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更新日:2024年11月15日

ベランダやバルコニーの屋根は後付けできる?設置のメリットと注意点をまとめました

掲載日:2024年1月19日


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強い日差しや雨を防ぐために、屋根部分のないベランダやバルコニーに屋根の後付けを検討している、または、後付けが可能かどうかと知りたいという声は、リフォーム会社にたびたび寄せられます。

結論を言えば、屋根の後付けは可能です。ただし、向いていないケースや注意点がありますので、事前に確認しておきましょう。

本記事では、ベランダやバルコニーに屋根を後付けするメリットや注意したいポイントをご案内します。ベランダやバルコニーのリフォームを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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ベランダとバルコニーの違いとは?

まず、「ベランダ」と「バルコニー」の定義を押さえましょう。
基本的には屋根の有無によって定義されており、屋根のあるのがベランダ、ないのがバルコニーです。また、利用する目的やシチュエーションも異なります。ベランダは、限られたスペースで洗濯物を干す場所として利用するのが一般的です。対して、バルコニーはベランダよりも広く、多目的に使える空間として洗濯物を干す以外にくつろぐスペースとしても利用されています。ただし、実態上はベランダとバルコニーという2つの用語を厳密に使い分けされていないことも多いようです。

ベランダ屋根の種類

ベランダの屋根には、種類があります。ベランダやバルコニーに後付けで屋根の設置を検討しているなら、それぞれの特徴を押さえておきましょう。
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アール型

屋根の先端がR状に丸みを帯びているタイプです。ベランダを包み込むような形により、日差しや雨風の入り込みを防ぎやすくなっています。柔らかさを感じるデザインで、洋風と和風のどちらにも合わせやすいのもポイントです。雪が多い地域においては、雪が滑り落ちて屋根に積もりにくいメリットもあります。
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フラット型

屋根の先端が真っ直ぐな形状のものがフラット型です。アール型のような柔らかさを感じるデザインではなく、モダンでスタイリッシュな見た目が好みの方に適しています。先端が下にR状に垂れ下がっていないため、引き締まった印象と開放感を得られやすいのがメリットです。
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ルーフ型

屋根を柱で固定せず、外壁に取り付けるタイプがルーフ型です。ほかのタイプと異なり柱がない分、広い空間を確保できるメリットがあります。開放感を重視したい方や、スタイリッシュなデザインを求めている方におすすめです。

ベランダやバルコニーに屋根を後付けするメリット

ベランダやバルコニーに屋根を後付けすると、以下のメリットが得られます。

  • 雨除けに役立つ
  • 強い日差しの入り込みを防げる
  • 周囲からの目隠しになる
  • 劣化を防止できる
では、それぞれ解説していきます。

雨除けに役立つ

ベランダやバルコニーに屋根を後付けすれば、雨除けとして役立ちます。雨が降っても干した洗濯物が濡れにくく、突然の雨に慌てる必要がなくなるでしょう。ベランダやバルコニーに常時出しっぱなしのサンダルなどが雨に濡れるのを防げるのもメリットです。

強い日差しの入り込みを防げる

ベランダやバルコニーに屋根を後付けすると、強い日差しが部屋に入るのを軽減できます。特に、夏場に直射日光がそのまま部屋に入り込むと、室温が上昇しやすく注意が必要です。屋根で日差しを遮れば、エアコンの使い過ぎを抑えて電気代の節約になるメリットもあります。

周囲からの目隠しになる

ベランダやバルコニーに後付けする屋根の形によっては、外から見えにくくなる効果が期待できます。特に、干している洗濯物が丸見えになるのが気になる方におすすめです。よりプライバシーを重視したいなら、目隠しパネルを併用してより外からの視線を遮る方法もあります。

劣化を防止できる

ベランダやバルコニーに日光や雨風が直接当たり続けると、劣化を早めてしまいます。屋根を後付けすれば、日光や雨風によるベランダの劣化を抑えられるのがメリットです。ベランダの床には防水処理を施していますが、屋根の後付けによって防水性能を長持ちさせる効果も期待できます。

ベランダやバルコニーに屋根を後付けする際の注意点

ベランダやバルコニーに屋根を後付けする際に、押さえておきたい注意点があります。ベランダやバルコニーのリフォームを検討しているなら、ポイントを確認しておきましょう。

方角を確認する

ベランダやバルコニーに屋根を後付けする際は、どの方角に向いているのかを確認しておくのが重要です。ベランダやバルコニーが南や南東の方角にあれば、屋根の後付けで強い日差しを遮って室温上昇を抑えられるなど、高い効果を期待できるでしょう。
北や北西の方角の場合は、大きな効果を発揮しないケースがあります。日中の日当たりが悪い場合、屋根の後付けでさらに日が当たりにくくなって室内が冷え込んでしまうのです。とくに冬場は、暖房費用がかさむ原因になります。また、昼間でも部屋の暗さが気になる場合がある点にも留意しておきましょう。

設置スペースを確認する

ベランダやバルコニーに屋根を後付けするのを検討しているなら、まずは設置予定場所のスペースを確認しておきましょう。洗濯物を雨から守るのが目的の場合、屋根の軒先から物干し竿まで最低30~50cm離さなければなりません。また、後付けする部分の軒から掃き出し窓までのスペースを十分に確保できないと、設置できないケースがあります。

建蔽率(けんぺいりつ)などの法規制を確認する

ベランダやバルコニーに屋根を後付けするなら、建蔽率に問題がないのか確認する必要があります。建蔽率とは敷地面積に対する建物面積の割合であり、上限建蔽率を超えると屋根を設置できません。、また、建蔽率以外にも建築基準法をはじめとする法規制に適合したリフォームにしなければいけません。イメージどおりの工事ができるとは限らないことに十分、注意が必要です。必ず、事前にリフォーム会社に相談しておくと良いでしょう。

外壁の状態を確認する

ベランダやバルコニーの屋根は、壁に固定します。その施工によって壁にヒビ割れや欠損が新たに発生してしまう恐れもあり、工事前に外壁の状態や耐久性に問題がないのかチェックしておくのが重要です。特に、固定する場所の素材がALC外壁材やタイル、レンガ貼りなどの場合は注意しなければなりません。

地域の気候に合わせて選ぶ

ベランダやバルコニーに屋根を後付けしたい場合は、住んでいる地域の気候を考慮するのも大切です。例えば、台風が多い地域なら高い耐風圧が必要ですし、降雪が多い雪国では雪の重みに耐えられる性能が求められます。不安な場合には、地域の特性に詳しいリフォーム会社に相談しましょう。また、オプションで耐積雪タイプや排雪機能を備えたベランダ屋根が販売されていますので、チェックしてみてください。

屋根のサイズや傾斜に注意する

屋根のサイズが小さいと、雨除けや日除けの効果が弱くなります。ベランダやバルコニーに屋根を後付けする目的を明確にし、適切なサイズを選びましょう。また、傾斜の角度にも注意が必要です。傾斜が緩すぎるとゴミが溜まりやすく掃除の手間が増えます。方角や地域の特性などを考慮して、ベストなサイズや傾斜をリフォーム会社に提案してもらうと良いでしょう。

信頼できるリフォーム会社に依頼する

ベランダやバルコニーに屋根を後付けする際は、信頼できるリフォーム会社に依頼しましょう。屋根材自体は大手メーカー製で安心できるものの、仕上がりは施工業者によって左右される場合があります。外壁に穴を開ける工事になりますので、技術力が高く安心して依頼できるリフォーム会社がおすすめです。万一悪徳な業者に依頼してしまうと、後々トラブルが発生する恐れがありますので十分に注意しましょう。
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ベランダやバルコニーの屋根の後付けに関するよくある質問

ベランダやバルコニーの屋根の後付けに関する「よくある質問と回答」を3つ挙げます。

質問1:屋根を後付けすると、雨音が気になりませんか?

程度によりますが、少なくとも集中豪雨のような大雨の際は気になる場合があります。また、屋根の材料によっても、発生する雨音は変わってきます。普段から屋根に落ちる雨音が気になるなら、寝室に面しているベランダやバルコニーに設置しないようにしましょう。

質問2:屋根の後付けはDIYできますか?

専門業者でない限り、自分で屋根を設置するのは困難です。建築に関する知識がない方が工事すると、屋根が落ちてくるなどの大きなトラブルになりかねませんし、外壁が崩れるケースもあります。また、2階以上の高所での作業で危険も伴いますので、専門的な技術と知識を備えたリフォーム会社に依頼しましょう。

質問3:屋根の素材に種類がありますか?

ベランダやバルコニーの屋根に適した素材の種類を以下の表にまとめましたので、参考にしてみてください。なお、いずれの素材を用いる場合でも、建築基準法をはじめとする法規制に適合させなければいけないことが大前提ですので、十分注意してください。
 
屋根材の種類 特徴
塩化ビニル樹脂 ベランダの屋根材ではもっとも安価。耐用年数が5年ほどと、早いサイクルで交換が必要。
アクリル板 透明度の高い素材。日差しを取り入れたい場合に適しているものの、柔軟性がなく割れやすい。
ガラスネット 塩ビ樹脂にガラス繊維を合わせた素材。安価なものの、耐用年数は10年程度。
ポリカーボネート 雨風や日光に強く。耐用年数10年以上。ベランダの屋根材としてもっとも一般的。
鋼板 耐久性に優れているものの、塗膜が剥がれると錆びる。定期的な塗り替えが必須。
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まとめ

今回は、ベランダやバルコニーに屋根を後付けすることで得られるメリットと、後付けする際の注意点を解説しました。ベランダやバルコニーのリフォームをお考えの方は、実績豊富なリフォーム会社に相談するのがおすすめです。
リフォーム評価ナビでは、口コミや事例からお近くのリフォーム会社を探せますので、ぜひご利用ください

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