぎる窓でないほうが良いかもしれません。

2.窓とベッドの位置関係

2つ目のポイントは、窓とベッドの位置関係を意識することです。
窓がベッドに近すぎると、太陽光、外気の影響、人目などが気になりやすくなります。その場合は、窓とベッドとの距離を少し離したり、高めの位置に窓を設置したりすると、それらの問題が改善されるかもしれませんので試してみましょう。
ただし、高めの位置に窓を設置すると太陽光を取り込みにくくなることがあり、室内が暗くなってしまうケースがあるので注意が必要です。ベッドと窓の位置関係に注意しながら調整しましょう。

3.窓の断熱性や遮音性

3つ目のポイントは、断熱性や遮音性といった機能性を備えた窓を選ぶことです。
寝室の窓選びは、大きさや向き、位置に注目しがちですが、窓の断熱性や遮音性などの機能性も重要なポイントです。
断熱性が低い窓だと外気の影響を受けやすいので、夏は暑さを、冬は寒さを強く感じてしまうでしょう。冬の日中と夜の大きな気温差は結露が発生する原因にもなります。
遮音性が低い窓だと外部の音が気になりなりますし、室内から外へ音が漏れ、プライバシーの面で不安になってしまうこともあるでしょう。
断熱、遮光共にカーテンを取り付けることで一時的に改善しますが、根本的な解決にはなりません。しっかり解決するなら、窓の断熱リフォームを検討することをおすすめします。
窓の断熱リフォームについては後ほど詳しく解説します。

寝室によく使われる窓の種類や特徴

ここでは、寝室によく使われる窓の種類や特徴について3点ご紹介します。

1.ハイサイドライト

ハイサイドライトとは、高窓とも呼ばれ、主に高い位置に設置する横に細長いタイプの窓です。ベッドの枕元に直射日光が当たりにくいので、眩しさや暑さをダイレクトに感じないというメリットがあります。
また、ベッドから高い位置に窓を設置することで、外からの視線も気になりにくくなります。プライバシーを守りつつ、快適な寝室を演出できるでしょう。

■ハイサイドライトを設置したリフォーム事例

自然光が優しく差し込むハイサイドライトを採用した部屋。
内装は白を基調としていて、どんなインテリアとも相性が良いのが特徴です。

2.縦すべり出し窓

防犯性に優れていると言われることも多い縦すべり出し窓は、縦方向の窓枠を回転軸に室外側へ窓を滑りだして開け閉めする縦長の窓です。
縦に細長い窓なので光が差し込む面積が狭く眩しすぎないというメリットがありますし、換気がしやすいのも魅力です。
部屋に2か所以上設置することで外観も室内からの見た目もグッとおしゃれになるでしょう。

■縦すべり出し窓を設置したリフォーム事例

https://www.refonavi.or.jp/shop/2153/gallery/2810#tabAreaGallery


縦すべり出し窓が、風通しの良い開放的な空間を演出。

縦すべり出し窓は設置サイズによっては防犯性を高められると言われます。窓のサイズ、おすすめの位置などをリフォーム会社に相談してみましょう。

3.引き違い窓

2枚のガラス窓を横に引いて開けるタイプの引き違い窓を設置すれば、太陽光を取り込みやすく、換気もしやすくなるでしょう。
しかしその反面、寝室が明るくなりすぎる懸念があります。明るすぎる寝室を避けたい方は遮光カーテンを使用したり、ベッドから離れた位置に引き違い窓を設置したりすると良いでしょう。

寝室の窓のリフォームが省エネや遮音につながる

寝室に設置する窓によっては、外気の影響を受けやすく、暑さや寒さを感じやすくなります。室温を調整するために、エアコンやファンヒーターを使い続けた結果、電気代が高くなってしまったという声はよく聞かれます。

省エネのためにもおすすめなのは、「窓の断熱リフォーム」です。断熱リフォームとは、壁や床に断熱材を入れたり、窓に内窓やサッシをつけたりすることで外気の影響を受けにくくするリフォームを指します。

たとえば、寝室の窓に内窓を追加したり、二重サッシに交換したりすることで部屋の気温が変動しにくくなります。その結果、エアコンやファンヒーターをつける時間が減り、省エネにつながるようになります。

また、断熱リフォームを実施すると、断熱効果だけでなく、遮音効果も期待できます。二重の窓の間にできる空気の層がクッションの役割を果たし、室内に入り込む音を和らげてくれます。さらに、内窓にはお部屋の気密性を高める効果も期待できるので、寝室内の生活音が外部に漏れにくくもなります。

断熱リフォームを検討する際は、一度リフォーム会社に相談してみると良いでしょう。断熱リフォームの実績豊富なプロに相談することで、おすすめの方法や事例紹介をしてもらえるので、より検討がしやすくなるでしょう。

まとめ

今回は、「寝室の窓」をテーマに、窓選びの重要性や窓の種類、心地良い寝室を作るためのコツなどを解説しました。
寝室の窓をチェックする際は、窓の大きさやベッドとの位置関係、断熱性・遮音性などの機能性を意識しましょう。
ハイサイドライトなど設置する窓の種類によっても、寝室に変化が生まれます。ぜひ本記事を参考に、快適で心地よい寝室づくりを始めてみてください。
寝室のリフォームを計画する際は、まずは、住まいづくりのプロであるリフォーム会社に相談してみることをおすすめします。

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