お風呂場のバリアフリー化とは?リフォームの種類とポイントをご紹介

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お風呂場のバリアフリー化とは?リフォームの種類とポイントをご紹介

2022年12月23日掲載

高齢者や障がい者の方にとって、お風呂場には危険なポイントがたくさんあります。家庭内事故の約3割の発生場所だと言われるお風呂をバリアフリー化することは、安全で快適な入浴時間につながります。また、介護する側もされる側にとっても大きなメリットを得られるでしょう。
この記事では、浴室でバリアフリー化すべきポイントとその方法、さらにバリアフリー化に役立つ補助金制度について解説します。

バリアフリー化すべき箇所

ここまで、お風呂場をバリアフリー化することで得られるメリットについて解説しました。ここからは、実際にバリアフリー化をする際にチェックしておきたい箇所についてまとめていますので、参考にしてください。

タイル張りの床は滑りやすくなります。水はけが悪いと、残った石鹸カスやシャンプーによって転倒の恐れもあります。乾きやすく、水はけのよい素材への変更がおすすめです。
また、足元からの冷えを防ぐために断熱性を考慮した床材も検討するとよいでしょう。

浴槽の深さ

お風呂に入る、お風呂から出る際に浴槽が深いと転倒したり溺れたりするリスクがあります。浅めの浴槽への変更や、手すりを設置するといったリフォームがおすすめです。

しゃがんだりまたいだりする動作が発生する箇所

お風呂場では浴槽をまたいだり、イスに座ったり立ち上がったりといった多くの動作が必要です。
その際に、高齢者や介護される方の動作に大きな負担をかけたり、バランスを崩して転倒したりしないようにするための「支え」があると安心です。

出入り口の段差

ちょっとした段差でも転倒の恐れはあります。特に床がぬれているとそのリスクは大きくなってしまいます。過去につまずいた経験があるなら、段差を解消する方が良いでしょう。

ドア

開けやすいドアへ変更するのも大切です。特に内開きの場合、中で人が倒れてしまったときに外から開けられなくなる危険があります。

ヒートショック対策

ヒートショックとは、急激な温度差によって血圧が大きく変動し、心臓に負担がかかる現象です。高齢者の家庭内事故の大きな原因の一つで、非常に注目されています。
お風呂場周辺の断熱性能を高め、居間との温度差を解消することで対策できます。

お風呂場のバリアフリー化をする理由とは

まずは、お風呂場をバリアフリー化することで得られるメリットについて解説します。

お風呂場に潜む危険を回避するため

年配の方や介護される方にとっては、お風呂場は危険がいっぱいです。
狭い浴室では、動作もしづらいでしょう。脱衣所と浴室との段差でつまずくかもしれません。ぬれた床は滑りやすく、浴槽をまたぐ際に転倒のリスクもあります。
ほかにも、浴槽が深すぎると溺れてしまうリスクや、冬場の浴室の冷えによるヒートショックなどさまざまな危険が潜んでいます。
お風呂場のバリアフリー化は、こうしたリスクを減らすことができるので、安全にバスタイムを過ごすために有効です。

介護する側にとっての安全と安心のため

バリアフリー化は、介護される側だけのためではありません。介護する側にとってもメリットがあります。
広々とした浴室なら、介護する際に余裕をもって動けます。立ったり、しゃがんだり、支えたりといった動作がしやすくなることで肉体的負担が軽減されるでしょう。滑りやすい床やつまずきやすい段差は、介護される側もする側にとってもリスクです。安全性を高めることは大きなメリットになります。
また「転ばないように気をつけないと」「お風呂場が極端に冷えていないかな」といった不安を抱えながら毎日介護するのは、精神的にも疲れてしまいます。バリアフリー化によって、介護する側の精神的負担を和らげることは重要です。

バリアフリー化に対する認知度の高まり

近年、バリアフリー対策に対する認知度が高まってきています。それによって、バリアフリー化を意識した浴室リフォームプランを打ち出すリフォーム会社も増えてきました。気軽に相談しやすい環境が整っています。
リフォーム会社によっては福祉住環境コーディネーターが在籍しているので、専門的な知識を活かした最適なバリアフリーリフォームを提案してくれます。

バリアフリー対策のための浴室リフォーム

こうして見てみると、お風呂場の危険ポイントが意外と多くあることに改めて気づかされます。安心して入浴するために、具体的にどのようなリフォームを行えばよいのかを解説します。

ドアの変更

十分なスペースを確保してスムーズに出入りするために、ドアは引き戸もしくは折れ戸がおすすめです。転倒した際のことを考えて、ガラスではなく強化ガラスやプラスチックなど割れにくい素材のドアを選ぶようにしましょう。
引き戸は扉を引き込むスペースの確保が必要ですが、難しい場合は折れ戸という手もあります。折れ戸は指を挟まないように注意しましょう。
また握力が衰えている方にとっては、ドアノブを握って回すのも難しくなります。大きなハンドルで開けやすくする工夫も必要です。

段差を調整する

出入り口のドアを開ける際は、ドアを開けることに集中して足元への注意がおろそかになりがちです。2cm以下にすれば安全性が大きく高まります。理想は段差0ですが、そうなると脱衣所に水が漏れやすくなります。
段差を完全になくしたい場合は排水機能を設ける必要があるので、リフォーム会社に相談しましょう。

非常ブザーの設置

万が一のトラブルの際、外からすぐに人が駆け付けられるように非常ブザーがあると安心です。紐を引くタイプやボタンを押すタイプがあるので、使いやすいものを選びましょう。
設置場所は、介護される方が使いやすいように少し低めの位置にあると便利です。

手すりをつける

出入り口付近やシャワー近く、浴槽の出入りの際に体を支える手すりがあると動作しやすくなります。動きやすい範囲や体格に合わせて設置しましょう。お風呂に入る時と上がる時に捕まる部分は異なるため、それぞれ設置する必要があります。

滑りにくい床材に変更

昔ながらのお風呂場によく使われているタイルは、水にぬれると滑りやすく、硬いので転倒した際のケガのリスクが高くなります。表面の冷たさは、足元から体を急激に冷やしてヒートショックの原因にもなります。
そこで、滑りにくい加工がされた柔らかい素材がおすすめです。滑りにくいとはいえ、石鹸カスなどが残っていると、やはり転倒の危険があります。水はけがよい素材だとより滑りにくくなるだけでなく、カビの発生を抑制し毎日のお手入れを楽にしてくれます。
冬場でも安心して入浴できるように、断熱性もポイントです。

浴槽の変更

深い浴槽は出入りする時に転倒や溺れる危険があります。介護者の視点で見ても深い浴槽や床から浴槽までの高さが大きくあるユニットバスは、腰を痛めやすいというリスクがあります。一般に浴槽の高さは床から40cmがベストです。
バリアフリーに適した浴槽の種類としては、浴槽の3割が床に埋め込まれた半埋め込み式や、浴槽の縁が広く腰掛けやすいタイプなどがあります。

断熱性向上、浴室暖房機の導入

床材でも触れましたが、お風呂場の断熱性はヒートショック対策に大きく影響します。壁や床、天井に断熱材を入れることで、冬でも底冷えすることもなくポカポカです。
浴槽そのものを断熱性の高いものにすると、冷えにくくなって余計な追い焚きの必要がなくなり、光熱費の節約にもつながります。熱の出入りが激しい窓も、二重窓にするといった対策で断熱性をアップできます。
断熱材を入れるといった大規模なリフォームが難しいのであれば、浴室に暖房を設置するのもよいでしょう。脱衣所も一緒に暖めるタイプなら、より安心です。
乾燥機能付きタイプなら、ヒートショックを防ぐだけでなく、カビの発生を防ぎ、雨天時や冬場の洗濯がグッと楽になるというメリットもあります。付け忘れ、消し忘れを防ぐ人感センサータイプであれば安全性が高くなり、光熱費の節約になるでしょう。

バリアフリーリフォームに関する補助金について

ここまで見てきた浴室リフォームですが、気になるのは費用の問題です。介護保険や地方自治体による補助金をうまく活用することで、経済的負担を抑えながら実現することができます。

介護保険による補助金

要支援・要介護認定を受けている方は、介護保険による補助金(住宅改修費の支給)を受け取ることができます。要支援や要介護の区分に関係なく受け取れる金額は一定です。原則として1回限りの支給ですが、要介護区分が3段階以上上がる、あるいは引っ越した場合は再度支給対象になります。
以下のような工事が支給対象となります。

  • 手すりの設置
  • 段差の解消
  • 滑りにくい床材への変更
  • 引き戸への変更


自治体による補助金

住んでいる各地方自治体が独自に補助金を給付しているケースもあります。たとえば東京都の各市区町村では、介護保険の対象から外れた方に向けて補助金の支給を行っています。対象は、介護保険を受けていない65歳以上です。
助成対象となる工事内容や条件など、詳しくはお住いの各地方自治体の役所にお問い合わせください。

まとめ

お風呂場のバリアフリー化について解説してきました。お風呂場のバリアフリー化は介護する側にもされる側にもメリットがあります。
実際にリフォームを検討する場合は、住まいの状況に合わせた工事や補助金の利用条件が適用できるかなど専門知識が必要です。安全で快適なお風呂場のバリアフリー化を実現するためには、まずはリフォーム会社に相談することをおすすめします。

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