「住宅リフォーム事業者団体登録制度」リフォーム事業者選びの目安に!
リフォームをしたいけれど、どの業者に頼めばいいのか全く分からない…
なんて悩んでいませんか?
そんなときに役立つ制度を紹介いたします。
そんなときは…
住宅リフォーム事業の健全な発達及び消費者が安心してリフォームを行うことができる環境の整備を図るために国土交通省が創設した制度です。
国が定めた基準をクリアしている事業者団体が登録されており、 登録団体とその団体の構成員であるリフォーム事業者だけがマークを使用・表示できます。
なお、事業者を選ぶ際は、登録団体への加入以外にも、口コミや施工実績、自宅からの距離が遠くないか等も合わせて見て、お選びください。
では、「住宅リフォーム事業者団体」のマークがある会社を選ぶと、どのようなメリットがあるのでしょうか?
①「住宅リフォーム事業者団体登録制度」とは?②登録団体が安心な理由は?
③登録団体の一覧
④リフォーム事業者の選び方
①「住宅リフォーム事業者団体登録制度」とは?
住宅リフォーム事業者団体登録制度は、住宅リフォーム事業の健全な発達及び消費者が安心してリフォームを行うことができる環境の整備を図るために、国土交通省が創設した制度です。
国が定めた一定基準をクリアしている事業者団体が登録されており、登録団体とその団体の構成員であるリフォーム事業者だけが専用のロゴマーク(以下、登録団体マーク)を使用・表示できます。
登録団体は、国土交通省のホームページで公表されています。
②登録団体が安心な理由は?
登録団体を選ぶと安心な理由をご紹介します。
①構成員は登録団体が実施する研修を受講
②消費者相談窓口を設置
③一定額以上のリフォームでは原則瑕疵(かし)保険に加入
④リフォーム工事にかかる書面を交付
①構成員は登録団体が実施する研修を受講
登録団体に加入する構成員は、登録団体が定期的に実施するコンプライアンス研修や技術講習などの研修を受けることとされています。
リフォームなど建築にかかわる工事は、法律が改正されたり利用できる建材の規格が変更されたりするため、消費者となる発注者に正確な情報を伝えるには、常に新しい情報を知識として得る必要があります。団体は構成員に適切な教育研修を実施し、継続的な人材育成を進めています。
②消費者相談窓口を設置
消費者に安心してリフォーム工事を進めてもらうために、登録団体では消費者(発注者)が相談できる窓口を設けています。
登録団体に加入する構成員が行うリフォーム工事などに対して消費者から相談があった場合、内容により構成員に対し必要な指導も行います。
③一定額以上のリフォームでは原則として瑕疵(かし)保険に加入
一定額以上のリフォーム工事を行うときは、原則として瑕疵(かし)保険に加入します。「一定額以上」とは具体的に戸建ての場合は500万円以下で団体が定める額以上の工事を指します。
保険加入は発注者の同意を確認して加入しますが、不要である明確な意思表示があれば加入を見送ります。
瑕疵(かし)保険は、リフォーム後に施工箇所で不備が発見された場合に、補修費用を保険会社が負担してくれるものです。万一、事業者が倒産した場合でも、保険会社に直接請求できるため将来にわたり安心です。
④リフォーム工事にかかる書面を交付
登録団体の構成員であるリフォーム事業者は、工事を請け負うときには見積書や工事請負契約書などを書面で作成します。口頭での工事費用などの確認ではないため、後々のトラブル防止にもつながります。
リフォーム内容に変更が生じるときも書面で取り交わすことで、あいまいな部分を明確にしながら進められます。
③登録団体の一覧
2024年5月時点で下記の16の登録団体があります。
- 一般社団法人マンション計画修繕施工協会[MKS]
- 一般社団法人日本住宅リフォーム産業協会[JERCO]
- 日本木造住宅耐震補強事業者協同組合[木耐協]
- 一般社団法人リノベーション推進協議会
- 一般社団法人ベターライフリフォーム協会[BLR]
- 一般社団法人日本塗装工業会[日塗装]
- 一般社団法人リフォームパートナー協議会[RECACO]
- 一般社団法人全建総連リフォーム協会[全リ協]
- 一般社団法人住生活リフォーム推進協会[HORP]
- 一般社団法人JBN・全国工務店協会[JBN]
- 一般社団法人住宅リフォーム推進サポート協議会[住推協]
- 一般社団法人住活協リフォーム
- 一般社団法人全国古民家再生協会[全古協]
- 一般社団法人木造住宅塗装リフォーム協会[木塗協]
- 一般社団法人ステキ信頼リフォーム推進協会[ステキ信頼]
- 一般社団法人日装連リフォーム推進協議会[日リ協]
※[ ]内は略称
事業者団体の登録は国土交通省で申請を受付しており、登録団体が増えることもあります。
各登録団体の概要はこちらをご覧ください。
④リフォーム事業者の選び方
住宅リフォーム事業者団体登録制度は、リフォーム事業者を探す時の一つの目安になる制度です。ただし、登録団体へ加入しているから事業者というだけで安心であるとは言えません。この他にも口コミや施工実績、自宅からの近さなども合わせて検討します。
まずは、希望するリフォームの種類と業務内容が合っている事業者を選びます。事業者の得意な工事などから検索しましょう。次に口コミもチェックします。口コミは、点数だけで判断するのではなく、コメントもしっかりと読み、会社の特徴や仕事ぶりが自分にマッチしているか、いろいろと想像をしながら検討を進めましょう。
いくつかの条件で検索した結果、たくさんの事業者が出てきて、なかなか絞り込めない場合は、自宅に近い事業者を選ぶと良いでしょう。自宅に近いとリフォーム後、何かあった時にすぐに対応してもらいやすいので安心です。
候補の事業者を数社にしぼったら、事業者とやりとりして担当者に会い、価格だけではなく信頼性や相性などからリフォームを依頼する事業者を選びます。
リフォーム会社の探し方はこちらでも手順を詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
なお、リフォーム評価ナビでは、掲載している事業者の中から、「登録団体」に加入している事業者を簡単に検索することができます。 ぜひ、ご利用ください!
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