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更新日:2024年06月27日

電気代高騰に悩む人必見!家の暑さ対策&省エネリフォームで快適な夏を手に入れよう!

掲載日:2024年5月14日

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昨年の夏、記録的な猛暑が暮らしを揺るがしました。多くの地域で気温が連日40度を超え、例年通りの暑さ対策では、家の中にいても耐えがたい日々が続きました。また近年、電気代もどんどん値上がりし、2023年には税府は「電気・ガス価格激変緩和対策事業」として、電気・都市ガス料金の値引きに踏み込みました。その値引きも、2024年5月で終了されます。。つまり、また電気代・ガス代が上がるのです・・・!

参 考:経済産業省「電気・ガス価格激変緩和対策」 

今年も同様の暑さが予想される中、健康のためにもお財布のためにも、過ごしやすい今のうちから家の暑さ対策を考えてみませんか?
この記事では、家の暑さ対策として、エアコンの効果的な使用法や省エネリフォームについて具体的な事例を交えながら詳しく解説します。
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出 典:東京電力ホールディングス 「平均モデルの電気料金」 

そもそも家庭の電気代が上がる理由を知っていますか?

電気代が上がっている…と言いましたが、そもそもなぜ電気代が上がるのでしょうか?
東京電力の最近の平均モデルの電気料金のグラフを見ると、料金改定や新燃料費調整制度、再生可能エネルギーの発電促進など、いくつかの要因があることがわかります。
これらの要因が組み合わさり、家庭の電気料金は近年高騰の一途をたどっていました。
エネルギー価格の高騰による負担を軽減するため、2023年から政府による「電気・ガス価格激変緩和対策事業」が行われています。具体的には、電気代とガス代の料金単価から一定の額を値引きすることで、直接的に料金負担を軽減するというものです。
一時的に料金負担が減ったものの、その軽減措置も2024年5月使用分で終了します。

つまり今年の夏は高騰したままの電気代で乗り切らなければいけないのです……!
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エアコンを効果的に使うためのポイント

暑さ対策として、まず思いつくのはエアコンを利用することです。エアコンは、夏場の暑さを和らげるために欠かせない設備。ですが、近年の電気代の高騰などで、「お財布が心配……」なんて人も多いのではないでしょうか。
電気代を節約しつつ、エアコンを効果的に使うためのポイントは以下の通りです。

1.適切な温度設定

エアコンの温度設定は、外部の温度との差が大きすぎないようにしましょう。大手メーカーの調べによると、夏場冷房の設定温度を一度上げると約10%の節電になるとのことです。環境省では、「適正な室温」の目安を28度としています。

ただ、これはあくまで「室温」であり、エアコンなどの設定温度ではありません。パソコンなどの機械が多い部屋や西日の当たる部屋は暑くなりやすいため、「何が何でも28度」ではなく体調を考慮しながら、エアコンで部屋を冷やしすぎることがないように注意しましょう。


2. 定期的な清掃

エアコンのフィルターは定期的に掃除することで、エアコンの効率を上げ、電力消費を抑えることができます。また、空気を循環しやすくするために室外機周辺をきれいにしたりすることもエアコンの効果を高めるポイントです。屋外での作業になる、室外機周辺のお手入れは、梅雨入り前の今の時期にやっておきたいですね。


3. 風向きの調整

エアコンの風向きを上向きに設定すると、冷気が部屋全体に均等に行き渡り、効率的に冷却することができます。サーキュレーターと併用することも効果的です。


4.窓やカーテンの活用

直射日光が部屋に入ると、部屋が温まりやすくなります。カーテンやブラインドを閉じて日光を遮ることで、エアコンの負担を軽減できます。

日除けの設置で快適な室内環境を

直射日光による室内の温度上昇を抑えるためには、日除けの設置が有効です。サンシェードやオーニング、すだれなど、さまざまな種類の日除けがあります。これらを大きな窓や日当たりのいいベランダなどに設置することで、室内の温度を下げるだけでなく、家具や床などの日焼けを防ぐこともできます。設置の位置や角度を考慮することが重要です。
目隠しの効果もありますので、隣家と距離が近かったり、人通りの多い道路に面していたりする場合、日除けを設置することで窓が開けやすくなるかもしれません。
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省エネリフォームで夏も快適&省エネ

エアコンの使用を減らせるような、涼しく快適な住まいにするため、省エネリフォームをするという方法もあります。
その方法の一つが、「断熱リフォーム」です。「断熱リフォーム」というと冬の寒さ対策のイメージが強いかもしれませんが、家の断熱性を向上させることは、夏の暑さから室内を守り、省エネを実現するためにも重要です。家の断熱性が低いと、外からの暑さがどんどん室内に入ってきてしまうため、エアコンが効きにくくなってしまいます。家の中にいるのに、熱中症になってしまうこともあります。

特に熱の出入りが最も多い開口部(窓やドア)の断熱性の向上は重要で、夏の冷房時に外気の熱が窓を通じて室内に入り込む割合は、73%と言われています。
つまり窓の断熱性が低いと、エネルギー効率が悪くなり、省エネに悪影響なのです。

断熱リフォームをすることによって、夏は涼しく、熱中症の予防が出来、冬は暖かく、ヒートショックを防ぐことができる、理想的な住まいに近づくことが出来ます。また、冷房・暖房のいずれも効率的に使うことができるため、省エネと電気代の節約にもつながるのです。

省エネリフォーム リフォーム事例

ここからは、屋根のリフォーム事例を「リフォーム評価ナビ」からご紹介しますので、見ていきましょう。
※以下の参考事例は全て「リフォーム評価ナビ」登録事業者の施工事例です。
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参考事例1

株式会社ナチュラルステージ|玄関ドアとトイレ交換

こちらは玄関ドアのリフォーム事例です。断熱仕様のドアに替えることで、ドアから熱い外気が入ってくることを防ぐことができます。
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参考事例2

株式会社北洲|築36年マンションで希望が叶う

マンションでは共有部分のドアを変更することは難しいですが、内ドアを設置することによって、夏場は冷房の涼しい空気が逃げていかないように、冬場は外からの冷気をシャットアウトしています。
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参考事例3

補助金ならお任せ ヴィヴィ株式会社|断熱窓・収納リフォーム

1枚ガラスの出窓に内窓を付けた事例です。このリフォームでは、国や地方自治体の補助金も活用できたとのことです。

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参考事例4

株式会社三友工務店|母娘が末永く健康に暮らせる家

フルリフォームの事例です。ペアガラスにして、断熱材を入れることで冬暖かく・夏涼しい空間を実現しています。

まとめ

家の暑さ対策は、快適な生活を送り、省エネを実現するために欠かせない要素です。エアコンの効果的な使用や日よけの設置、そして断熱リフォームの実施は、暑さから室内を守り、健康を維持し電気代を削減するために効果的な方法です。
本格的な夏が来る前に、一度住まいを見直し、涼しく快適な生活環境を目指してみてはいかがでしょうか。

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◆執筆者
一般財団法人住まいづくりナビセンター リフォーム評価ナビ 事務局K

リフォーム評価ナビの事務局にて、リフォームの良さを広めるための広報や広告宣伝に10年近くたずさわる。
趣味は、食べ歩きとキャンプ(5年くらいできていない)。

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