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更新日:2021年10月13日

キッチンの近くに家事室を作ると便利

キッチンでは、余計な移動などの動きを省き、料理や片付けが要領良く進められることが大事です。家事動線をいかにして短くするか、設計段階から考えておきましょう。
また、欲しいものが取り出しやすい場所にあることが、収納の鉄則。調理器具は加熱調理機の近くに、食器類は配膳スペースの近くに置くなど、効率が良い収納場所を検討しましょう。さらに、キッチンの近くに家事スペースを作ると、とても便利に使えるのでおすすめです。

回遊性のあるキッチンが使いやすい

写真:回遊性のあるキッチンが使いやすい

住まいの中で、人が自然に動く時に通る経路をあらわした線が、「動線」です。
玄関からリビング、キッチン、バスルーム、トイレ、寝室への移動など、家族の動きをあらわすのが「生活動線」、お客様がいらした場合の玄関からリビング、トイレへの移動経路は「来客動線」といいます。来客動線においては、お客様には見せたくない場所は通らないようにするなど、目に触れにくい動線を心がけることがポイント。

また、炊事や洗濯、掃除など家事を行うときの経路を「家事動線」といいます。家事動線は、毎日の暮らしに深く関わりますので、十分に考えておくことが重要です。例えば、キッチンの近くに洗濯機がある洗面室を配置すると、料理の合間に洗濯も並行して行うなど、効率的な家事が可能に。
さらに動線の行き止まりを作らず、各部屋にスムーズに移動できる回遊性を持たせると使い勝手が高まります。キッチンを中心にして、リビングダイニングへ、洗面室へ、食品を置いているパントリー(食品庫)へ、回遊できる間取りにすると動きに無駄が出ません。
また、回遊性が良いと家族が集まりやすく、料理や配膳、片付けの際に自然と協力し合えるという効果も。お客様の目を気にしないで他の部屋に移動することもできるので、お互いに気を使わずに済むという効果もあります。

適材適所に収納場所を作る

写真:適材適所に収納場所を作る
家事をスムーズに行うためには、使いたいものが取り出しやすい場所にあることが重要です。かがんだり、背のびをしたり、踏み台を使ったりしなくても自然に手が届く範囲を「ハンディゾーン」といいます。
ハンディゾーンは、一般的に肩を中心にした半径75㎝程度といわれています。この範囲に調理器具や調味料、よく使う食器類などを収納しておくと手早く準備ができます。通常、吊戸棚には使用頻度が低いもの、シンク下のキャビネットには鍋など重いものを入れておくようにします。
お正月用の重箱などの季節物やあまり使わないものをキッチンに収納しておくのは、スペースの無駄使いになので、パントリー(食品庫)や納戸などにしまうようにしましょう。

家事室をキッチンの近くに作る

写真:家事室をキッチンの近くに作る

家事動線の話の中でも少し触れましたが、キッチンの近くに家事室を作り、そこで洗濯物をたたんだり、アイロンがけしたりすると、時間の短縮ができて家事効率が高まります。
日当たりはあまり関係ないので、階段下などのデッドスペースを使うと、空間を有効に利用できるでしょう。引き出しを置いて、学校からのプリントやたまったレシート類を収納するようにすると、さらに便利です。
間取りの関係でキッチンの近くに家事スペースを作ることができない場合は、近くに小さな和室を作っておくのもおすすめ。アイロンがけなどの家事ができる上、小さな子どもがいる家庭では、子どもが和室で昼寝をしている時間もキッチンから様子を見ながら作業することができるので安心です。

キッチンではありませんが、洗面室に家族の下着やふだん着、パジャマなどを入れる収納スペースを作っておくのも良いでしょう。入浴後すぐに着ることができ、動きに無駄が出ません。
また、洗濯したものは水を含んでいてずっしり重いものです。そのため、洗濯機がある場所と洗濯物干し場との動線も気をつけてプランニングしましょう。

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